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日本代表元監督・西野朗氏「日本の魅力はチームプレー」

人民網日本語版 2019年01月16日09:13

清華大学の学生と交流する男子サッカー日本代表の西野元監督(撮影・陳馳)。

サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本代表を率いた西野朗前監督(64)が12日、北京の清華大学で講演し、学生を前にまず、「ニーメンハオ!(皆さん、こんにちは)」と中国語で挨拶した。今年は「中日青少年交流推進年」で、その関連イベントの先陣を切ったのが今回の講演会だった。

自己管理ができている日本の選手 「ずっと残る」W杯のショック

学生が最も関心を抱く現実的な話題というと、永遠の課題でもある「どうやってダイエットするか」で、冒頭でそれについて学生から質問が挙がると、現役時代の体重を維持しているという西野氏は笑いながら、「普段からさっぱりしたものを食べるようにしている。日本代表の監督を務めていた時期は、毎朝起きると、家の近所をジョギングしていた。ほとんどの日本のサッカー選手が、ピューリタンのような規則的な生活を送っている。彼らは、チャレンジに際して、やる気さえあれば、年齢は全く問題にならないと確信している。これも日本では遠藤保仁選手や中村俊輔選手、三浦知良選手など、40、50を過ぎてもプロサッカー選手としてバリバリ活躍している原因だ」と説明した。

1996年に、西野氏は日本代表監督としてアトランタオリンピックに出場し、若手中心のイレブンで戦うスタイルを貫き、ロナウド選手とリバウド選手率いるブラジルに1対0で勝利した。この勝利は、「マイアミの奇跡」と呼ばれている。昨年は、ワールドカップロシア大会の2ヶ月前に、ヴァヒド・ハリルホジッチ監督が突然、日本代表監督を解任され、日本サッカー協会(JFA)はその後任として、当時63歳だった西野氏が代表監督に就任することを発表した。土壇場での監督交代劇であったものの、日本代表チームを知り尽くしている西野氏は、2ヶ月間で、フォーメーションを変更し、グループH初戦でコロンビア代表を2対1で破るなどして、決勝トーナメントに進出した。決勝トーナメントラウンド16では、ベルギーと対戦し、一旦は2点を先取したものの、後半最終30分で3点を奪われて逆転を許して敗戦、日本代表初となるベスト8進出を惜しくも逃した。西野氏は「ショックはずっと残り、思い出したくない」としたものの、その言葉の端々から、試合後、何度も試合をイメージして振り返っていたことがうかがえた。例えば、敗戦の原因は「自分が戦術の選択を間違えたから」とし、「選手に出した指示があいまいだったため、攻め続けることができず、あと一歩のところでひっくり返されてしまった」と述べた。試合後、更衣室は静まり返り、普段はとても明るい選手たちも言葉を失い、逆転されたショックで呆然としていたという。西野氏が、「シャワーを浴びて服を着替えよう」と言うと、選手はようやく目を覚ましたように、荷物を整理した後、みんなで普段はあまり飲まない強い酒を飲んだという。

日本のサッカーの特徴について、西野氏は、「チームを見ると、個人のレベルは決して高くないが、選手一人ひとりが明確な意識を持っており、チームとして試合に臨んでいる。心を一つにしてチームプレーをすることが必要で、選手全員が全身全霊でプレーし、自分の力を出してチームに貢献している。日本は、良い戦術を採用し、チームプレーをすることを重視すれば、小国でも成功を収めることができるというメッセージを、頑張って伝えている。これが、日本サッカーの魅力だ」と説明した。

ピラミッド型の体系構築が必要 中国のクラブの監督にも前向き

現在、AFCアジアカップ2019開催の真っ最中だが、西野氏は現在のアジアの勢力図について、「現在、アジアを牽引しているのは、日本、韓国、オーストラリア、イラン」と分析し、「大国である中国がもっと成長して引っ張ってほしい。そして、他の国が中国を抜くことを目標にするようになるというのが、アジアのサッカーの発展にとって、最も理想的な状態」とした。

中国のサッカーの発展について、西野氏は、「中国は資源を、系統立った体系の構築に使うべきだ。そして、サッカーの普及事業をしっかり行い、指導者に対する系統立てた育成強化に力を入れるべき。ピラミッドの一番下をしっかりと作ることができれば、サッカー強国になるまでの道のりは近くなる」と指摘した。講演の中で、西野氏は、「ピラミッド型の体系を構築して、その一番下をしっかりと作ること」を何度も強調していた。これは、西野監督のサッカー哲学の中心となる理念と言える。

今後、中国のクラブの監督になる可能性について聞かれた西野氏は、「杭州緑城の監督を務めたことがある岡田武史氏から聞いたが、中国のクラブの指揮を執るというのはとてもたいへんなことだ。クラブのオーナーが監督の隣で試合を指揮するというのはとても想像できない」と笑顔で話しながらも、「もしオファーがあれば、チャレンジしてみたい。オファーがあれば、どこからでも検討する。私のサッカー哲学やチーム作りの方法、戦術理念などを認めてくれるのか、クラブとまずじっくりと話し合うだろう」と話し、まんざらでもない様子だった。 (編集KN)

「人民網日本語版」2019年1月16日

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