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岡崎真氏 難度勝負のチェンと宇野 出来栄えの羽生と鍵山 鍵を握る滑走順

[ 2022年2月8日 05:30 ]

<北京五輪・フィギュア>練習に臨む羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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【今日のツボ教えます フィギュアスケート男子SP・岡崎真】いよいよ始まるフィギュア個人戦、男子の表彰台争いは世界選手権3連覇のチェンと日本勢3人が中心とみている。羽生以外の3選手はすでに団体戦で素晴らしい演技を披露しており、超ハイレベルな戦いは必至だ。

4選手はそれぞれ個性があるが、SPで選択したジャンプに限ると、難度勝負のチェンと宇野、出来栄え勝負の羽生と鍵山、と分けられると思う。4回転の種類はルッツ(基礎点11.5)とフリップ(同11)のチェン、フリップ、トーループ(同9.5)の宇野に対し、羽生と鍵山はトーループとサルコー(同9.7)。得点を稼ぐ方法論の違いがどう評価され結果に結びつくか、注目ポイントだ。

もう一つ、鍵を握るのは滑走順ではないか。4人の中で羽生が最初で最後はチェンとなった。今季の羽生のSPは彼自身のキャリアの中で最高傑作といえるもので、国際大会で羽生自身の持つ世界記録超えも期待できると思う。8日に羽生がもしビッグスコアを出せば、後続に与える重圧は大きいだろう。その一方、最後にチェンが待つ状況で羽生の演技に審判が心置きなく"満点"を与えることができるか?という見方もできる。

4回転時代だけにSPでつく得点差は大きな問題ではないと考えることもできるが、精神的な優位はやはり大きい。フリーまで1日空く日程は、メンタルの強さも求められるだろう。果たして真の王者にふさわしいのは誰か?全員がベストの演技を披露し、歴史的な試合になることを期待したい。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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