面白いと思った概念は定着する

2022年10月 2日 (日) 投稿者: メディア技術コース

1年次前期の講義科目「メディア学入門」第14回(最終回)講義で、知識概念の定着の一方法を紹介しました。昨日の記事の続きで、以下、授業記録動画から書き起こします。

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知識概念の量って、単純にまあ勉強して知識詰め込むよというような前提のことが書いてあって、それで概ねいいんですけども。あの、知識概念がね、ちゃんと定着するかって結構大事なんですよね、やっぱね、もちろんね。その定着するための方法っていろいろあると思うんですよ。

皆さん試験勉強とかする時に復習したり、まあいろいろな形で定着させようとするわけじゃないですか。で、長期的にみて、あの、明日の試験勉強のために一夜漬けする定着じゃなくてね、ホントに、例えば5年後10年後20年後でも、その学んだ知識が、ワッとこう引き出せるような状態になる一つのやり方......これが全部じゃないですよ......一つのやり方はですね、最初にその知識を得たときにしっかりとマーキングすることなんですよ。

中身の詳細はね、あんまり細かいところまで憶えこむんじゃなくて、知識概念のポイントをちゃんとマーキングする。マーキングするっていうのは、もちろんこう頭の中にイメージをちゃんと作るんですけども。その一つのやり方としていいのが、あの、「あ、なるほど!」と思ってね、「そういうことか! そうか、おもしれえ!」って思えた知識っていうのは、ちゃんとマーキングされるんです。

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よくわかんないんですけども、私の経験上はそうです。「あ、これっておもしれえな、なるほどー!」と思った知識は、あとからでもちゃんと憶えている。まあ細かいところまで行かなくてもね。大まかでいいんですよ。細かいところは......引き出した後で「これ何かすげかったなあ。確かにいいよな。こういうときいいよね。でも細かいこと忘れたなあ」ってなったらWebで調べればいいんです。

で、そのー、「あ、なるほどな」と思うと、脳みそが気持ちいいじゃないですか。その気持ちいい瞬間のそのものって、何かすごく定着するんじゃないかなというふうに私は勝手に考えています。

なので、皆さんこれからいろんな講義受けますよね。そうすると、まあ全部が全部ってわけには行かないでしょうけども、やっぱ中には「あ、なるほど、そういう考え方があるんだ」ってことがあると思うんですよ。それを意識的に「あっおもしれえ」ていうふうになるようにしてみるといいんじゃないかな、と思います。

その「おもしれえ」ってなるには、表面的なところだけで理解していたんじゃダメで、やっぱ本質的なところまである程度深掘りして、「あ、そういうことがこの概念の本質なんだ」っていうことがわかれば、その気持ちいいっていう領域に達し易いんじゃないかなと思います。

皆さんもね、ちょっと思い浮かべてくださいよ。中学とか高校で、まあ小学校でもいいですよ。何かの授業でね、すごい面白い......細かい知識でいいですよ、細かい知識概念だけども「あ、これすごい面白いなあ」って思ったことって、やっぱ憶えてますよね。

そうすると、この組合せ力と相まって、引き出しやすくなっている知識がいっぱい詰まってて、創造力が発揮できる、というふうに思います。

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メディア学部 柿本正憲

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