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師走の阪神取材で味わう「ホンネ」 森下「何でいる?」大竹「特に感情は...」町田「生のニンジンを...」

[ 2024年12月27日 11:00 ]

トークショーに参加する(左から)阪神・大竹、糸原、森下、坂本。オフの取材はシーズン中とは異なる柔和な選手の表情が見られる
Photo By スポニチ

今年も残すところあと数日となった。各社虎番記者にとってはまさに「師走」、東奔西走の12月も最後の直線を迎えている。

今月のスケジュール帳を見返すと、頻繁に出張が組まれていた。7〜8日に森下の中大ゴルフコンペで熱海を訪れ、13日は青柳の図書カード寄贈に合わせて横浜市鶴見区へ。午後に陸路で熊本へ入り、14日は岩貞や大竹らが高校生を指導する「夢の向こうに」に立ち会った。

19日には村上の母校・賀集小がある南あわじ市に向かい、翌20日は育成1位・工藤(四国徳島)が参加した徳島での野球教室。24日はクリスマスイブでにぎわう都心から足を延ばし、ドラフト4位・町田(BC埼玉)の自主トレ公開で神奈川県相模原市へ赴いた。

その間にも、契約更改や関西圏でのイベント、正月関連取材などに対応。緊張感漂うシーズン中とは異なり、どの選手もこの季節の表情は穏やか。せっかくなので、猛虎ナインからこぼれ落ちた"オフならでは"の「ホンネ」を紹介したい。

まずは森下。熱海のゴルフ場まで追いかけきた阪神担当を見つけると「え!ウソでしょ!何でいるんですか?」と目を丸くし「きょうはシッポリ(?)やろうと思ってたのに...」と苦笑しながらも丁寧に取材に応じてくれた。「温泉でも入って、熱海観光して帰ってください!」とほほ笑んだ顔に、長旅の疲れは吹っ飛んだ。

「夢の向こうに」で高校生に囲まれた大竹は、記者に「2年連続2ケタ勝利で故郷へ凱旋ですね」と問われ「試合とかだったらアレですけど...。特に感情はないです(笑い)」と絶妙の返し。岩貞は、火の国のスターが「村上宗隆1強」である現状に闘争心を燃やし「"1(人)"じゃかなわないので、束になって。4、5、6、7、8、9、10くらい...であればギリ戦える!」と「そんなに必要?」とツッコミたくなる"サダ節"で、燕の主砲の打倒を期した。

徳島インディゴソックス時代に野球少年少女との交流は何度もあった工藤。タテジマ初の野球教室を終え「(子供たちの反応が)全然違う!目がキラキラしていました!」と元も子もないコメント...。初々しい21歳の感想に笑いが広がった。

極め付きは町田。幼少期のクリスマスの思い出に話が及び「サンタに手紙を書いて、その隣に、トナカイ用に生のニンジンを置いていたんです(笑い)」。え、斬新だね!「そしたら、翌朝ちゃんとかじられていた。お父さん、頑張ったんだなって」――。

オフの取材が好きなのは、こういった"雑談"に近いやりとりができることも理由の一つにある。年が明けると「野球モード」に突入。「虎のホンネ」をたくさん届けるためにも、25年も全力取材を続けていきたい。それでは皆さま、良いお年を――。(記者コラム・八木 勇磨)

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