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大谷翔平 史上6人目の40本塁打&40盗塁へ「増えていけばいい」も首位争い優先「それの方が大事」

[ 2024年8月18日 11:27 ]

ナ・リーグ ドジャース2-5カージナルス ( 2024年8月17日 セントルイス )

38号を放ち、右手を突き上げるドジャース・大谷(撮影・西尾 大助)
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ドジャースの大谷翔平投手(30)が17日(日本時間18日)、敵地でのカージナルス戦に「1番・DH」で先発出場した。第3打席でカージナルス戦初本塁打、4試合ぶりの一発となる38号を放ち、日本選手初のメジャー全30球団制覇を達成した。大谷は今季7度目の1試合2盗塁を決めるなど奮闘したが、チームは3ゲーム差の2位ダイヤモンドバックスが敗れている中で5連敗中だったカージナルス相手に手痛い敗戦となった。

大谷は試合後、本塁打の感触を問われると「甘い変化球でしたけど、結果的にホームランになってくれてよかった。他の打席もいいクオリティーにしたいと思っています」と振り返った。また、8月に精彩を欠いている要因を問われると「100%自分の動き、技術的な部分かなと思います。動き方じゃないかと思っている。構えている段階でいい未来が見えていない感じではある。それをアプローチやいろんなところで補うのも技術ですし、自分の状態を上げていくのも技術だと思います。(悪い部分は)スイングよりも構えだと思っている。攻め方が大きく変わっているわけではない。どんな球種でもストライクにきたボールは打てるボールだと思っている。打ったと思ったボールが空振りしたり、ファウルになっている状態があまり良くない」と説明した。

30球団制覇弾については「リーグが変わっているので、やるチームの均一が取れてきている。どういうチームから打てるのもいいことですし、どういうピッチャーがきてもいいクオリティーの打席を送れればいいと思います」とコメント。この日2盗塁を決めて盗塁数が増えていることには「自信のある時しかいっていない。高い確率でセーフになる時にはもちろんいっている。後ろにいいバッターが多いですし、そこまで無理する必要はない。早いカウント、早い段階で二塁にいればそれはそれでいいんじゃないかと思います」とした。史上6人目の40本塁打&40盗塁への意欲を問われると「もちろん増えていけばいいと思いますけど、今は首位ですけど僅差なので。いい段階で勝ちを積み上げていってなるべく余裕のある状態で9月に入るのがベスト。今はそれの方が大事」とチーム優先を強調した。

3回までに2盗塁を決めて足で魅せていた大谷が今度はバットで見せた。5回2死走者なしで迎えた第3打席。カウント1―1からナックルカーブにやや泳がされながら粘り腰でバットで拾うと、21度の低い角度で右翼方向へ。打球速度111.9マイル(約180.0キロ)の低弾道弾で、侍ジャパンで同僚だった右翼ヌートバーの頭上を越えて右翼ブルペンへ飛び込んだ。飛距離は384フィート(約117.0メートル)だった。30球団から本塁打を放つのはベッツ、ソトらに並んで現役19人目で、引退した選手ではミゲル・カブレラら過去62人が達成している。

大谷は今月5日のフィリーズ戦で34号を放ち、メジャー29球団目のアーチとなり、全30球団制覇に王手をかけていた。また、ブッシュ・スタジアムでの本塁打も初めてでこれで28球場目。残るはマーリンズ、フィリーズ、ダイヤモンドバックスの本拠球場となっている。

大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者は、過去に40本塁打&40盗塁を達成した過去5人の達成時の試合数を紹介。最速は2006年、アルフォンソ・ソリアーノの147試合が最速で、大谷はこの日で121試合目。史上最速での大台到達の可能性がありそうだ。

初回は右腕パランテとの対戦。フルカウントからの6球目は自打球を当ててヒヤリとさせたが、8球目を見逃して四球。さらに次打者ベッツの打席で二盗を成功させ、今季36盗塁。ベッツの左飛で三塁にタッチアップと足で見せ場をつくった。そして3番フリーマンが中前適時打を放ち、大谷の足が先制点につながった。

特別なデザインのバットやスパイクで個性を表現できる「プレーヤーズ・ウイークエンド」で前日に続き、愛犬デコピンがプリントされたスパイクを着用。そのスパイクを履いた大谷がデコピンばりの快足で躍動した。

3回先頭で迎えた第2打席はカウント0―2から4球目のワンバウンドしたナックルカーブにバットが出てハーフスイング。捕手が三塁側へボールをこぼすと、球審のスイングのコールとともに慌てて一塁へ走り出し、振り逃げで出塁した。さらに3番フリーマンの打席でこの日2個目の二盗を決め、盗塁数を37に伸ばした。

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