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MAKE SOME NOISE

are we in this together?

2011年11月

モーツァルト : ピアノ協奏曲第23番&第26番 モーツァルトのピアノ曲には過剰な装飾が無い。非常にシンプルに伴奏と旋律だけがある。そのためピアニストは自らの音の強度だけを試されているような気分を味わうに違いない。例えばやたらと速く指が動かせるだとか、そう ...

「俺は貧乏な理想主義者なのさ。幻影の犠牲者なんだ」(アーネスト・ヘミングウェイ「ギャンブラー、尼僧、ラジオ」柴田元幸訳) やや古くさい考えに聞こえるかもしれないが、一流のオーケストラ―あるいは美術でも建築でもよいのだが―を見ていて驚かされるのは、彼ら ...

マーラー:交響曲第9番【高音質HQCD】 18歳の頃を思い出した。僕は英文学演習という、英文学の初歩を学ぶ授業に出席していた。秋頃だったか、僕たちはジョン・アーヴィングの『ガープの世界』を読んだ。その小説にはすべてがあった。主人公のガープが生まれる経緯から始 ...

この間、先輩と食事をしたとき、その先輩がふだん読んでいる本の話になった。彼はレトリックの本を読んでいると言っていた。プラトンに始まり、歴史上の人々はどのような論理で文章を書いたり、話したりしているかということをテーマにした修辞学である。人にはそれぞれ論 ...

暇と退屈の倫理学 僕の文章を読んだ友人が、文章との距離が取れていないという感想をくれる。それが僕自身昔から感じていたことで、文章と自分との距離が極めて近い。文章と「自分」の距離なんていうと、またそこでいう「自分」とはなんだろうかという問いが当然出てくる ...

東京大学の本郷キャンパスに、久しぶりに出かけてきた。聴いたのは、フロイトをめぐるシンポジウムで、発表者の方々はそうそうたるメンバーだった。学問をやるということの深さ、豊かさのようなものを非常に素直に感じて、打ちのめされた。議論の内容は非常に刺激的なもの ...

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