[フレーム]
新聞購読とバックナンバーの申込み

3世代甲子園当確 山梨学院のエース・榎谷礼央が完封「勝てて良かった」

[ 2021年11月2日 16:35 ]

秋季高校野球関東大会準々決勝 山梨学院9―0白鴎大足利 ( 2021年11月2日 J:COMスタジアム土浦 )

<白鴎大足利・山梨学院>7回無失点の好投を見せた山梨学院・榎谷(撮影・川島 毅洋)
Photo By スポニチ

山梨学院が白鴎大足利に7回コールド勝ちを収め、4強入り。来春センバツ出場を当確とした。

先発したエース右腕の榎谷礼央(れお)投手(2年)が7回5安打で完封。「甲子園に行きたい気持ちは強い。勝てて良かった」と汗を拭った。

祖父・鈴木詔彦(あきひこ)さん(78)、父・優史(まさし)さん(45)はともに浜松商(静岡)で甲子園に出場。「祖父と父のように甲子園にいきたい」と、静岡から山梨への越境を決意し、エースナンバーを背負った。この日の試合前には父からLINE(ライン)で「何としてもつかみ取れ」とメッセージが届き、力に変えた。

「横から縦へ」。関東大会前、吉田健人部長は父・吉田滉二監督と清峰時代にタッグを組んだ大崎(長崎)の清水央彦監督を訪ねた。吉田部長は「投手の指導を勉強させてもらいたかった」と振り返る。榎谷の動画も見てもらい、改善点を聞いた。結論は「横振りになっている体の使い方を縦振りに直すこと」だった。

フォームを修正した榎谷は1回戦で自己最速を2キロ行進する143キロを計測。そして、この日は完封でチームをけん引した。「カットボールも縦に変化して空振りが取れるようになった」と6奪三振に手応えをつかんだ。吉田監督は「榎谷は見違えるように良くなった」と目を細めた。(川島 毅洋)

◇榎谷 礼央(えのきや・れお)2004年7月7日生まれ、静岡県浜松市出身の17歳。小2で野球を始め、江西中では浜松シニアでプレー。山梨学院では1年夏の山梨大会に背番号20でベンチ入り。2年春から背番号1。50メートル走6秒0。遠投110メートル。1メートル79、75キロ。

続きを表示

野球の2021年11月2日のニュース

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /