SCP-6694

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クレジット

タイトル: SCP-6694 - 宇宙より、愛を込めて
翻訳責任者: C-Dives C-Dives
翻訳年: 2024
著作権者: Dr Leonerd Dr Leonerd
原題: SCP-6694 - From Space, With Love
作成年: 2023
初訳時参照リビジョン: 9
元記事リンク: ソース

評価: +12

アイテム番号: SCP-6694

オブジェクトクラス: Keter

EtaCarinaeStarSystem-ChandraXRayObservatory-20140826.jpg

りゅうこつ座イータ星における高密度の星雲礁は、SCP-6694の既知の最大規模の集中領域であり、2025年時点で150組以上の群れが確認されている。

特別収容プロトコル: 財団異常宇宙望遠鏡 (FAST) は現在、既知の全てのSCP-6694個体の活動を監視しています。SCP-6694は現在、非異常な手段では検出できないため、現段階では更なる収容プロトコルは必要ありません。 (更新: 補遺を参照)

説明: SCP-6694は巨大宇宙生命体の一種であり、地球から12.5キロ光年以内にある7,500以上の星系で確認されています。財団異常宇宙望遠鏡 (FAST) によって初めて発見されたSCP-6694は、成体の全長が35〜50kmに及び、オリオン座-ペルセウス座超生態系 (OPES) における既知の最大の生物種です。

地球から遠距離に生息するため、SCP-6694の生物学と生化学の多くは憶測の域を出ていません。SCP-6694は回遊性で、未知の手段を介して自己推進し、最高速度0.12 c で飛行した記録があります。孤立した個体も確認されてはいるものの、SCP-6694は典型的に15〜30頭の群れで移動し、電磁波の放出を介した遠距離コミュニケーション能力を有します。SCP-6694は雑食性で、専らアストロプランクトンや磁気ダニなどの生物、並びにタイヨウサンゴやダイソンツリーのような天然の巨大宇宙植物相を食べています。

SCP-6694は有性生殖が可能で、完了までに最長で1地球年を要する複雑な交尾儀式を行う様子が観察されています。不確定な懐胎期間の後、雌のSCP-6694は最大直径1.5kmの卵を1個産みます。卵は通常、最も近い恒星から0.5〜3天文単位 (地表の温度次第) の範囲内に配置されます。SCP-6694の卵は2,000個以上発見されていますが、孵化が確認されたのは50個以下です。全ての孵化事例はFASTの開発以前に産卵されたものであり、SCP-6694の卵が孵るまでには20年以上の期間を要することを示唆しています。

現在、最も地球に近い既知のSCP-6694の群れは、72キロ光年離れたはくちょう座イプシロン星の惑星系に存在します。地球から300光年以内で観測されたSCP-6694個体はごく僅かであり、これは局所泡における真空環境生物の生息数が比較的少ないためだと推測されます。しかしながら、太陽系外縁部で発見された古糞サンプルは、SCP-6694が遅くとも3,500万年前まで地球の近傍で活動していた可能性を示唆します。

補遺: 2023年6月9日、FASTは地球から約0.8光年離れたオールトの雲の内側に、1頭の孤立したSCP-6694個体を検出しました (SCP-6694-CETUSと指定) 。SCP-6694-CETUSは地球に近接していましたが、付近に光源が無かったために、それまで財団に発見されていませんでした。SCP-6694-CETUSは現在0.1 c で飛行しており、その後の観察では、高い性的興奮状態を示す顕著な背部隆起の突出が認められました。

SCP-6694-CETUSは地球起源の電波を受信し、同種が発した交尾シグナルと誤認したと考えられています。仮に現在の速度と軌道を維持した場合、SCP-6694-CETUSは2034年2月14日に地球と衝突し、XK-クラス世界終焉シナリオを引き起こします。現在の軌道上兵器プラットフォームは衝突を阻止するのに不十分であるため、財団と世界オカルト連合は必要外の資金を全てプロジェクト・エイハブに転用することで合意しました。

この共同作戦では、50メガトンの原子弾頭を1発搭載した自動航行宇宙船の建造が求められており、現時点では2028年12月に打ち上げられる予定です。プロジェクト・エイハブは、地球の5,000万km以内に接近する前にSCP-6694-CETUSを迎撃し、無力化することを目標とします。SCP-6694の生理学に関する情報が乏しいため、SCP-6694-CETUSがこの攻撃を生き延びるか否かは不明確ですが、爆発によって少なくとも行動不能にはなると予測されています。

銀河系には惑星適応系・真空適応系双方の生命体が多数確認されているにも拘らず、FASTは積極的な電波放送を行う地球外文明の形跡を発見していません。財団地球外生物学部門は、SCP-6694の交尾がそのような文明の不在の原因であるという仮説を立てています。

Footnotes
. 原文: The Foundation Anomalous Space Telescope
. 1999年に運用開始したFASTは、SCP-2154及びSCP-████の研究から発展した技術を活用し、遠方の星をリアルタイムで詳細に観測することが可能です。
. 原文: The Orion-Perseus Ecological Supersystem
. 生きている宇宙: あるSCP財団誌 (2009年出版、2018年改訂)
. 1,000万年〜2,000万年前に起きたとされる超新星爆発が原因だと仮定されています。
. 最大の古糞サンプルは直径約200mで、現在は天王星の低軌道上に位置しています。

ページリビジョン: 4, 最終更新: 05 Apr 2025 00:41
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