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WSでは98年ぶりの珍事、投手の代打安打 奇策で流れ生んだアストロズ2勝

[ 2021年11月2日 02:30 ]

ワールドシリーズ第5戦 アストロズ9―5ブレーブス ( 2021年10月31日 アトランタ )

<ブレーブス・アストロズ>勝利し喜ぶアストロズの選手たち(AP)
Photo By AP

大リーグのワールドシリーズ第5戦は10月31日(日本時間1日)、アストロズがブレーブスに逆転勝ちし、2勝3敗とした。4回にザック・グリンキー投手(38)が同シリーズでは1923年以来98年ぶりとなる投手の代打安打となる右前打。勢いに乗った打線は12安打で9点を奪った。第6戦は11月2日(日本時間3日)でア軍の本拠地ヒューストンに舞台が移る。

1点を追う4回1死。アストロズは2番手Y・ガルシアの代打で打撃に定評のある投手のグリンキーが登場した。第4戦に先発した通算219勝右腕は90マイル(約145キロ)外角シンカーに反応し右前打。ワールドシリーズでの投手の代打安打は1923年のジャック・ベントリー(ジャイアンツ)以来、実に98年ぶりの珍事だった。

得点にはつながらなかったが、この奇策が流れを生む。続く5回に押し出し四球で同点とすると、代打・ゴンサレスの2点適時打で逆転勝利。初回に満塁弾を浴びて背負った4点ビハインドをものともせず采配を次々に的中させたダスティ・ベーカー監督は「ヒューストンに戻れるのがうれしい。それが今日の我々のゴールだった」と笑顔。あと2つ勝ち、世界の頂点に立つ。(奥田秀樹通信員)

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