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阪神・森下 20発へフルイニング出場へ肉体改造&新スイング着々 メジャー3冠王ミゲル・カブレラも参考

[ 2024年1月17日 05:15 ]

具志川野球場で自主トレを公開した森下(撮影・大森 寛明)
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阪神・森下翔太外野手(23)が16日、沖縄県うるま市にある2軍キャンプ地の具志川野球場で自主トレを公開し、目標に掲げる「20本塁打」へ向け、肉体改造と新打法に取り組んでいることを明かした。昨シーズン中の体重90キロから、食事の見直しや筋力トレーニングで現在95キロまで増量。打撃フォームでは「回旋しきる」ことをテーマに新スイングを習得中だ。快音を響かせ続けた先に、球団最速となる入団2年目での「シーズン全試合フルイニング出場」の偉業を見据えた。

約1時間半も行った屋外フリー打撃で「ニュー・森下」が快打を連発した。ひと回り分厚くなった胸板を張り、やや重心を下げ、体の中心から離れることなくバットを鋭く回転させる――。12年にメジャー3冠王に輝き、通算3174安打を放って昨年引退したミゲル・カブレラを参考にする「新打法」は「投球へのコンタクト率が上がる」と森下。その言葉通り、早くも推定飛距離130メートルの柵越えを2本放った。

「手で打ちにいかずに、回旋しきって打つことを一番のテーマに置いている。このオフ期間に、一から取り組んでいく。(参考にしているのは)ミゲル・カブレラ。タイミングの取り方が神なので」

回旋しきれていないことは昨季途中から感じていながら「シーズン中に変えることはできなかった」という。つまり、未熟な状態で、球団の新人右打者では80年岡田彰布以来の2桁本塁打を放ち、日本シリーズでは新人最多の7打点を記録した。それでも23歳は「全然満足していない」。さらなる飛躍へ向け、今オフはグリップエンドがほぼない「ピート・ローズ型」の新バット導入を決断。新たな相棒と取り組む新打法と並行して「肉体改造」にも挑んでいた。

「引き締まった体にしていくために、食事制限をしている。質のいい筋肉になってきている」

タンパク質を多く摂取する一方、脂質や揚げ物を口にする割合を減らした。昨シーズン中から体重は5キロ増えて現在95キロ。動きの軽快さを落とすことなく、体力やパワーの増強に成功した。「強い体をつくらないと、強いスイングもできないし、出場し続けることもできない」。新フォームと新ボディーの両立で「20本塁打」への道を難なく進み、もう一つの快挙へと挑戦する。

「レギュラーとしてシーズンを終わりたい。(結果、フルイニングで)出られれば。試合に出ないと、結果も残せない」

若虎が2年目の今季、シーズン全試合フルイニング出場を果たせば、06年鳥谷敬、23年中野拓夢の3年目を超え、球団史上最速となる。「監督に"(試合に)出したら結果を残してくれる"と思われるように」。連覇の瞬間まで戦場に立ち続けるため、背番号1は妥協なきオフを送る。(八木 勇磨)

《中大時代から指導の池田氏「40発」期待》しろまる...森下を中大3年時から指導し、今回の自主トレにも同行してサポートを続けるトレーニングジム「Rebase(リベース)」社の池田則仁氏(32)は、将来的な「40本塁打」に期待を寄せた。「それくらいのパワー値はある」。また、森下が目指す全試合フルイニング出場についても「調子の波をなくし、自分で(状態を)コントロールできるようになってほしい」と背中を押した。この日は中日・上林も参加し、午前10時から約7時間も汗を流した。

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