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巨人・阿部監督「試合時短」へ投手交代時マウンドまで全力疾走など全面協力「肉離れしないように」

[ 2024年1月17日 05:30 ]

12球団監督会議

会議後に記者の質問に答える阿部監督(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

プロ野球の12球団監督会議が16日、都内ホテルで開催され、今季は試合時間短縮に向け、スピードアップを各球団で取り組むことを確認した。巨人・阿部慎之助監督(44)は投手交代時にマウンドまで全力疾走することや、本塁打後のハイタッチはベンチ内で行うプランなどを明かし、全面協力を約束した。

昨年のプロ野球の、9回試合のみでの1試合平均時間は3時間7分だった。監督会議で一番の議題に上がったのが「試合時間短縮につながるスピードアップ」だった。

阿部監督は「やはりメインはスピードアップ。コミッショナーからも"とにかくキビキビ"という言葉がありました。しっかり選手に落とし込めれば」と全面協力を約束した。

かつて巨人は長嶋監督時代に「スピード&チャージ」をテーマとし、スピーディーな野球を展開した。就任1年目から阿部監督流のスピードアップ策に取り組む構えだ。「ピッチャー交代の時は全力疾走でマウンドに行こうと。肉離れしないように走りたいと思います」と明かした。

会議では打者間の交代時間は30秒以内で、投手の1球目が終了する具体的な目標も確認。現役時代は打席に入るのが早かっただけに「早くしようと思えばできる。例えばホームランを打って、メジャー式にしてもいいかなと思う。前に出ないで、ベンチで戻ってきてそれで終わりでいいだろうし。それだけでもスピードアップになる」と私案も披露した。

他に監督、コーチが間を取る目的などでマウンドに向かった際には、30秒以内でベンチに戻ることも示された。打者の登場曲を10秒以内にすることも検討中。投球間のデータ収集へ2軍戦ではタイマーも設置されることも決まり、プロ野球を挙げてスピードアップに取り組む一年になる。

ヘッドコーチを務めた昨年、イニング間の内野手のボール回しを廃止するなど、スピードアップへ高い意識を持つ阿部監督は「スピーディーになって面白くないという人は、いないと思う。僕はルーキー監督なので、失敗を恐れずにやりたい」。ファンの目線をくぎ付けにする野球で、シーズンに臨む。(川島 毅洋)

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