村上春樹原作の舞台「神の子どもたちはみな踊る」を観てきた。原作は同名の短編集の最後に収録された二つの短編。「かえるくん、東京を救う」と「蜂蜜パイ」。この二つの短編をミックスして脚本にしている。「蜂蜜パイ」の登場人物である作家の淳平、彼が書く小説が「か ...

高橋源一郎による「彼は私に人が死ぬということがどういうことであるかを教えてくれた」という長いタイトルの、加藤典洋追悼文を読んだ。気持ちがこもった追悼文だった。追悼文はどちらかというと好きだ。特に加藤典洋氏の追悼文は、原武史のものもよかったし、もちろん ...

「暑い。死ぬんじゃないか」とよく小林信彦がエッセイの書き出しで言っていた。彼が伝える東京はいつも危険なくらい暑そうだ。 今は夜の十一時半。録音したピーター・バラカンのラジオを聴きながらこれを書いている。はっぴいえんどの「かくれんぼ」という曲のライヴバ ...

酷い一日だった。だけど悪くはなかった。朝から電車が遅れた。人形町で浅草線が止まってしまって、うんともすんとも動かなくなった。涼しいし電車が空いていたので、そのまま席に座って本を読んでいた。それでも動かないので心配になり、駅員に訊いて乗り換えた。予定 ...