食とか数とか (3)
2022年1月26日 (水) 投稿者: メディア社会コース
今日の話題は、食に限らないのですが、食品表示にもあるので、取り上げます。また、食と数と言っておいて、昨日までは数に関係なかったので、今日は数に関係する話題にもなります。
飲料などの内容量の表示で、リットルという単位があり、Lと書かれていますが、少し前まで、lと書かれていたのをご存じでしょうか。
1リットルは、一辺が 10cm の立方体の体積つまり1000cm3(立方センチメートル)と同じ容積のことです。
本来このような計量の単位で人名に由来しないものは小文字で表すことになっています。メートルもいま書いたように小文字の m ですね。そこで、リットルは小文字の l で書くことになります。しかし、数字の 1 とまぎらわしいので、日本では筆記体の l にしていたのです。
ところが、今は英文字の筆記体を習いません。実は、これは日本よりアメリカのほうが顕著で、活字に近いブロック体しか書けない人も多いようです。イギリスでもブロック体に近い筆記体を習うようになり、昔ながらの筆記体は一般には用いられなくなっているようです。
結局、筆記体を読み書きしなくなったので、リットルを表すのに筆記体の l は使わないことになりました。しかし、小文字の l はやはりまぎらわしいので、計量単位の例外として、大文字のLを使っているというわけです。
年配の方の中には、リットルを L で表すようになったことをまだ知らなかったり、間違っていると思ったりする方もいるので、説明してあげるといいかもしれません。
(メディア学部 小林克正)
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