目次
- 新医薬品の市販直後調査制度について
- B型肝炎ウイルスS抗原の検出を目的とする体外診断用
医薬品の適正使用について - 重要な副作用等に関する情報
1 コルチコレリン(ヒト), 酢酸ソマトレリン
2 臭化ジスチグミン(経口剤)
3 ソマトロピン(遺伝子組換え)
4 ファモチジン - 使用上の注意の改訂について(その129)
アセメタシン他(13件)
前号(医薬品・医療用具等安全性情報 No.169)以降に改訂を指導した医薬品の使用上の注意(本号の「3 重要な副作用等に関する情報」で紹介したものを除く。)について, 改訂内容, 主な該当販売名, 参考文献等をお知らせいたします。
平成13年(2001年)9月
厚生労働省医薬局
No. | 医薬品等 | 対策 | 情報の概要 |
---|---|---|---|
1 | 市販直後調査制度 | 新医薬品の承認までに得られる有効性, 安全性に関する情報等については, 患者数, 併用薬, 合併症, 年齢等に関する一定の制限のもとに行われる治験等により得られたものであることから, 限定された情報とならざるを得ない。しかし, 新医薬品がいったん販売開始されると, 治験時に比べてその使用患者数が急激に増加するとともに, 使用患者の状況も治験時に比べて多様化することから, 治験段階では判明していなかった重篤な副作用等が発現する可能性がある。こうした新医薬品の特性に応じ, 特に市販直後に注意深い使用を促し, 重篤な副作用等が発生した場合の情報収集体制を強化するため, 昨年12月に「医薬品の市販後調査の基準に関する省令(医薬品GPMSP)」が改正され, 本年10月1日から「市販直後調査」制度が施行されるので, 本制度の内容を紹介する。 | |
2 | HBs抗原検査薬 | 使 | HBs抗原の検出を目的とする体外診断用医薬品(HBs抗原検査薬)には, EIA法, イムノクロマト法, 化学発光法等様々な測定法のものがあり, それぞれの添付文書には, 感度, 特異性, 再現性, 測定範囲等の性能情報が記載されている。 今般, HBs抗原検査薬について現時点での検査技術水準等を踏まえた適正使用情報を医療関係者に提供するため, 厚生労働省が各企業に指導した国立感染症研究所による依頼試験の結果がとりまとめられた。 この結果を踏まえ, 各HBs抗原検査薬の使用上の注意等, 添付文書の記載内容の一部が改訂されたので, 医療関係者に対して使用上の注意, 性能情報等に留意の上, 診断目的に応じた製品を選択する等, 適正使用を呼びかけることとした。 |
3 | コルチコレリン(ヒト), 酢酸ソマトレリン他(3件) | 使 症 | 前号(医薬品・医療用具等安全性情報No.169)以降に改訂を指導した医薬品の使用上の注意のうち重要な副作用等について, 改訂内容, 参考文献等とともに改訂の根拠となった症例の概要に関する情報を紹介する。 |
4 | アセメタシン他(13件) | 使用上の注意の改訂について(その129) |
新医薬品の市販直後調査制度について
1.はじめに
医薬品の市販後安全対策については, 平成8年に公布した「薬事法等の一部を改正する法律(平成8年法律第104号)」等により, その充実を図り, 具体的には次のような対策を講じてきたところであります。
(1)製薬企業等による厚生労働省への副作用報告義務を法律上明文化。併せて, 医薬品に起因する感染症報告についても義務化(薬事法第77条の4の2)
(2)製薬企業等による適正使用情報の収集・検討・提供を努力義務として規定(薬事法第77条の3第1項)
(3)医師, 歯科医師, 薬剤師等の医療関係者による(2)の適正使用情報の収集への協力を努力義務として規定(薬事法第77条の3第2項)
(4)「医薬品の市販後調査の基準に関する省令(平成9年厚生省令第10号。以下「医薬品GPMSP」という。)」の制定
今般, 医薬品の市販後安全対策を改善するため, 平成12年12月27日に「医薬品の市販後調査の基準に関する省令の一部を改正する省令(平成12年厚生省令第151号)」を公布し, 本年10月1日から新医薬品の「市販直後調査」制度が施行されることとなりましたので, 本制度の内容をご紹介いたします。医師, 歯科医師, 薬剤師等の医療関係者の方々におかれましては, 本制度の趣旨についてご理解を賜り, 積極的にご協力いただきますようお願い申し上げます。
2.市販直後調査の目的
新医薬品の販売開始直後において, 医療機関に対し確実な情報提供, 注意喚起等を行い, 適正使用に関する理解を促すとともに, 重篤な副作用及び感染症(以下「副作用等」という。)の情報を迅速に収集し, 必要な安全対策を実施し, 副作用等の被害を最小限にすることを主な目的とする。
承認前に治験等から得られる医薬品の安全性情報は, 患者数, 併用薬, 合併症, 年齢等の患者背景において限定されたものであり, 新医薬品の市販後においては, その使用患者数が短期間に急激に増加し, 使用患者の背景も多様化することから, 承認前には予測できない重篤な副作用等が発現したり, 予測できない頻度等で発現するおそれがあります。このため, 新医薬品については, 特に製薬企業等において, 医療機関に対し確実な情報提供, 注意喚起等を行っていただき, 適正使用に関する理解を促していただくとともに, 副作用等の情報を迅速に収集し, 必要な安全対策を実施していくことが重要であり, 医療機関においてもこれらの情報をもとに副作用等の発生に留意しながら慎重に使用していただくことが重要となります。
これまでも, 医薬品の安全性に関する事項その他医薬品の適正な使用のために必要な情報については, 先述のように薬事法第77条の3第1項において, 製薬企業等に対して収集等の努力を求めるとともに, 同条第2項により医師, 歯科医師, 薬剤師等の医療関係者に対して収集への協力をお願いしてきたところでありますが, 今般, こうした状況を踏まえ, 医薬品GPMSPの一部を改正し, 「市販直後調査」制度を新設いたしました。
3.市販直後調査の定義
医薬品の製造業者等が, 製造又は輸入の承認を受けた医薬品の品質, 有効性及び安全性に関する事項その他医薬品の適正な使用のために必要な情報(以下「適正使用情報」という。)の収集及び検討を行い, その結果に基づき医薬品による保健衛生上の危害の発生若しくは拡大の防止, 又は医薬品の適正な使用の確保のために必要な措置(以下「適正使用等確保措置」という。)を講ずることをいう。
【市販直後調査の定義】
「市販後調査」のうち, 製造業者等が, 販売を開始した後の6箇月間, 診療において, 医薬品の適正な使用を促し, 重篤な副作用等の症例等の発生の迅速な把握のために行うものをいう。
医薬品GPMSPの定義にもありますように「市販直後調査」は, あくまでも「市販後調査」の一つであり, この調査によって把握された重篤な副作用等の適正使用情報についても当然, 製薬企業等は検討を行い, その結果に基づき適正使用等確保措置を講ずることとなります。なお, この定義にある「重篤な副作用等」とは具体的には次のような副作用等の症例を指しております。
(1)死亡
(2)障害
(3)死亡又は障害につながるおそれのある症例
(4)治療のために病院又は診療所への入院又は入院期間の延長が必要とされる症例
(5)(1)から(4)までに掲げる症例に準じて重篤である症例
(6)後世代における先天性の疾病又は異常
4.市販直後調査の対象となる医薬品
市販直後調査の対象となる医薬品は, 医療用の「新医薬品」です。なお, 市販直後調査に係る規定は, 本年10月1日に施行されますので, 同日以降に承認された新医薬品の販売が開始された時点からこの調査の運用が具体的に開始されることになります。
5.市販直後調査の実施方法
市販直後調査の実施方法は, 概ね次のように行うこととされております。
(1)調査対象医薬品の明示
調査対象となっている医薬品を明らかにするため, 「製品情報概要」, 「使用上の注意の解説」等の説明文書に業界が統一的に定めるマーク(調査期間も明示)が付されることになっております。
(2)納入前の説明及び協力依頼
製薬企業等は, 当該医薬品を使用する医療機関に対し, 原則として, 納入前に次のような説明及び協力依頼を医薬情報担当者(MR)により行います。納入前にMRによる説明及び協力依頼を実施できない場合は, 納入前に文書で説明及び協力依頼の内容を連絡の上, 納入開始後2週間以内を目安としてMRによる説明及び協力依頼を行います。なお, この「医療機関」に調剤薬局は含まれておりません。なお, MRによる納入前の説明及び協力依頼を実施できない場合の連絡方法については, 例えば, 企業が作成した市販直後調査の趣旨, 協力依頼の内容等を記載した依頼状などの文書の郵送, FAX又は電子メールによる送信, 医薬品卸売一般販売業者等を活用した伝達, 電話による連絡などが挙げられます。
【説明及び協力依頼等の内容】
・当該新医薬品が市販直後調査の対象であり, その期間中であること。
・当該新医薬品を慎重に使用していただくとともに, 因果関係が否定できない重篤な副作用等が発現した場合には速やかに当該企業に報告していただきたいこと。
(3)納入後の協力依頼及び注意喚起
製薬企業等は, 各医療機関に対し, 上記の2点について, 納入後2ヵ月間は概ね2週間以内に1回の頻度で, その後も期間中は適切な頻度(概ね1ヵ月以内に1回)で, 協力依頼を行い, 注意喚起を行います。この場合の協力依頼及び注意喚起についても, 納入前と同様にMRによることが好ましいですが, それが不可能な場合には, 先述のような文書の郵送, FAX, 電子メール, 医薬品卸売一般販売業者, 電話等による連絡となることがあります。
(4)重篤な副作用等情報の入手及び報告
製薬企業等は, 重篤な副作用等の発生情報を医療機関等から入手した場合には, 速やかに詳細情報の把握に努め, さらに薬事法の規定に基づき厚生労働省に副作用等症例報告を行います。(図)
(5)実施状況等の報告
製薬企業等は, 本調査の実施状況等を報告書として所定の様式にとりまとめ, 厚生労働省医薬局安全対策課に市販直後調査実施計画書とともに調査期間終了後2ヵ月以内に提出します。
6.その他
(1)病院薬剤部等の協力
上述(5の(2)〜(4))の「納入前の説明及び協力依頼」, 「納入後の協力依頼及び注意喚起」並びに「重篤な副作用等情報の入手及び報告」に際しましては, 本制度の効果的・効率的な実施を図るため, 病院薬剤部等の協力を是非お願いしたいと考えております。これらの説明及び協力依頼等については, 各製薬企業等が原則として各医療機関の処方医ごとに行うことになりますが, 大きな病院の場合, 全処方医に実施することはあまり現実的ではありません。したがいまして, 病院内における安全性情報の一元的な収集, 提供のために, 病院薬剤部や処方の多い診療科などを一元的な窓口としていただくのも一つの方法と考えており, 病院内の体制の整備をご検討いただきたいと思います。
(2)医療機関との契約の要否
市販直後調査は, 使用成績調査, 特別調査, 市販後臨床試験等と異なり, 特定の患者についてあらかじめ決められた事項について実施する調査ではなく, あくまでも従来から行われている薬事法第77条の3第1項等に基づく適正使用情報の収集等の活動の一環ですので, 本調査に関して製薬企業と医療機関との契約は要しないものと考えられます。
7.おわりに
繰り返しになりますが, 市販直後調査は, 新医薬品の適正な使用を促すとともに重篤な副作用等の発生を迅速に把握し, 必要な安全対策を講じることを目的としており, 国民の保健衛生の確保・向上のため, この制度が製薬企業, 医療機関等において着実に定着することが期待されております。医師, 歯科医師, 薬剤師等の医療関係者の方々におかれましては, 本制度の趣旨についてご理解を賜り, 積極的にご協力いただきますよう重ねてお願い申し上げます。
B型肝炎ウイルスS抗原の検出を目的とする体外診断用医薬品の適正使用について
(1)はじめに
B型肝炎ウイルス(HBV)のウイルス学的研究の進展に伴い, 種々のHBV関連マーカーの検査法が開発されている。
HBV粒子の表面を覆う蛋白をHBs蛋白といい, HBs抗原はその蛋白の抗原活性として測定される。“HBs抗原陽性”とは, 肝臓内にHBVが存在しHBs蛋白を合成している状態, すなわち感染状態を意味している。
したがって, 血中HBs抗原の検出は, B型急性肝炎の診断や, 輸血用血液のドナー, 妊婦等に行うHBV感染スクリーニングに際して重要な指標となる。また, 定量的検査による抗原量の推移は, 肝炎の臨床経過を観察する上で有用である。
(2)経緯
HBs抗原の検出を目的とする体外診断用医薬品(HBs抗原検査薬)は, 他の体外診断用医薬品と同じく, 近年EIA法, イムノクロマト法, 化学発光法など様々な測定法が開発され, 検出感度の向上, 測定操作の簡便化, 測定に要する時間の短縮など, より高性能を目指した製品開発がなされている。
市販されている製品は, それぞれの添付文書に感度, 特異性, 再現性, 測定範囲等の性能情報を明示しているが, 開発時期や測定原理, 製品特性により性能に大きな差があるため, 患者が適切な治療を受ける機会を逸しないよう, 診断目的に応じた製品が選択されることが必要である。
厚生労働省では, HBs抗原検査薬について現時点での検査技術水準等を踏まえた適正使用情報を医療関係者に提供するため, HBs抗原検査薬を製造又は輸入する各企業に対し, 国立感染症研究所に試験を依頼するよう指導した。
(3)試験結果の紹介
国立感染症研究所において実施したHBs抗原検査薬の試験結果の概要を示す(表1)。
表2 主なHBs抗原検査薬
注:現在未発売, 又は既に販売を終了した製品を含む。
(4)安全対策
今回の結果から, 凝集法やイムノクロマト法に比べEIA法及び化学発光法が感度について一般に優れるといえる。
しかしながら, キャリアでもまれにHBs抗原が消失することがあり, 急性肝炎では早期にHBs抗原の陰性化がみられることがある。また, HBs抗原量が極めて少なかったり, 抗原決定基のアミノ酸変異によって抗原活性が低下した場合などにも, HBs抗原が検出されにくくなる。
したがって, HBV感染のスクリーニングを目的とした場合, EIA法又は化学発光法による製品を用いたとしても, HBs抗原検査単独では感染の有無を判断するには不十分であり, HBc抗体, HBV-DNAその他のHBV関連マーカーの検査結果及び臨床経過も考慮して診断を行う必要がある。
そのため, HBs抗原検査薬(参考:表2)全般について使用上の注意等の改訂を行い, 他の検査結果等を考慮して総合的にHBV感染を診断するよう注意を喚起するとともに, また今回, 国立感染症研究所において得られた個々の試験成績はそれぞれの製品の添付文書に記載することとした。
医療関係者におかれては, 添付文書に記載された製品性能に十分留意し, 診断目的に応じた製品を選択するとともに, HBV感染の診断に際しては, 他のHBV関連マーカーの検査結果及び臨床経過を考慮して総合的に判断するよう, HBs抗原検査薬の適正使用にご配慮願いたい。
厚生労働省では引き続き, C型肝炎ウイルス(HCV)抗体検査薬についても同様に, 現時点の検査技術水準等を踏まえた適正使用情報を医療関係者に提供するため, HCV抗体検査薬を製造又は輸入する各企業に対して国立感染症研究所への依頼試験を指導する予定である。
《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》
重要な基本的注意
B型肝炎ウイルス(HBV)感染の診断は, 本製品による検査結果のみで行わず, HBc抗体測定等, 他の検査結果及び臨床経過を考慮して総合的に判断すること。
(ゴシック体を用いるなど他の項目に比較して見易くするよう工夫して記載。また, 当該製品の検出限界(最小検出感度)及び国立感染症研究所における依頼試験により得られた試験成績については,
[性能]の項に記載)
重要な副作用等に関する情報
医薬品・医療用具等安全性情報 No.166の『「医薬品・医療用具等安全性情報」の月刊化について』でお知らせしましたように, 前号(医薬品・医療用具等安全性情報 No.169)以降に改訂を指導した医薬品の使用上の注意のうち重要な副作用等について, 改訂内容, 参考文献等とともに改訂の根拠となった症例の概要に関する情報を紹介いたします。
【1】コルチコレリン(ヒト), 酢酸ソマトレリン
ヒトCRH注「ミツビシ」(三菱東京製薬)
酢酸ソマトレリン
注射用GRF住友50, 注射用GRF住友100(住友製薬)
視床下部・下垂体・副腎皮質系ホルモン分泌機能検査
酢酸ソマトレリン
下垂体成長ホルモン分泌機能検査
症例の概要
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
70代 下垂体機能検査
(なし) 100μg
1日間
(投与中止日) : 術前下垂体機能評価のため4剤負荷試験(コルチコレリン(ヒト), 酢酸ソマトレリン, プロチレリン, 酢酸ゴナドレリンの静注)を行ったところ, 投与30分後より頭痛, 全盲となり下垂体卒中と診断し, 緊急に経蝶形骨洞下垂体腺腫摘出術を行った。術後は, 入院時程度まで視力, 視野ともに回復した。病理組織検査は, gonadotropine cell(FSH-LH cell)adenomaの所見を示した。
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
50代 下垂体機能検査
(なし) 100μg
1日間
(投与中止日) : コルチコレリン(ヒト), 酢酸ソマトレリン, 酢酸ゴナドレリン各100μg 静注施行。1時間後, 頭痛出現。メトクロプラミド, 塩酸ペンタゾシン静注。CT上所見なし。
【2】臭化ジスチグミン(経口剤)
ウブレチド錠(鳥居薬品)
デニスパン錠(大洋薬品工業)
(2)手術後及び神経因性膀胱などの低緊張性膀胱による排尿困難
狭心症, 不整脈:狭心症, 不整脈(心室頻拍, 心房細動, 房室ブロック, 洞停止等)があらわれることがある。このような場合には, 直ちに投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
症例の概要
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
70代 前部尿道狭窄による排尿困難
(発作性上室性頻拍症) 15mg
9日間
(投与中止日) : 本剤を投与中止すると胸痛は発現しなかった。
(再投与日) : 本剤のcholinergic effectによるparasym-pathetic toneが上昇し冠動脈のspasmが誘発されたと考え, 本剤を再投与したところ再び同様の発作を認めた。
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
70代 排尿困難
(うつ病, パーキンソン病, アルコール依存症) 5mg
152日間
飲酒歴約40年。胸痛, 動悸, 失神等の既往なし。
精神病院でアルコール依存症, うつ病の診断で加療を受けていた。
(投与中止日) : 突然転倒。血圧 50mmHg台と低値であり, 救急センターに搬送となった。来院時, 意識障害(JCSI), 血圧 54/28mmHg, 心拍数 30回/分, 洞停止, junctional escape beatを認めた。硫酸アトロピン1A静注したところ, 洞調律 40回/分台となった。UCGでは駆出率50%であり, はっきりとしたfocal asynergyは認めなかった。塩酸イソプロテレノールの点滴静注を実施しながらテンポラリーペースメーカー(ペーシングrate 80回/分)を挿入し, その後ICU入室。入室後, 来院時のショック状態によると考えられるCK(CPK)の上昇を認めた。入院時から, 本剤を含む内服薬は中止とした。入室後も収縮期血圧 70〜80mmHg台と低値のため塩酸ドパミンと塩酸ドブタミンを併用した。血圧低値は補液により改善したことから, 原因は脱水であったと考えた。塩酸ドパミン及び塩酸ドブタミンは徐々に減量した。
【3】ソマトロピン(遺伝子組換え)
サイゼン注1.33mg, 同8mg皮下注(セローノ・ジャパン)
ジェノトロピン1.3mg, 同5.3mg, 同カビクイック0.7mg, 同カビクイック1.0mg, 同カビクイック1.3mg(ファルマシア)
セロスティム注5mg(セローノ・ジャパン)
ノルディトロピンS注5mg, 同S注10mg, 同注射用1.33mg, ペン用ノルディトロピン8mg(ノボ ノルディスク ファーマ)
ヒューマトロープ1.33mg, 同C6mg, 同C12mg(日本イーライリリー)
○しろまる骨端線閉鎖を伴わないターナー症候群における低身長(ジェノトロピン, ノルディトロピン, ヒューマトロープ, グロウジェクト)
○しろまる骨端線閉鎖を伴わない慢性腎不全における低身長(ジェノトロピンのみ)
○しろまる骨端線閉鎖を伴わない軟骨異栄養症における低身長(ノルディトロピンのみ)
○しろまる骨端線閉鎖を伴わない軟骨異栄養症(軟骨無形成症・軟骨低形成症)における低身長(ヒューマトロープのみ)
○しろまるCD4リンパ球数200/mm3以下の症候性HIV感染症並びに後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う体重減少患者における除脂肪体重の増加及びその維持(セロスティムのみ)
甲状腺機能亢進症:甲状腺機能亢進症があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止するなど, 適切な処置を行うこと。
ネフローゼ症候群:ネフローゼ症候群(浮腫, 尿蛋白, 低蛋白血症)があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止するなど, 適切な処置を行うこと。
糖尿病:耐糖能低下があらわれ, 糖尿病を発症することがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止するなど, 適切な処置を行うこと。
症例の概要
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
10代 下垂体性小人症
(喘息) 2IU
1日間
(投与中止日) : 本剤を看護婦の指導の下に, 肩に皮下注射した。その後, 親に説明中, 患者は横に立っていたが, 注射約5分後チアノーゼを伴う全身痙攣が出現した。 失禁あり, 顔色不良, 嘔吐なし, 眼球不明。 血圧 80/44mmHg, 呼吸促迫などはなかった。 臨床症状(痙攣)のコントロールのため, 酸素, 抗痙攣剤を用意したが, 自然回復した。 その後本剤の投与は中止している。 その後の神経学的検査(CT, 安静時の脳波を含む)は正常であったが, 過呼吸状態での脳波に棘波, 徐波連合が認められた。
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
10代 下垂体性小人症
(なし) 1IU/日
657日間
↓
1.5IU/日
252日間
↓
2IU/日
197日間
(投与中止日) : 検査でTSH<0.1μIU/mL, T4 17.5μg/dL, T3 317.2ng/dLと甲状腺機能亢進を示した。抗甲状腺マイクロゾーム抗体が25,600倍と高く, TSAb(TSH刺激性レセプター抗体検査)も159%と高値を示したため, バセドウ病と診断された。 本剤投与中止。
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
10代 下垂体性小人症
(両大血管右室起始症) 10IU/週
433日間
↓
12IU/週
522日間
↓
14IU/週
658日間
↓
16IU/週
364日間
↓
5.8mg/週
93日間
(継続中)
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
10代 下垂体性小人症
(肥満症を伴うターナー症候群) 3IU/日
688日間
↓
4IU/日
315日間
(投与中止日) : 本剤投与中止。
【4】 ファモチジン
●くろまるファモチジン(経口剤)
○しろまる下記疾患の胃粘膜病変(びらん, 出血, 発赤, 浮腫)の改善
急性胃炎, 慢性胃炎の急性増悪期
意識障害, 痙攣:意識障害, 全身痙攣(痙直性, 間代性, ミオクローヌス性)があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止するなど, 適切な処置を行うこと。特に腎機能障害を有する患者においてあらわれやすいので, 注意すること。
間質性腎炎, 急性腎不全:間質性腎炎, 急性腎不全があらわれることがあるので, 初期症状として発熱, 皮疹, 腎機能検査値異常(BUN・クレアチニン上昇等)等が認められた場合には直ちに投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
(重大な副作用(類薬))] (間質性腎炎:他のH2受容体拮抗剤で間質性腎炎(初期症状として発熱, 腎機能検査値異常(BUN・クレアチニン上昇等)等)があらわれるとの報告があるので, 異常が認められた場合には直ちに投与を中止すること。を削除)
症例の概要
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
70代 胃炎
(陳旧性心筋梗塞, 胃潰瘍, 糖尿病) 20mg(経口)
69日間
(投与中止日) : 本剤の投与中止。
●くろまるファモチジン(注射剤)
意識障害, 痙攣:意識障害, 全身痙攣(痙直性, 間代性, ミオクローヌス性)があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止するなど, 適切な処置を行うこと。特に腎機能障害を有する患者においてあらわれやすいので, 注意すること。
間質性腎炎, 急性腎不全:間質性腎炎, 急性腎不全があらわれることがあるので, 初期症状として発熱, 皮疹, 腎機能検査値異常(BUN・クレアチニン上昇等)等が認められた場合には直ちに投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
症例の概要
投与期間 副作用 備考
年齢 使用理由
(合併症) 経過及び処置
40代 消化管出血予防
(大腸がん, 気管支喘息, 肝機能異常) 40mg(静注)
6日間
(投与中止日) : 本剤の投与前にQTc:0.45であったが, 投与1分30秒後にQTc:0.50に延長したため, 本剤の投与中止。
使用上の注意の改訂について(その129)
前号(医薬品・医療用具等安全性情報 No.169)以降に改訂を指導した医薬品の使用上の注意(本号の「3 重要な副作用等に関する情報」で紹介したものを除く。)について, 改訂内容, 主な該当販売名, 参考文献等をお知らせいたします。
アセメタシン
(重大な副作用)] 本剤の副作用
ショック, アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 冷汗, 顔面蒼白, 呼吸困難, 血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
出血性ショック又は穿孔を伴う消化性潰瘍や小腸潰瘍, 出血性大腸炎があらわれることがあるので, このような場合には直ちに投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
無顆粒球症があらわれることがあるので血液検査を行うなど観察を十分に行い, 異常が認められた場合には直ちに投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
急性腎不全があらわれることがあるので, 異常が認められた場合には直ちに投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
本剤の活性代謝物であるインドメタシンの副作用
再生不良性貧血, 溶血性貧血, 骨髄抑制があらわれたとの報告があるので血液検査を行うなど観察を十分に行い, 異常が認められた場合には直ちに投与を中止し, 適切な処置を行うこと。 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群), 中毒性表皮壊死症(Lyell症候群), 剥脱性皮膚炎があらわれたとの報告があるので, 症状があらわれた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
性器出血があらわれたとの報告があるので, このような症状があらわれた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
うっ血性心不全, 肺水腫があらわれたとの報告があるので, このような症状があらわれた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
血管浮腫があらわれたとの報告があるので, このような症状があらわれた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
肝機能障害, 黄疸があらわれたとの報告があるので, 検査を実施するなど観察を十分に行い, 異常が認められた場合には直ちに投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
(急性腎不全
慢性関節リウマチ患者等に長期連用して, 角膜混濁及び網膜障害があらわれたとの報告があるので, 前駆症状(霧視等の視覚異常)があらわれた場合には直ちに投与を中止し, 適切な処置を行うこと。を削除)
(その他の副作用)] 感覚器:流涙, 霧視
角膜混濁, 網膜障害[慢性関節リウマチ患者等に長期連用して, 前駆症状(霧視等の視覚異常)があらわれた場合には直ちに投与を中止すること。]
ナブメトン
(重大な副作用)] 肝機能障害, 黄疸:AST(GOT), ALT(GPT), Al-Pの上昇を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
光線過敏症:光線過敏症があらわれることがあるので, 皮膚の露光部に発赤, 水疱等の症状が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
ロキソプロフェンナトリウム
(重大な副作用)] 溶血性貧血, 白血球減少, 血小板減少:溶血性貧血, 白血球減少, 血小板減少があらわれることがあるので, 血液検査を行うなど観察を十分に行い, 異常が認められた場合には直ちに投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
急性腎不全, ネフローゼ症候群, 間質性腎炎:急性腎不全, ネフローゼ症候群, 間質性腎炎があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には直ちに投与を中止し, 適切な処置を行うこと。また, 急性腎不全に伴い高カリウム血症があらわれることがあるので, 特に注意すること。
エチゾラム
(重大な副作用)] 肝機能障害, 黄疸:肝機能障害(AST(GOT), ALT(GPT), γ-GTP, LDH, Al-P, ビリルビン上昇等), 黄疸があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
塩酸イミプラミン
(重大な副作用)] QT延長, 心室頻拍(Torsades de pointesを含む):定期的に心電図検査を行うなど観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
肝機能障害, 黄疸:AST(GOT), ALT(GPT), γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害, 黄疸があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
(重大な副作用(類薬))] (四環系抗うつ剤(塩酸マプロチリン)で心室性頻拍(Torsades de pointesを含む)が報告されているので, 定期的に心電図検査を行う等観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。を削除)
塩酸クロミプラミン
(重大な副作用)] 横紋筋融解症:筋肉痛, 脱力感, CK(CPK)上昇, 血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。また, 横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
QT延長, 心室頻拍(Torsades de pointesを含む), 心室細動:定期的に心電図検査を行うなど観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
肝機能障害, 黄疸:AST(GOT), ALT(GPT), γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害, 黄疸があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
(重大な副作用(類薬))] (四環系抗うつ剤(塩酸マプロチリン)で心室性頻拍(Torsades de pointesを含む)が報告されているので, 定期的に心電図検査を行う等観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。を削除)
塩酸マプロチリン
(重大な副作用)] 横紋筋融解症:筋肉痛, 脱力感, CK(CPK)上昇, 血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。また, 横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
肝機能障害, 黄疸:AST(GOT), ALT(GPT), γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害, 黄疸があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
塩酸ピルジカイニド(経口剤)
(重大な副作用)] 肝機能障害:AST(GOT), ALT(GPT), γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがあるので, このような症状が認められた場合は, 投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
ロサルタンカリウム
(重大な副作用)] 不整脈:心室性期外収縮, 心房細動等の不整脈があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には, 直ちに適切な処置を行うこと。
汎血球減少, 白血球減少, 血小板減少:汎血球減少, 白血球減少, 血小板減少があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には, 直ちに適切な処置を行うこと。
レバミピド
(重大な副作用)] 白血球減少, 血小板減少:白血球減少, 血小板減少があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
肝機能障害, 黄疸:AST(GOT), ALT(GPT), γ-GTP, Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害, 黄疸があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
インスリン, ヒトインスリン(遺伝子組換え)
イスジリン-20, 同-40(清水製薬)
レンテイスジリン(清水製薬)
ウルトラレンテイスジリン(清水製薬)
セミレンテイスジリン(清水製薬)
プロタミン亜鉛イスジリン(清水製薬)
ノボリンR注40(ノボ ノルディスクファーマ), ヒューマリンR注U-40(日本イーライリリー)他
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
エルカトニン
(重大な副作用)] ショック, アナフィラキシー様症状:ショック, アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので, 観察を十分に行い, 血圧低下, 気分不良, 全身発赤, 蕁麻疹, 呼吸困難, 咽頭浮腫等の症状があらわれた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
肝機能障害, 黄疸:AST(GOT), ALT(GPT), ALPの上昇等を伴う肝機能障害, 黄疸があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
アスポキシシリン
(重大な副作用)] ショック, アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 血圧低下, 不快感, 口内異常感, 眩暈, 便意, 耳鳴, 発汗, 気管支痙攣, 喘鳴, 呼吸困難, 顔面潮紅, 血管浮腫等があらわれた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
汎血球減少症, 溶血性貧血があらわれることがあるので, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
急性腎不全等の重篤な腎障害があらわれることがあるので, 定期的に検査を行うなど観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
発熱, 咳嗽, 呼吸困難, 胸部X線異常, 好酸球増多を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので, 異常が認められた場合には投与を中止し, 副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
AST(GOT), ALT(GPT), Al-P, LDH, γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
(重大な副作用(類薬))] 他のペニシリン系抗生物質(ピペラシリンナトリウム)で, 発熱, 咳嗽, 呼吸困難, 胸部X線異常, 好酸球増多を伴うPIE症候群(好酸球性肺炎)があらわれることが報告されているので, 異常が認められた場合には投与を中止し, 副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。 (他のペニシリン系抗生物質(アンピシリンナトリウム, カルベニシリンナトリウム, ピペラシリンナトリウム等)で, まれに急性腎不全等の重篤な腎障害を起こすことが報告されているので, 異常が認められた場合には, 投与を中止し, 適切な処置を行うこと。を削除)
塩酸バカンピシリン
(重大な副作用)] ショック, アナフィラキシー様症状:ショック, アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 不快感, 口内異常感, 喘鳴, 呼吸困難, 眩暈, 全身潮紅, 全身そう痒感, 血管浮腫, 血圧低下等の症状があらわれた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと。
偽膜性大腸炎, 出血性大腸炎:偽膜性大腸炎, 出血性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることがある。腹痛, 頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
肝機能障害, 黄疸:肝機能障害(AST(GOT), ALT(GPT), γ-GTP, LDH, Al-P上昇等), 黄疸があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
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