目次
- 「ハイドロヴュー眼内レンズ」使用患者におけるカルシウム沈着の発生について
- 重要な副作用等に関する情報
1 エダラボン
2 塩酸イリノテカン
3 トリアゾラム - 使用上の注意の改訂について(その143)
ニコランジル(経口剤)他(15件)
この医薬品・医療用具等安全性情報は, 厚生労働省において収集された副作用情報をもとに, 医薬品・医療用具等のより安全な使用に役立てていただくために, 医療関係者に対して情報提供されるものです。
平成15年(2003年)2月
厚生労働省医薬局
情報の概要
No. | 医薬品等 | 対策 | 情報の概要 |
---|---|---|---|
1 | 眼内レンズ | ボシュロム・ジャパン株式会社が販売している眼内レンズ「ハイドロヴュー眼内レンズ」の使用患者において, 当該眼内レンズにカルシウム沈着が発生するという症例が世界的に報告されており, さらに視力低下による当該眼内レンズの摘出症例も報告されていたことから, 国内においてもカルシウム沈着症例に関する情報収集を行い, 注意深く観察してきたところである。 これまでに報告された当該不具合は, すべてシリコーン製ガスケット製品によるものであることから, 当該不具合の発生原因として, 製品のバイアルを密封するためのシリコーン製ガスケットのシリコーンが関与する可能性が示唆された。従って, 既に安全対策上の措置として, ガスケットをシリコーン製から他の材質に変更しており, 変更後の製品においては, 現時点で当該不具合の発生は認められていない。 しかしながら, 既にシリコーン製ガスケット製品をインプラントされた症例に対する当該不具合の発生を引き続き, 注意深く観察していく必要があることに加え, 変更後の製品における同様の不具合の発生の有無についても観察する必要があることから, 今回, 当該不具合について紹介するとともに, 注意喚起を行うものである。 |
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2 | エダラボン他(2件) | 使 症 |
前号(医薬品・医療用具等安全性情報No.185)以降に改訂を指導した医薬品の使用上の注意のうち重要な副作用等について, 改訂内容, 参考文献等とともに改訂の根拠となった症例の概要に関する情報を紹介する。 |
3 | ニコランジル(経口剤)他(15件) | 使用上の注意の改訂について(その143) |
緊:緊急安全性情報の配布 使:使用上の注意の改訂 症:症例の紹介
「ハイドロヴュー眼内レンズ」使用患者におけるカルシウム沈着の発生について
1.経緯
「ハイドロヴュー眼内レンズ」は, 白内障(老人性白内障及び外傷性白内障)手術後の無水晶体眼における視力補正を目的として, 我が国では1999年10月に日本ワイスレダリー株式会社が輸入販売承認を取得した医療用具であり, 2000年4月にボシュロム・ジャパン株式会社に承継された。外国では1993年11月に中国, 香港で承認されたのをはじめ, 米国では1999年11月に承認され, 2002年12月末現在で我が国を含め世界35ヵ国以上で承認されている。
当該製品のカルシウム沈着の発生に関しては, 2000年2月時点において, 香港, カナダ, オーストラリア, スウェーデン, フランス及びドイツにおいて確認されていたことから, その発生機序について研究調査が開始された。
当該製品に発生するカルシウム沈着は, 後発性白内障(PCO)や水晶体上皮細胞(LEC)とは外見が異なり, 概してレンズ前後の表面に薄い皮膜として観察され, 「曇り」, 「細かいモヤ」, 「顆粒状混濁」などと, 表現されることがある。また, 外見と同様にPCOやLECとは異なり, Nd:YAGレーザー照射で解消することはできない。
軽度の沈着事例では, 後嚢及び眼底を観察できるが, 重度のものでは後嚢及び眼底を観察できなくなる場合がある。また, 視力低下を生じレンズの摘出を余儀なくされる場合もあり, 今回, 当該不具合について紹介するとともに, 注意喚起を行うものである。
2.不具合症例の発生状況及び今後の発生動向予測
2002年12月末現在のカルシウム沈着に関する発生状況は次の表のとおりである。
我が国における今後のカルシウム沈着の発生動向に関しては, これまでに我が国でカルシウム沈着によりレンズ摘出に至った症例のうち, レンズのインプラント日と摘出日の情報が得られた症例のデータから予測したところ, インプラント後約8ヵ月後に摘出例が出現, 約16.4ヵ月後に摘出例がピークに達し, 約24.8ヵ月後に摘出例の発生が終了すると推測されている。
この推測をもとに考えると, 我が国で旧包装製品の販売が開始されたのが1999年11月, また, 販売を終了したのが2001年10月であることから, 我が国でのカルシウム沈着によるレンズ摘出例は, 統計上2000年7月に出現し, 2001年3月〜2003年2月にピークに達した後, 2003年11月に終息するものと推測される。また, カルシウム沈着の発生時期は, これらの時期よりも多少早まると考えられる。我が国での総摘出件数は, これまでの摘出件数から予測すると, 最終的に160〜260件と推測される。
3.原因についての検討結果及び措置
研究調査の結果, カルシウム沈着報告症例の患者背景因子として, 糖尿病及び糖尿病網膜症を合併している事例が多く含まれていることが判明したが, 主な原因としては, 当該眼内レンズの包装に用いられているバイアルを密封するためのシリコーン製ガスケットより派生する低分子シリコーンの微粒子が当該眼内レンズの光学部表面に付着し, その付着した低分子シリコーンに房水中の遊離脂肪酸が結合した結果, リン酸カルシウムを凝集することにより引き起こされる可能性がin vitroでの検証結果より示唆された。
このような研究調査結果を踏まえ, カルシウム沈着に関する製品的なリスクの軽減のため, ガスケットの材質がシリコーン製からパーフルオロエストラマー製に変更され, 我が国では, 2001年11月より新包装製品として販売された。なお, 現時点において, この新包装製品ではカルシウム沈着の発生は報告されていない。
4.医療機関における対応
当該製品の添付文書には, カルシウム沈着の発生に関して, 重要な基本的注意の項に記載されており, 今後, 発生数の増加等に伴い輸入販売業者であるボシュロム・ジャパン株式会社により適宜改訂されることとなっているが, 医療機関においては, 既に旧製品をインプラントした症例に対する当該不具合の発生を注意深く観察していく必要があることに加え, 新製品においても糖尿病及び糖尿病網膜症を合併している患者に使用された場合の当該不具合の発症の可能性を完全に否定できないことから, 引き続き当該不具合の発生の有無を観察する必要があると考える。
医療機関において, 当該不具合を入手した際には, 医薬品・医療用具等安全性情報報告制度に基づき厚生労働省医薬局安全対策課に報告をお願いする。
重要な副作用等に関する情報
医薬品・医療用具等安全性情報 No.166の『「医薬品・医療用具等安全性情報」の月刊化について』でお知らせしましたように, 前号(医薬品・医療用具等安全性情報 No.185)以降に改訂を指導した医薬品の使用上の注意のうち重要な副作用等について, 改訂内容, 参考文献等とともに改訂の根拠となった症例の概要に関する情報を紹介いたします。
【1】エダラボン
心疾患のある患者[心疾患が悪化するおそれがある。また, 腎機能障害があらわれるおそれがある。]
副作用)] 急性腎不全:急性腎不全があらわれることがあるので, 頻回に腎機能検査を実施し観察を十分に行い, 腎機能低下所見や乏尿等の症状が認められた場合には, 投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
播種性血管内凝固症候群:播種性血管内凝固症候群があらわれることがあるので, 定期的に血液検査を行うこと。播種性血管内凝固症候群を疑う血液所見や症状があらわれた場合には, 投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
症例の概要
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
70代 左脳血栓症
(なし) 60mg
4日間
(投与中止日) : VT(心室頻拍)→VF(心室細動)→心停止となり, CPR(心肺蘇生法)を行うも回復せず。
死亡。(死因:急性心不全)
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
70代 脳梗塞
(糖尿病性腎症) 60mg
5日間
(投与中止日) : 本剤投与中止。
3日目 投与5日目
(投与中止日) 中止
1日後 中止
4日後 中止
6日後
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
90代 脳塞栓
(心房細動, 貧血, 糖尿病, 高血圧) 60mg
15日間
(投与終了日) : 血小板減少, DIC, 肝機能障害, 黄疸が発現。
本剤投与終了。
メシル酸ガベキサート, メナテトレノン投与開始。腹部エコー正常。
(投与終了日) 終了
1日後 終了
2日後 終了
3日後 終了
6日後 終了
9日後
【2】塩酸イリノテカン
トポテシン注(第一製薬)
(動物実験でアナフィラキシーショックが報告されているので, 観察を十分に行い, 過敏症状があらわれた場合には, 直ちに投与を中止し, 適切な処置を行うこと。を削除)
骨髄機能抑制, 高度な下痢等の重篤な副作用が起こることがあり, ときに致命的な経過をたどることがあるので, 頻回に臨床検査(血液検査, 肝機能検査, 腎機能検査等)を行うなど, 患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には減量, 休薬等の適切な処置を行うこと。投与後2週間は特に頻回に末梢血液検査を行うなど, きわめて注意深く観察すること。また, 使用が長期間にわたると副作用が強くあらわれ, 遷延することがあるので, 投与は慎重に行うこと。
(1)骨髄機能抑制
本剤の投与にあたっては, 白血球の変動に十分留意し, 投与予定日の白血球数が3,000/mm3未満または血小板数が10万/mm3未満の場合には, 本剤の投与を中止または延期すること。投与予定日の白血球数が3,000/mm3以上かつ血小板数が10万/mm3以上であっても, 白血球数または血小板数が急激な減少傾向にあるなど, 骨髄機能抑制が疑われる場合には, 本剤の投与を中止または延期すること。また, 白血球数が異常な高値を示す患者およびCRPが異常値を示すなど感染症が疑われる患者では, 投与後に白血球の急激な減少が起こることがある。このような場合には, 投与予定日の白血球数が3,000/mm3以上かつ血小板数が10万/mm3以上であっても, 骨髄機能の回復を十分に確認してから投与を行うこと。白血球減少(好中球減少)を認めた場合には, 観察を十分に行い, 減少の程度に応じてG-CSF等の白血球増多剤の投与, 発熱を伴う場合には適切な抗生剤の投与, その他必要に応じて適切な感染症対策を行うこと。
(2)下痢
本剤の投与により排便回数の増加, 水様便または腹痛を伴うような場合は, 継続投与により下痢が強く発現することがある。また, 腹痛を有する患者に本剤を投与した場合, 高度な下痢があらわれることがある。したがって, このような場合には症状の回復を待って投与を行うこと。
下痢が発現した場合には, 以下の事項に留意すること。
○しろまる高度な下痢の持続により, 脱水および電解質異常等をきたし, 特に重篤な白血球・好中球減少を伴った場合には, 致命的な経過をたどることがあるので, 次のような処置を行うこと。
・塩酸ロペラミド等の止瀉剤の投与を行うこと(ただし,腸管麻痺を引き起こすことがあるので, 塩酸ロペラミド等の予防的投与や, 漫然とした投与は行わないこと)。
・脱水を認めた場合には, 輸液, 電解質補充を行うこと。
・重篤な白血球・好中球減少を伴った場合には, 適切な抗生剤の投与を考慮すること。
○しろまる高度な下痢や嘔吐に伴いショック(循環不全)があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 呼吸困難, 血圧低下等が認められた場合には, 投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
なお, 本剤による下痢に関しては, 以下の2つの機序が考えられている。
早発型:本剤投与中あるいは投与直後に発現する。コリン作動性と考えられ, 高度である場合もあるが多くは一過性であり, 副交感神経遮断剤の投与により緩和することがある。
遅発型:本剤投与後24時間以降に発現する。主に本剤の活性代謝物(SN-38)による腸管粘膜傷害に基づくものと考えられ, 持続することがある。
重症感染症, 播種性血管内凝固症候群(DIC), 出血傾向, 腸管穿孔, 消化管出血, 腸閉塞, 腸炎および間質性肺炎の発現または増悪に十分注意すること。
悪心・嘔吐, 食欲不振等の消化器症状が高頻度にあらわれるので, 観察を十分に行い, 適切な処置を行うこと。
また, 高度な骨髄機能抑制の持続により, 次のような疾患を併発し, 死亡した例も報告されているので, 頻回に血液検査を実施し, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には, 投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
・重症感染症(敗血症, 肺炎等)
重篤な白血球・好中球減少に伴い, 敗血症, 肺炎等の重症感染症があらわれることがある。
・播種性血管内凝固症候群(DIC)
重篤な感染症, 血小板減少に伴い, 播種性血管内凝固症候群があらわれることがある。
高度な下痢, 腸炎:下痢, 大腸炎, 小腸炎, 腸炎があらわれるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には, 減量, 休薬等の適切な処置を行うこと。なお, 高度な下痢の持続により, 脱水, 電解質異常, ショック(循環不全)を併発し, 死亡した例も報告されているので, 十分に注意すること。
ショック, アナフィラキシー様症状:ショック, アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 呼吸困難, 血圧低下等の異常が認められた場合には, 投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
肺塞栓症, 静脈血栓症:肺塞栓症, 静脈血栓症があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には, 投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
心筋梗塞, 狭心症発作:心筋梗塞, 狭心症発作があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には, 投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
心室性期外収縮:心室性期外収縮があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には, 投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
症例の概要
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
60代 非小細胞肺癌
(癌性リンパ管症) 58mg/m2
2回
その後DIC徴候も認めたため集中治療を開始した。
開始日 投与
2日目 投与
6日目 投与
8日目 投与
9日目 投与
13日目 投与
14日目 投与
16日目 投与
20日目 投与
24日目 投与
27日目 投与
34日目 投与
41日目 投与
43日目
**:ECOG(Eastern Cooperative Oncology Group)グレード
***:日本癌治療学会「副作用記載様式」に準じたグレード
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
60代 胃癌
(なし) 62mg/m2
1回
13日前 投与
1日前 投与
3日目 投与
5日目 投与
6日目 投与
7日目 投与
8日目 投与
9日目 投与
10日目 投与
12日目 投与
13日目 投与
14日目 投与
16日目 投与
17日目 投与
18日目 投与
20日目 投与
24日目
(g/dL) 10.4 ― 8.8 8.1 8.2 7.1 7.2 6.8 6.5 6.1 5.5 5.1 4.7 5.1 4.9 5.5 5.6
(×104/mm3) 353 ― 289 268 269 235 238 226 216 207 185 173 157 172 165 190 192
(×104/mm3) 28.4 ― 19.6 17.0 13.1 6.2 5.1 3.6 2.0 1.1 1.3 1.3 2.3 3.7 4.8 11.3 28.1
(/mm3) 6600 ― 5300 1800 800 400 400 500 400 500 400 400 900 2100 2700 7600 21000
(/mm3) ― ― 4558 ― 208 44 4 25 28 ― 52 92 486 1239 ― 6232 19740
(IU/L) 12 ― 71 76 56 83 ― 60 121 151 142 95 32 52 39 57 248
(IU/L) 12 ― 135 122 95 106 ― 91 193 194 193 206 79 74 75 76 146
(mg/dL) 0.90 ― 0.72 0.50 0.38 0.47 ― 0.35 0.46 ― 0.92 1.10 0.86 0.84 1.20 0.70 1.88
(mg/dL) 1.0 ― 0.8 0.8 0.6 0.6 ― 0.5 0.6 0.8 0.6 0.6 0.7 0.7 0.9 0.6 0.9
(g/dL) 7.6 ― 6.9 ― 6.7 6.0 ― 5.8 5.8 ― 5.7 5.5 5.4 5.7 ― 6.1 5.7
(g/dL) ― ― 3.4 ― 3.2 2.8 ― 2.6 2.6 ― 2.8 2.5 2.6 ― ― 2.5 2.3
**:ECOG(Eastern Cooperative Oncology Group)グレード
***:日本癌治療学会「副作用記載様式」に準じたグレード
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
70代 非小細胞肺癌
(高血圧, 慢性C型肝炎) 60mg/m2
2回
下痢以外は未回復のまま急性循環不全, DICにより永眠された。
7日前 投与
1日前 投与
5日目 投与
8日目 投与
9日目 投与
10日目 投与
11日目 投与
12日目 投与
13日目 投与
14日目
/40-50 50-80
/―
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
50代 卵巣癌
(なし) 80mg/m2
1回
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
40代 非小細胞肺癌
(下大静脈血栓) 41mg/m2
4回
50mg/m2
3回
その後, 酸素吸入量を増量し, 次第に呼吸困難の軽快を認めた。
21日前 投与
12日前 投与
8日目 投与
13日目 投与
14日目 投与
29日目 投与
31日目 投与
34日目 投与
41日目 投与
43日目 投与
57日目 投与
64日目 投与
69日目 投与
71日目
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
50代 小細胞肺癌
(なし) 60mg/m2
3回
45mg/m2
9回
4日前 投与
4日目 投与
16日目 投与
18日目 投与
22日目 投与
29日目 投与
36日目 投与
43日目
【3】トリアゾラム
アスコマーナ錠0.25(日新製薬)
カムリトン0.25mg錠(寿製薬)
トリアゾラム錠0.125mg「EMEC」(サンノーバ)
トリアラム錠(小林化工)
ネスゲン錠「0.25」(辰巳化学)
ハルシオン0.125mg錠, 同0.25mg錠(住友製薬)
ハルラック錠0.125mg, 同錠0.25mg(富士薬品)
パルレオン錠0.25mg(大洋薬品工業)
フロサイン錠(模範薬品研究所)
ミンザイン錠(日本医薬品工業)
症例の概要
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
60代 不眠症
(アレルギー性鼻炎, 気管支喘息, 逆流性食道炎) 0.125mg
105日間
投与103日目
(発現日)
(投与中止日) : 他院受診。塩酸セフカペンピボキシル処方, イミペネム・シラスタチンナトリウム0.5mg点滴し, 帰宅するも症状は治まらず。本剤投与中止。
組織診の結果, 薬剤の副作用による変化を強く疑うとのこと。
中止30日後まで外泊するも, 外泊中, 特に症状なし。
2日後 中止
5日後 中止
8日後 中止
11日後 中止
22日後 中止
23日後 中止
33日後
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
70代 不眠
(慢性気管支炎, 慢性胃炎, 便秘, 脳梗塞様症状) 0.25mg
24日間
(投与中止日) : 投与22日目の皮膚科での採血にて, AST(GOT)732IU/L, ALT(GPT)329IU/L, Al-P485IU/L, γ-GTP132mU/mLと報告有り。本剤による副作用も考えられ, エチゾラムに変更。自覚症状もなく, 本人の希望もありグリチルリチン・グリシン・システイン配合剤20mL静注にて経過観察とした。
肝萎縮500gしか残っていなかった。
半年前 投与
22日目 中止
3日後 中止
7日後 中止
13日後 中止
14日後 中止
19日後
使用上の注意の改訂について(その143)
前号(医薬品・医療用具等安全性情報 No.185)以降に改訂を指導した医薬品の使用上の注意(本号の「2 重要な副作用等に関する情報」で紹介したものを除く。)について, 改訂内容, 主な該当販売名, 参考文献等をお知らせいたします。
ニコランジル(経口剤)
塩酸ロメリジン
ケトプロフェン(外皮用剤)
十全大補湯
小青竜湯
麦門冬湯
半夏瀉心湯
防已黄耆湯
ガドジアミド水和物
ガドペンテト酸ジメグルミン
マグネビスト, 同シリンジ(日本シエーリング)
ガドテリドール
ケトプロフェンを含有する製剤
次の医薬品によるアレルギー症状(発疹・発赤, かゆみ, かぶれ等)を起こしたことがある人
チアプロフェン酸, スプロフェン, フェノフィブラート
次の添加物によるアレルギー症状(発疹・発赤, かゆみ, かぶれ等)を起こしたことがある人
オキシベンゾン
十全大補湯
服用後, 次の症状があらわれた場合
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けること。
肝機能障害:全身のだるさ, 黄疸(皮ふや白目が黄色くなる)等があらわれる。
小青竜湯
服用後, 次の症状があらわれた場合
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けること。
肝機能障害:全身のだるさ, 黄疸(皮ふや白目が黄色くなる)等があらわれる。
麦門冬湯
服用後, 次の症状があらわれた場合
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けること。
肝機能障害:全身のだるさ, 黄疸(皮ふや白目が黄色くなる)等があらわれる。
半夏瀉心湯
服用後, 次の症状があらわれた場合
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けること。
肝機能障害:全身のだるさ, 黄疸(皮ふや白目が黄色くなる)等があらわれる。
防已黄耆湯
服用後, 次の症状があらわれた場合
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けること。
肝機能障害:全身のだるさ, 黄疸(皮ふや白目が黄色くなる)等があらわれる。
NTTのファクシミリ通信網サービス「Fネット」を通じ, 最近1年間の「医薬品・医療用具等安全性情報」がお手元のファクシミリから随時入手できます(利用者負担)。
「Fネット」への加入等についての問い合わせ先:0120-161-011
なお, 医薬品情報提供ホームページ(http://www.pharmasys.gr.jp/)又は厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/)からも入手可能です。