なぜ数学はむずかしく感じるのか
2023年9月 4日 (月) 投稿者: メディア社会コース
高校生のみなさんは二学期が始まったところで、数学の勉強に力を入れ始めた人もいるのではないかと思います。
そうした場合の役に立つかもしれないので、今回は、なぜ数学はむずかしく感じるかを考えてみます。
数学は抽象的であると言われます。数は、もっとも簡単な自然数であっても、実体を持つものではありません。たとえば、二学期の2は自然数ですが、この2という数は、人間が、自分たちのもつ、2つの目、2つの耳、2本の腕、2本の足といった実体を抽象化して、共通の 2 という概念にしたものです。
基本となる自然数でさえ、このように抽象的なのですから、それを発展させた複雑な数は、さらに抽象的です。数から派生した概念として、変数、集合、関数と抽象度が次々と増していきます。
これが数学をむずかしいと感じさせる原因のひとつでしょう。
この抽象的であるということに対処するにはどうすればいいでしょうか。
人間の心の知的な働きである、認知に関する研究では、人間は抽象的なものでもくりかえして考えると頭の中に具体的な物と変わらないイメージができあがるとされています。
要するに、くりかえし書いたり、計算したりするといいのです。飽きてしまうかもしれませんが、そのころには、自分では気が付かないうちに、具体的なイメージができつつあるはずです。しばらく置いて同じことをしてみると理解が深まっているはずです。
抽象的ということから、数学がむずかしく感じる原因は他にもあります。それは明後日、水曜日に続けます。
(メディア学部 小林克正)
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