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ロッテ 50年ぶり"珍事"2安打だけで5得点 敵地で首位・ソフトバンクに逆転勝ち

[ 2024年8月18日 05:30 ]

パ・リーグ ロッテ5-2ソフトバンク ( 2024年8月17日 みずほペイペイ )

<ソ・ロ>2回、同点2ランを放った中村奨(撮影・成瀬 徹)
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敵地みずほペイペイにロッテ打線が快音を響かせたのは、わずか2度だけだった。それでも首位独走のソフトバンクに逆転勝ち。吉井監督も何とも言えない表情だった。

「みんなが一気に調子悪くなっちゃったんで。今日はたまたま四球、死球を合わせて7個ぐらい?チャンスをくれた。そこでうまい具合に2本ヒットが出たので良かったですけど...」

2安打で5点を奪って連敗を3で止めた。2点を先制された直後の2回。1死からの四球の後、中村奨が「積極的にいった結果がいい方向になった」と同点の左越え3号2ラン。だが、指揮官が「よし、いくぞって気にはなったんですけど、そこからヒット一本も打ってないですもんね」と苦笑いしたようにその後、打者25人に安打は出なかった。8回、先頭高部の二ゴロ失策と2四球で2死満塁から、ようやくポランコが2安打目となる中越え二塁打。走者一掃の勝ち越し打となり「その前までの打席が良くなかったので、良いスイングをすることだけを心がけた。当たった瞬間に越えると思ったよ」と喜んだ。ポランコも4試合ぶりの安打だった。

2安打以下で5得点以上は、2リーグ制以降では74年の近鉄以来50年ぶり3度目。岡が左大腿二頭筋の肉離れ、藤岡が体調不良で離脱するなど、故障者も多く打線は下降気味だった。前日16日も有原に完封を許し、4安打のみで今季10度目の零敗。首位とのゲーム差が今季最大の13ゲームに広がっていたが、首位から貴重な勝利で再び12ゲーム差とした。

敗れた2位・日本ハムとはゲーム差なしに迫った。指揮官は「何とか、みんなの調子が上がるようにやっていきたい」と「真夏の珍事」を契機に、打線の復調を願った。(大内 辰祐)

≪50年ぶり3度目≫ロッテがわずか2安打で5―2の勝利。2リーグ制以降、2安打以下で5点以上奪ったのは、63年6月17日近鉄戦の阪急、74年5月5日の日本ハム戦の近鉄に次ぎ50年ぶり3度目。ロッテがこれまで2安打以下で奪った最多得点は、14年4月5日の日本ハム戦まで4度あった3点だった。

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