FROM: O5-7、O5評議会代理
TO: ウィリアム・ペンダーガスト将軍 (財団緊急時対応計画作戦副管理官)
RE: 提案 CPO 83910301
緊急時対応計画作戦は承認されました。暗号名は"ヘイムダル計画"に指定されます。人類の生命と/あるいは文明に対し、強力かつ能動的に敵意を示す地球外知的生命体が、人類を征服し、奴隷化し、絶滅させようとする潜在的な手段を研究しなさい。起こりうる結果を分析しなさい。対抗手段と緊急時対応計画を策定しなさい。完了したならば、O5評議会にそれを報告しなさい。
計画概要
緊急時対応計画作戦 #: 83910301
暗号名称: ヘイムダル計画
計画指揮: ウィリアム・ペンダーガスト将軍
監督責任者: O5-7
承認された日付: ██/██/████
関連施設:
- 監視司令部
- 研究セクター-15
- サイト-11
- サイト-19
- 武装研究サイト-45
関連機動部隊:
- 機動部隊ガンマ-5
- 機動部隊イオタ-10
- 機動部隊カッパ-6
- 機動部隊オメガ-4
計画の使命: ヘイムダル計画は、3つの主目標を持つ、低確率で高い影響力を持つ学際的な偶発事故解析です:
- 人類の生命と/あるいは文明に対し、強力かつ能動的に敵意を示す地球外知的生命体が、人類を制服し、奴隷化し、絶滅させようとする潜在的な手段の研究。
- 起こりうる結果の分析。
- 対抗手段と緊急時対応計画の策定
鍵となる想定:
- 地球外知的生命体は、人間の生命と/あるいは文明に対し強力かつ能動的に敵対するでしょう。
- 敵対的地球外生命(HEs)は物理法則に反するテクノロジーを所持していないでしょう。(物理法則から外れている数多くのSCPがあるとしても、それは完全には理解できない例外であり、したがって一般的に認められている物理法則に取って代わることは、財団職員の中でもありません。不可能なテクノロジーの思索は"ソフト"サイエンス・フィクションを面白くさせますが、科学的な事実に根拠がある分析にはなりません。)
- その目的が単純に地球の文明と/もしくは生命(人間やその他の)を破壊することでない限り、HEsが惑星を攻撃する試みは必然的に、生物圏を維持できる程度のものに限られるでしょう。
- 人類を征服し、奴隷化し、絶滅させようというHEsによる試みは、公然の(例えば武装侵略)、もしくは隠された(例えば浸透)ものになるでしょう。
- 人類を征服し、奴隷化し、絶滅させようというHEsによる公然とした試みについての知識を大衆から隠すことは不可能でしょう。
- 人類を征服し、奴隷化し、絶滅させようというHEsの試みに対する"シンプルな"解決策は不適当でしょう。
FROM: ウィリアム・ペンダーガスト将軍(財団緊急時対応計画作戦副管理官)
TO: O5評議会
RE: CPO 83910301 ("ヘイムダル計画")
添付ファイルの、私のチームが収集したヘイムダル計画(CPO 83910301)に関連するデータをご覧ください。この報告が、ここに記載された低確率で高い影響力を持つイベントについて、十分証明していることを願います。
計画文書
関連文書
さらなる情報
そう、ともかくこれは何?
"ヘイムダル計画"は合作プロジェクトです。
オーケー、わかった。・・・何だって?
あー、はい、そうです。財団はあらゆるものに対する緊急時対応計画を持っているでしょう - 結局のところ、すべては人類一般の正常性を維持するためなのです。緊急時対応計画には、低確率で高い影響力を持つイベント(しばしば口語で"ワイルドカード・イベント"と呼ばれます)があります。他の言葉では、まず起こることはないが、それが発生した場合には非常に重大な事となるものです。歴史的には、ドイツの再統一やソビエト連邦の解体などは、それが実際に起きる前に考慮されていたなら、低確率で高い影響力を持つものと見なされていたでしょう。
ヘイムダル計画はスペキュレイティブ・フィクションについての主要なワイルドカードの1つです - 敵対的な地球外生命による地球への侵略です。
あー、待って - エイリアンの侵略はサイエンスフィクションだ、ホラーじゃない。
それは手法の違いです。エイリアンとスタートレックのバルカン人の間には大きな違いがあります。いくつかのサイファイは明るく楽天的です - サイファイ/ホラーは、エイリアンが平和にやってくるというよりは、重苦しく(たびたび血なまぐさく)人間が喪失する傾向にあります。
ルールはあるの?
もちろん一般的なサイトルールが適用されます。これは、ヘイムダル計画は上のリストのような鍵となる想定を持っているということです。
オッケー、どうもお役所言葉的だ。日本語に直してくれないか?
いいでしょう。
地球外知的生命体は、人間の生命と/あるいは文明に対し強力かつ能動的に敵対するでしょう。
エイリアンは平和にやってきません。少なくとも、私たちはそう想定しています。何故かって?ええ、第一に、財団はおそらく敵対を想定するでしょう最初はそうでも、後に友好的に握手するのを。第二に、このwikiは恐ろしいもののためにあります。友好的なエイリアンがお茶をするために立ち寄るのは(おそらく)怖くありません。(もちろん、あなたが反対の意見を持ち、財団の上官に、ヘイムダル計画を道理にかなった可能性について見当違いの怖がりだと主張させてもようでしょう。それが上手く書けているなら、私は個人的にアップボートします。)
敵対的地球外生命(HEs)は物理法則に反するテクノロジーを所持していないでしょう。(物理法則から外れている数多くのSCPがあるとしても、それは完全には理解できない例外であり、したがって一般的に認められている物理法則に取って代わることは、財団職員の中でもありません。不可能なテクノロジーの思索は"ソフト"サイエンス・フィクションを面白くさせますが、科学的な事実に根拠がある分析にはなりません。)
基本的に、これは私たちが"ハード"サイエンス・フィクションを志していることを意味します。何故でしょう?(とりわけ、このwikiの多くが"ソフト"サイエンス・フィクションなのに?)
- 何らかの形で現実世界の科学に基づいている宇宙人侵略の物語は驚くほど不足しています。
- ここの目標は超常サイエンス・フィクションのエイリアンや科学技術の世界設定をすることでも、既存のSCPの起源のエイリアンを主張することでもありません。決してSCPを空想のエイリアンやエイリアン技術として使わないでください。 ええ、これでさえとりわけ682は。
- 実在するであろうエイリアンの種類や、彼らが人類よりもどれくらい自然法則や宇宙を理解しているかを知っている人はいるでしょうか?ですが、人間を低く見積もりすぎてはいけません。財団は世界有数の科学団体の一つであり、従来の科学法則の理解を無視する存在を利用できます。ですが財団ですら、在野の科学組織の発見した科学法則はごく少数の例外を除いて、正しい(あるいは、既知の代替理論よりは誤りが最小限である)という基本的な想定のもとで動いています。この点では、あなたがどこの銀河から来ようと、SCPは再現不可能なアノマリーなのです。
- 科学的に妥当な地球外の脅威を徹底的に恐れる事には、たくさんの理由があります;実用主義的な立場からは、あなたが最初に知った悪魔と戦うためのプランを開発するのがより賢明でしょう。
- おそらく最も重要なことは、 エイリアンと彼らのテクノロジーについてのハードサイエンスを想定することは、全ての共著者の目標を同じにするでしょう。
その目的が単純に地球の文明と/もしくは生命(人間やその他の)を破壊することでない限り、HEsが惑星を攻撃する試みは必然的に、生物圏を維持できる程度のものに限られるでしょう。
地球は、現在のところ、認識できる形で生命を持続させられる、人類が知っている唯一の惑星です。この受容能力は繊細であり、システムに対する大きな衝撃から回復するには何年も(あるいは何十年も、何百年も、何千年も)かかります。もしエイリアンがここで生活すること、成功した征服の利益を手に入れることを気にしているのなら、彼らは惑星を居住に適さない場所へと変えられないでしょう。もし地球に興味があるのなら、エイリアンの生理機能は我々とそう変わらない生態系に依存しているでしょう(そうでなければ、彼らは原住民がより問題を起こさない惑星へ侵攻するでしょう)。
人類を征服し、奴隷化し、絶滅させようというHEsによる試みは、公然の(例えば武装侵略)、もしくは隠された(例えば浸透)ものになるでしょう。
ですので、わたしたちは宇宙戦争やボディ・スナッチャー/恐怖の街の両方を見ることが出来るのです。異なる脅威には、異なるレスポンスを財団は返します。
人類を征服し、奴隷化し、絶滅させようというHEsによる公然とした試みについての知識を大衆から隠すことは不可能でしょう。
財団でさえ、軌道上に現れた一艦隊を隠蔽するようなリソースは持っていません。光学的に汚染されておらず、雲のない空なら肉眼で軌道上の衛星が見られるのです。もしあなたがバスほどの大きさのまぶしい動き回る点を拡大する道具なしで見られるのなら、双眼鏡や望遠鏡を持った他の人はビルほどの大きさの宇宙船の詳細を見られるでしょう。そして、人類を征服し、奴隷化し、絶滅させようという真剣な試みにおいては、惑星の軍事-産業の力の結集を打ち破るために十分な軍事力の輸送が要求されるでしょう。
人類を征服し、奴隷化し、絶滅させようというHEsの試みに対する"シンプルな"解決策は不適当でしょう。
私たちはシンプルに、SCP-682やSCP-076-2を侵略者に差し向けたり、SCP-343に「エイリアンをどこかにやってくれ」と尋ねたり出来るでしょうか?ええ、出来ます。これはおそらく無駄か退屈のどちらかであるため、創造性を行使して、何か別のことに挑戦すべきでしょう。そしてまた、危険で賢いSCPをエイリアンに暴露させるというリスクを財団は取りそうにありません。1つの敵ではなく2つの敵を相手に戦うことになってしまわないためにです。これを書くにあたって、あなたはすべてをすぐ解決してしまう"妨害者"を理解するでしょう。なぜそういった解決策がうまくいかないのかは、あなたに説明をお任せします。
ヘイムダル計画に参加できるのは誰?
誰でも!もし好みのものがあるなら、それを書いてください。これは学際的なものを想定しており、文書のジャンルの幅は国際政治の学説、軍事的反応(政治学、軍事学、経済学、など)、潜在的な技術的封止策(物理学、工学、など)、私たちの攻撃者がどのようであるか(生物学、心理学、など)。いかに、自由に付け加えたり使用したりできる提案のリストがあります。
これは公式カノン?
ヘイムダル計画に関するすべてはヘイムダル計画内部での公式カノンです。それ以外の場所では、あなた次第です。
作中世界以外で、誰がこの計画を管理してるの?
ええ、Hornby Hornby がアイデアを思いつき転がしましたが、彼はシニア・スタッフではありません。彼は猫を集めるヘイムダル計画に関連する物事を調整するのを手伝ってくれますが、彼はあらゆる意味での公的なモデレート上の管理については関わっていません。多くの点で、この計画を"管理"している特定の1人は本当には存在しません - 結局、これは合作練習なのです。
どうやって参加すればいい?
どうぞ。書いてください。"計画文書"の見出しの下にリンクしてください。"ヘイムダル"とタグ付けしてください。上手く行けば作品は残りますが、それ以外の場合はサイト上の他の作品と同様に削除されます。しかし、上手く行けば残るでしょう。
僕のこの計画に関する反応は、"ふーん。"
いいでしょう。全ての人に受け入れられる作品はこのwikiにはありません。
要請された文書
FROM: ウィリアム・ペンダーガスト将軍(財団緊急計画立案作戦副管理官)
TO: ヘイムダル計画に従事するすべての職員
RE: 要請された文書
O5評議会はヘイムダル計画(CPO 83910301)に関連するさらなる文書を要請しました。すべての職員は都合のよいときに、これらの、あるいは他の研究を遠慮なく追求してください。
ヘイムダル計画に関連するtale、報告書などを作成するためのアイデアリスト。もし誰かに書いてほしいようなアイデアのリストがあるなら自由に載せ、書きたいトピックがあるならリストから自由に取り除いてください。
政治/経済/社会
- 国際関係と宇宙人の接触: 団結すれば我々は立つ、あるいは他人に構ってなんていられない?
- 死者への売り込み: エイリアンによる攻撃の経済的影響
- ストリート・パニック、あるいは平静を保ち、普段の生活を続ける: ファーストコンタクトに対する大衆の反応
- 高校の歴史学の応用: 新世界征服からの教訓
- 情報公開騒動: 世界で最も巧妙に隠された秘密が公開される時、何が起きるか
- 代償はいかほど?エイリアン来襲中の倫理規定
- 我々は何をすべきか?他の秘密組織や機関と共同して動く
- #侵略:ダメージアセスメント、リスクマネジメント、リカバリーでのソーシャルメディアの使用
軍事
- 史上最長の供給連鎖: 惑星侵略における兵站学
- 核を使えないなら何が起きるか?惑星戦略防衛
- 地球は君を必要としている!ハルマゲドンにおける挙兵
- 戦略的分業: 超武装秘密の維持
- 懸念する市民:民間の反対を回避するために必要な行動
自然科学
- 我らの微視的盟友、あるいは第四の騎士?生物学的惑星間戦争
- 汝の敵を知れ:地球外心理学と惑星防衛
- 炎と遊べ:エイリアンのテクノロジーのリバース・エンジニアリングの可能性と、関連する潜在的リスク
- 石炭とウランが枯渇しなかったら:将来の技術を支える発電技術の開発
- ハチじゃない:エイリアン生物学の畜産と農業へ与える衝撃
異常分野の活動
- 負債の精算: "破壊 破壊 破壊"は必要なステップか?
- 資産流動化:惑星防衛の補助能力のあるアノマラス・アーティファクトの発見と使用
- ████物理学!代替科学の急速な開発
- 確保収容保護?戦時下における財団の優先事項の再検討
地球外SCPのさらなる研究
これは"地球外"のタグのついたSCPのリストです。もしあなたがこれらを使いたいのなら、最初に著者にコンタクトをとってください。
転載注: このページのリストに表示されている「研究連絡先」は、翻訳者/転載者の名前です。著作者はENを参照してください。
原文 extraterrestrial