基礎から学ぶ刑事訴訟法演習
刑事訴訟法を学ぶうえで、法学部生、法科大学院生、司法試験受験生が迷ったり躓いたり、また誤りやすい重要な論点24項目について丁寧に解説する。各項目の冒頭に設問、関連問題をあげ、学説の基本概念を整理するとともに、重要判例について、その具体的な事実関係や規範の具体的当てはめも引用し、事実・規範・当てはめの三位一体で学説・判例を学び、理解できる。
01 任意捜査の意義と限界
任意捜査と強制捜査[2]
02 捜査比例の原則
逮捕・勾留[1]
03 逮捕・勾留の基本的知識とその原則
逮捕・勾留[2]
04 別件逮捕・勾留の違法性
被疑者の権利と取調べ[1]
05 黙秘権の意義
被疑者の権利と取調べ[2]
06 被疑者の取調べと取調べ受忍義務
被疑者の権利と取調べ[3]
07 接見交通権とその制限
捜索・差押え[1]
08 令状による捜索・差押え
捜索・差押え[2]
09 逮捕現場における無令状の捜索・差押え
捜索・差押え[3]
10 ひとの身体と対物的強制処分
訴訟対象論[1]
11 刑事訴訟の対象――訴因と公訴事実
訴訟対象論[2]
12 訴因の明示
訴訟対象論[3]
13 訴因変更の要否
訴訟対象論[4]
14 訴因変更の可否、公訴事実の同一性
証拠法[1](違法収集証拠)
15 違法収集証拠物の排除
証拠[2](自白)
16 自白の証拠能力――自白の任意性
証拠法[3](自白)
17 自白の補強法則
証拠法[4](伝聞証拠)
18 伝聞証拠――定義、排除根拠、非伝聞
証拠法[5](伝聞証拠)
19 精神状態の供述を報告する書面・証言
証拠法[6](伝聞証拠)
20 刑事訴訟法321条1項の伝聞例外
証拠法[7](伝聞証拠)
21 刑事訴訟法321条2項から4項の伝聞例外
証拠法[8](伝聞証拠)
22 刑事訴訟法328条の弾劾証拠
裁判と上訴[1]
23 間接事実による有罪認定と証明の水準
裁判と上訴[2]
24 控訴審における攻防対象論