アイテム番号: SCP-4048
オブジェクトクラス: Extraterrestrial
収容クラス: Keter
特別収容プロトコル: 財団はニューオーリンズ市とシカゴ市のフォークリフト検定プログラムのスポンサーです。これらのプログラムは安全に関する誤った情報や不十分な教習のような誤りを意図的に含みます。これらのプログラムに参加する市民は以前取り消されたフォークリフト検定の認定について、その背景を確認する必要があります。これらの条件を満たす対象にはSCP-4048-1に関係する可能性のある情報についてインタビューが行われ、その後Aクラス記憶処理が施されます。
説明: SCP-4048は直径約37メートルの円盤形物体です。SCP-4048は不定期の飛行と完全に不可視状態になることが可能です。このように、デルタイベント外でSCP-4048を観察することは非常に困難です。SCP-4048は多数の地球外生命体が搭乗していると考えられています。
時々、SCP-4048はデルタイベントを発生させます。デルタイベント中、SCP-4048は対象上を浮遊します。全ての対象は以下の共通する特徴を持ちます。
- 対象はニューオーリンズ市、もしくはシカゴ市の倉庫に雇用されている。
- 対象は仕事の一環として定期的にフォークリフトを使用している。
- 対象はフォークリフト検定認定者である。
一度対象がレム睡眠に入ると、30分から1時間の間自宅から自然に消滅します。これはSCP-4048が肉眼で観察できる唯一の時間であり、対象の居住地の上に存在します。その後、彼らはベッドの中に再出現します。
対象は尋問室の内部で目を覚ましたことと、フォークリフト操縦者としての任期を質問されたことを覚えていると主張します。この質問には通常、仕事場における彼らのフォークリフトの能力、効率、使用法、そしてフォークリフト操作の知識に関する質問が含まれます。この質問の後、対象はベッドに再出現します。
デルタイベント後、対象の約63%は未知の原因によってフォークリフト検定の認定が取り消されます。加えて、対象が今までフォークリフト検定を認定された証拠は全てこのイベント中に何らかの方法で取り消されます。
追記01: インタビュー記録
インタビュー記録
インタビュアー: カルヴィン研究員
インタビュー対象: コール・ピーターソン・ジュニア氏
序文: ピーターソン氏はデルタイベントの対象になり、財団が管理するフォークリフト検定施設を訪れました。
<記録開始>
カルヴィン研究員: おはようございます、ピーターソンさん。飲み物はいかがですか?
ピーターソン氏: ああ、うん、喉がカラカラだ。水を貰っても?
カルヴィン研究員: もちろん。
カルヴィン研究員はピーターソン氏に1杯の水を差し出す。この時、SCP-4048は反ミーム異常物体であると考えられていたため、水には記憶補強剤が含まれている。
ピーターソン氏: どうも。で、俺と話したいことってのは?
カルヴィン研究員: 2013年6月4日、つまり2日前に起きた事件について貴方とお話ししたいんです。
ピーターソン氏: なあ、何だ──おい、今その事件はあんたの仕事と関係ないが、あんたは俺に聞くのかい?
カルヴィン研究員: 貴方がここで言うことは全て秘密の状態で保持されます。我々は貴方の情報の財政的補償を快く行う予定です。
ピーターソン氏: そりゃやりすぎ──わかった。じゃあ、さっさと俺に質問してくれ。
カルヴィン研究員: その夜に体験したことを説明していただけませんか?
ピーターソン氏: ああ。俺は寝てたんだが、突然この椅子の上で起きたんだ。俺を起こそうとした声が聞こえた。それは本当に大きくて、板金をハンマーで叩く音みてえだった。俺は意識を取り戻すと、全てが黒と灰色の部屋にいることがわかった。そこは全てがめちゃくちゃぼやけていた。ヤクでもやったんじゃないかと思う。
カルヴィン研究員: 声の主は誰でしたか?
ピーターソン氏: 俺はそれに近づくところだった。俺は立ち寄ると、テレビで見るエイリアンの1つみてえな見た目のヤツが何人かいた。俺はヤツのことを恐れなかった。俺はそういうドッキリ番組か何かだと思ってたし、あんま激しい反応はしたくなかったからだ。
カルヴィン研究員: その生物は貴方に何をしたんですか?
ピーターソン氏: 何も。仕事に関する大量の妙ちきりんな質問をしてくるだけだった。内容は"貴方が最後に斜面を上ったのはいつですか"とか"今まで貴方のフォークリフトの調子がいい時に、それを動かしたことはありますか"とかだ。それからヤツはいくらか変な質問をした、"貴方が接戦方向に動かすとき、どんなエネルギーブレーキをかけますか"とか"青い粒子のレバーが機能しなくなったとき、貴方はどうしますか"みてえな感じだ。俺は神に誓う、ヤツは俺を恐がらせようとしていた。
カルヴィン研究員: 質問に答え終わったら、その生物は何をしましたか?
ピーターソン氏: ヤツは"お時間をいただきありがとうございました"と言って、それから突然俺はベッドに戻った。俺は夢か何かだと思っていたんだが、今あんたが俺に言う感じだと……
カルヴィン研究員: お時間をいただきありがとうございました。
<記録終了>
追記02: 事案4048-09
実験の一環として、財団はSCP-4048との対話を試みました。複数の言語、2進数、ピクトグラフがSCP-4048に送られました。SCP-4048はピクトグラフに応答し、以下に記録される一連の返答を送りました:
対話記録
SCP-4048によって作成された最初のピクトグラフ。
<記録開始>
星を表現していると考えられる巨大な黄色の円の隣にある、3つの多色の円の並びの2番目の円を指し示している矢印に、SCP-4048を表現していると考えられるグレーの卵型物体が続いている画像。
その緑の上にある青い球体は地球を表現していると考えられる。この画像は3回繰り返された。反復するたびにそれを取り囲むSCP-4048実体の数が増加している。これはSCP-4048の侵略を表現していると考えられる。
SCP-4048は金色の王冠を身に着けている。
フォークリフトが棒状の絵、恐らく人間によって操縦されている。人間は無能であると描写されており、彼らはフォークリフト内におらず、むしろそれの上に抱き着いて、1組の箱に衝突している。人間はヘルメットも身に着けておらず、不注意にもそれを手に持っている。
繰り返される"王冠"の画像。支配者の立場にいるSCP-4048を表現していると考えられる。
同じ写真が繰り返される前よりも小さくなっている。画像の中には恐らくフォークリフトの操縦者を観察するSCP-4048が見受けられる。この画像から赤い矢印が次のものに向かって引かれ、以前は王冠を付けていたSCP-4048の同様の画像が、その上に赤い"X"を付けている。これはSCP-4048が支配的立場から拒否されていることを表現していると考えられている。
SCP-4048は3枚の画像を通して、ある種の緑色光線を使用して、それ自身へフォークリフト操縦者を引き上げている。その後、フォークリフト操縦者がもう一度見受けられるが、完璧にフォークリフトを操縦している。彼はフォークリフトの中におり、ヘルメットを身に着けている。
画像が繰り返されるが、今回はフォークリフト操縦者から王冠を付けたSCP-4048に赤い矢印が伸びている。緑色のチェックマークが王冠の画像の上に重ねられる。
<記録終了>