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金戸凜 親子三代五輪逃し涙「自分にがっかり」兄は9日に登場

[ 2024年2月5日 20:29 ]

水泳世界選手権第4日 ( 2024年2月5日 ドーハ )

女子高飛び込み準決勝の演技を終えた金戸凜。今夏のパリ五輪出場を逃した(共同)
Photo By 共同

女子高飛び込み準決勝で金戸凜(20=セントラルスポーツ)が271・10点の12位に終わり、上位12人による決勝進出を逃した。日本水連の基準を満たせず、パリ五輪出場の可能性が消滅。祖父母、両親に続く、親子三代での五輪出場権を逃し「自分にがっかり」と涙した。

パリ切符を得る決勝進出ラインの12位との差は2・05点。競技直前の体調不良もあって本来の演技ができなかった。微熱のあった4日はかろうじて予選を通過したが、この日も「しんどかった」と体の重さは変わらず。2本目の405B(後ろ踏み切り前宙返り2回半えび型)でミスを犯して30点台を出し、18位に転落。3本目に高難度の207C(後ろ宙返り3回転半抱え型)を決めて67・65点を出すなど追い上げたが、五輪には届かなかった。

父の恵太さん、母の幸さん(旧姓・元渕)は88年ソウル五輪から3大会連続で出場。父方の祖父の俊介さんと祖母の久美子さん(旧姓・渡辺)は60年ローマ、64年東京五輪代表の"飛び込み一家"に育った。右肩故障の影響で21年の東京五輪代表を逃し、22年は左膝靱帯を断裂。2度の手術を乗り越えて復帰し「いろんな人が支えてくださって結果で恩を返したかったんですけど...。申し訳ない」と言葉を絞り出した。

親子三代での五輪出場は馬術の川口宏一、杉谷昌保、泰造の例がある。今大会には兄・快(22=セントラルスポーツ)も出場。9日に予選を行う男子高飛び込みにエントリーしている。金戸一家の思いを背負い、高さ10メートルの台に立つ。

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