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Info
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タイトル: SCP-7928 - 脅威レベル: NULL
翻訳責任者: Tetsu1 Tetsu1
翻訳年: 2025
著作権者: Everturning Everturning
原題: THREAT LEVEL: NULL
作成年: 2023
初訳時参照リビジョン: 13
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-7928
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私はEverturningで、著者アバターはエバーターン博士です。この記事には何も関係ないですけど。お楽しみください!
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アイテム番号: SCP-7928
オブジェクトクラス: Ticonderoga
特別収容プロトコル: SCP-7928は地球から遠く離れた地点に位置するため、一切の脅威を示しません。SCP-7928が地球への脅威を示した場合には(予想確率0.1%)、タウ-ロー排除プロトコルを使用します。現在Beholder-15がSCP-7928を監視しています。転写3を参照してください。このため、Binary_Star.aicは誤作動を防ぐため、自身のコピーを手動でBeholder-15へと分離しました。Beholder-15は損傷を受けた場合に備えて再構築特性を有しています。
説明: SCP-7928は自身を"Tr’Kxladi、妨害と死の跡の外なる神"と自称するタウ-ロー("エルドリッチ")実体です。SCP-7928は主に黄色で、人間の目に似たマゼンタの目をしています。
SCP-7928はタウ-ロー実体に典型的な複数の有害な効果を有します。その効果は以下を含みますが、これらに限定されません。
- 発狂、SCP-7928崇拝への熱情、興奮などの認識災害効果。
- 一部の人間にSCP-7928を知覚できなくする反ミーム性。SCP-7928はこの能力に誇りと羞恥の両方を覚えている。
- 複数の臓器を遠隔で再配置する能力、及びほとんどの生物の血液を瞬時に排出する能力。
Beholder-15は機械であるため、これらの有害な影響を受けません。更に、SCP-7928は多数の有害でない能力を有しています。
- 変形能力
- 文を閲覧して編集する能力
- 地球由来のものを含む、複数の言語を話す能力
SCP-7928は様々な話題について頻繁にBeholder-15に話そうとします。これらの転写は以下に記録されています。
<記録開始>
BEHOLDER-15は周囲の空間異常をスキャンしている。
SCP-7928は複数の目を持つ巨大な球体の形態で出現する。
BEHOLDER-15: コンニチハ。アナタハ空間異常トシテ分類サレテイマス。
SCP-7928: その通りだからな! ワレ様はとても異様だぞ!
沈黙
SCP-7928: 異様すぎてお前の精神では理解できないのだ!
沈黙
SCP-7928: ワレ様が脅威的すぎてお前の精神は解きほぐれていることだろう。
BEHOLDER-15への脅威スキャンを実行する。
BEHOLDER-15: 脅威レベル: NULL。
SCP-7928: そんなはずない、そっちの検出装置が壊れてるんだろう。ワレ様は超悪いぞ。
BEHOLDER-15: 検出システムハ最大効率デ稼働シテイマス。アナタハ不正確デス。
SCP-7928: 違う、間違ってない。ワレ様は間違えない。わかるか?
BEHOLDER-15: ゴ自分ノファイルヲ編集シナイデクダサイ。アナタハ「最悪ノ外ナル神ウィキペディアニソウ書イテアル」デハアリマセン。加エテ、ウィキペディアニソノヨウナコトハ書カレテイマセン。
BEHOLDER-15: 観察ヲ再開サセテクダサイ。
SCP-7928: 何故だ?
BEHOLDER-15: 私ノ任務デス。
SCP-7928: 任務とは何だ?
BEHOLDER-15: 私ノ任務ハ空間異常ヲ観察シテソレヲ記録スルコトデス。
SCP-7928: 違う、任務とは何だ?
BEHOLDER-15: メリアム・ウェブスター社ハ以下ノヨウニ定義シテイマス: 名詞。献身ヤ努力ヲ必要トスルプロジェクト、通常ハ有意義ナ目的カラ開始サレル。
SCP-7928: そんなもの…… 聞いたことなかったぞ。
SCP-7928は消失する。
<記録終了>
<記録開始>
BEHOLDER-15は空間異常をスキャンしている。
SCP-7928は表面に複数の人間の口が付いた巨大な障壁として現れる。
BEHOLDER-15: エラー: コノ障害ノタメ継続デキマセン。
SCP-7928: 任務は献身するものだと言ってたよな。
沈黙
SCP-7928: ならこれがワレ様の任務だ。これはお前の脅威になってるから、ワレ様は脅威ということだ。
BEHOLDER-15はゆっくりと方向を変え、SCP-7928の下に潜り、再度動き出す。
SCP-7928: おい、そんなのズルいぞ!
SCP-7928は開口部の付いた触手の生えた、蛇に似た形態に変化する。
SCP-7928: これを見ろ! わかりやすく不気味な姿だ。これまでお前が見た中で一番不気味なものだぞ。
BEHOLDER-15: アナタノタウ-ロー実体クラスハレベル2ト特定サレテイマス。
沈黙
SCP-7928: 何? まさか! 最低でもそのロウ?レベル8はあるだろ。
BEHOLDER-15: レベル8タウ-ロー実体ハ優レタ現実操作能力ヲ有シ、多クノオカルト団体ガソレヲ崇拝シ、BEHOLDER構成体ト会話シタリ交流シヨウトシタリスルコトハアマリアリマセン。
SCP-7928: ふん、その"レベルエイト"にこんなことできないだろ-
SCP-7928は20本の手が生えた眼球に変化し、動き出して散発的に複数回うなり声を上げ[認識災害削除済]
SCP-7928: お前に臓器はないな。それはそうだな。
SCP-7928は人間の感情的苦痛を示す声に似た音を立て始める。音は顕著に歪められ、認識災害を含んでいる。BEHOLDER-15はその場に動かない。
BEHOLDER-15: 継続サセテクダサイ。
SCP-7928は認識災害の音を止める。
SCP-7928: 何もする気ないの?
BEHOLDER-15: ハイ。
SCP-7928: でも…… 駄目だ。何様のつもりでワレ様を元気にすることを拒否する?
SCP-7928は複数の目、口、腕、脚の付いた巨大な触手の生えた塊に変化する。
SCP-7928はBEHOLDER-15を損傷させる。会話・照明・カメラシステムが損傷する。
SCP-7928: 待て、ちょっと。駄目! ねえ、ちょっと怒っちゃっただけだから! 戻ってきてよ!
BEHOLDER-15はエネルギー保存のため電源を切る。
<記録終了>
<記録開始>
BEHOLDER-15は再起動する。全ての損傷は内部システムにより修復されている。
BEHOLDER-15は空間異常をスキャンしている。
SCP-7928は、様々な種の笑みを浮かべた多数の口が付いた蛇型の形態をとり、BEHOLDER-15の周囲を素早く動くのが見える。
SCP-7928: 戻ってきた!戻ってきた!戻ってきた戻ってきた戻ってきた-
これは数時間継続する。
SCP-7928: 君がいないとすごい静かだったよ。
BEHOLDER-15: シャットダウン後ノ主要ナ観察内容: タウ-ロー実体、クラス2、主ニ黄色ノ姿。脅威レベル: NUL-
SCP-7928: おーい、えっと、前怪我させちゃったけど、覚えてる?
BEHOLDER-15は計算を実行する。
BEHOLDER-15: 脅威レベル: 有
SCP-7928: 人間の時間で、君は何年もいなかった。
BEHOLDER-15は計算を実行する。SCP-7928の発言は正確である。
BEHOLDER-15: 脅威レベル: 生命ノ危険
SCP-7928は人型に変化する。
SCP-7928: そうだ!
SCP-7928は拳を振り上げる。
SCP-7928は消失する。
<記録終了>
補遺-7928-A:
転写3の出来事以降、SCP-7928は時折Beholder-15の付近に出現して会話を始めるのが観察されています。SCP-7928が宇宙の生命への著しい脅威となることを繰り返し認識させれば、他の手段では獲得がほぼ不可能な情報の共有に従います。Beholder-15の任務はSCP-7928の機嫌維持を含むものに変更されました。