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離島の悲願をかなえるため、かつてのキャンプ地・宮古島へ飛んだイチローさん 伝えたかった思いとは

[ 2024年1月17日 16:46 ]

イチローさんの宮古野球部臨時指導に「news23」が密着。宮古高の野球部員と話をするイチロー氏 (C)TBS
Photo By 提供写真

マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチローさんが昨年12月16、17日の2日間、沖縄・宮古の野球部を臨時指導した。その模様にTBSの報道番組「news23」が密着。16日に第1弾が放送され、きょう17日午後11時から第2弾が放送される。

宮古野球部は昨春の沖縄県大会で準優勝し、昨夏の沖縄大会は準決勝で敗退。初の甲子園出場へ、あと一歩のところまで来ている。イチローさんにとっても、宮古島はオリックス時代のキャンプ地であり、非常になじみが深い。「悲願である甲子園出場を果たしたい」。そうした思いが部員や学校関係者だけでなく、島民たちからも届き、遠い離島の高校へ足を運んだ。

部員は2年3人と、1年14人の計17人。練習の序盤から「想像と違ったのは、まずみんなうまい。これは甲子園を目指していいチームのポテンシャルだと早い段階で感じる」と部員たちのスキルの高さを実感。「一つきっかけがあれば凄く伸びる可能性を最も感じたチームでした」とイチローさんは見抜いた。

同時に、離島ならではの課題も浮かび上がってきた。全国でも強豪にあたる沖縄本島のチームとは、なかなか対外試合が組めない地理的な不利。「接触ができないから。沖縄本島のチームとだって練習試合できないわけだから。どれだけうまくても、自信があっても、心から自信を備えることは難しい」。自分の現在地が分からず、自信が持てない。そんなメンタル面の難しさを、ポイントの一つとして捉えていた。

部員たちとともに汗を流しながら、技術的な指導に移った。特に説いたのは下半身の重要性。打撃練習では高校野球指導4年目で初めてバッティングピッチャーに。448球を投げ込み、細かなアドバイスを挟みながら、部員たちも最初の重苦しかった雰囲気とは一転してより積極的に変貌していった。

きょう17日の第2弾では、2人の投手と向き合う。2年生エースの仲宗根生真君は、新チームでエースナンバーを背負ってきたが、1年生の砂川結貴君にその座を奪われてしまっていた。その葛藤をしっかりと感じ取っていたイチローさん。イチローさんならではのアプローチで、指導は続いた。

第1弾の冒頭では、指導後に宮古野球部から送られた感謝の色紙を手にするシーンが放送された。「驚いちゃうよね。僕文章書けって言われても、これ書けないもん。ハナマルの100点ですね。伝わってほしいことがダイレクトに感じてくれて、表現してくれて」と口にしたイチローさん。どんな言葉が、思いが、離島の高校球児たちに伝わったのか。

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