2019年3月
大学院生が「映像表現・芸術科学フォーラム」で音響演出に関する研究発表を行いました
2019年3月31日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部の伊藤謙一郎です。
「映像表現・芸術科学フォーラム」での研究発表についてはこれまでの記事でもいくつか紹介されていますが、本日は私の研究室に所属している大学院1年生、宮園知奈さんの研究をご紹介しましょう。
宮園さんが研究対象としている「オーディオドラマ」は、声や効果音などのサウンドのみで作られています。映画やテレビドラマ、ゲームのように映像に付けられたサウンドとは異なり、サウンドそのものがコンテンツを形作っているので、作り手は映像コンテンツでのサウンドとは違った演出を考えなくてはなりません。一方、聴き手は一つ一つのサウンドから自由にイメージを膨らませ、登場人物の表情や仕草、そして登場人物の周りに広がる風景を自由に思い描くことができます。時には、自身がその場にいるような臨場感を味わうこともあるでしょう。
本研究はオーディオドラマのうち、聴き手が登場人物に語りかけられているかのように進行する作品を対象に、その中での音響演出の手法を調べるものです。「聴き手が登場人物に語りかけられているかのよう」な作りのオーディオドラマを指す用語が無いため、ここでは「POV(Point of View)ショット型オーディオドラマ」と名付けました。「POV(Point of View)ショット」とは、もともと映画において、カメラの視点と登場人物の視線を合わせた撮影手法を指す用語です。観客がその登場人物になったかのように感じさせる効果があり、作品への没入度がより高められます。
発表を終えた宮園さんのコメントを紹介しましょう。
私は今回、「POVショット型オーディオドラマにおける恋愛シーンの音響演出分析」というタイトルでポスター発表を行いました。
本研究では、「自分に語りかけている」ような形式のオーディオドラマにおいて、どのような音響演出が施されているかを分析するための知的基盤の形成と、その体系化を目指しています。
学部3年後期からこれまでの約2年半、この研究を続けてきましたが、研究目的につながるようなデータがようやく揃い始めたことから、専門分野でない方にも理解いただけるような発表ができた手応えを感じています。
最終的に良い成果が残せるよう、今回の発表を踏まえて今後さらに精進していきたいと思います。
今回は「恋愛シーン」を分析対象としましたが、1つの作品の中でのさまざまなシーンを分析することで、作品全体がどのように構成されているかが見えてくるかもしれません。今後の研究に期待しています。
(伊藤謙一郎)
卒業生に贈った言葉
2019年3月30日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部の伊藤謙一郎です。
3月20日の卒業式から少し時間が経ちました。卒業生の皆さんは期待と不安の中で、それぞれの道を歩み始めていることでしょう。
卒業式当日、私は研究室の卒業生へのはなむけの言葉の中で、「学び続けること」と「健康であること」の大切さを語りました。
これまでは「大学」という限られた空間での学びが主体でした。授業や演習・卒業研究など、大学が用意したカリキュラムを一通りこなせば単位が得られ、その積み重ねの結果が「卒業」という形で示されます。
しかし社会に出れば、それぞれの環境・立場で学ぶべきことはもちろんのこと、自身が「どう生きるか」「どうありたいのか」を考える姿勢が必要です。テストのように答えがあるわけでなく、優劣がつけられるものでもありません。正解もゴールもない中で、日々模索し続けることが大切だと思います。
さらに、好むと好まざるとにかかわらず、いろいろな考えや価値観を持った人々と接する機会が増えます。私自身、今まで思いもつかなかった考えに示唆を受け、時には強い感銘を覚えたことも少なくありません。
また、相容れない主張に考えさせられたり、他人と意見が対立したりすることも往々にしてあります。むしろ、こちらのほうが日常生活で多いように感じます。相手の真意を汲み取ることなく、その人の発言や考えを言下に否定したり批判したりするのは非常に偏狭な態度ですし、そこからは何も産まれません。
まずは相手がどのような考えや立場で述べているのかを想像することは、円滑なコミュニケーションのための基本です。「違いを認めること」は「相手を尊重すること」にほかならず、互いの信頼の基盤になるものです。そうした信頼があるからこそ、主義主張の違いを踏まえた建設的な議論が初めて成り立つと言えるのではないでしょうか。これも「学び」の一つですし、あらゆる面で「学び続ける姿勢」を持つことは視野を広げ、自らの可能性を切り拓くものと私は考えています。(もちろん、学ぶか学ばないかは自身の考えで決めればよい話です)
そして「健康であること」。心身ともに健康であることが、充実した毎日を送るための第一歩です。人間ですから好調・不調の波は誰にでもあります。時には、敢えて力を抜いて無理をしない期間を取るのも自己管理の一つです。先に述べた「学び続けること」も例外ではありません。そうした姿勢に疲れたら、ほんの少し「学び」から離れることでまた学ぶこともあるはずですから。
卒業生の皆さんは環境が大きく変わるこの時期、新たな不安や悩みを抱えるかもしれません。気候も大きく変化しますから、体調を崩さぬよう健康にはくれぐれも留意していただきたいと思います。
(伊藤謙一郎)
灼熱のタイ滞在記 (5日目)
2019年3月29日 (金) 投稿者: メディア技術コース
タイのキングモンクート大学のメディア学科から招待を受けて訪問しています。今日は5日目です。
今日は、メディア学科ではなく、ホテルがあるのと同じキャンパス(こちらがメインのキャンパス)にある Industrial Education and Technology学部の先生との打ち合わせです。こちらの学部と我々の学部とで何年かに渡って共同シンポジウムを開催しているのですが、今年は東京工科大学で7月に行うことを予定しています。こちらの先生方の何名かとは既にお会いしたことがあり、我々のキャンパスにも来ていただいたことがあります。
シンポジウムのプランのあれこれと、何名かの学生が東京工科大学にインターンシップで来たいということについて相談いたしました。今回は5名の先生方と、2名ほど学生さんがいらっしゃる予定だとのことでした。いろいろプランもクリアになったので後は実施をしなければなりません。終わった後は例によって記念撮影です。何かもらってしまいました。ありがとうございます。
その後、これも例によって会食をした後に(こちらに来てからほとんど食費を払ってないような...)東京工科大学に昨年度インターンシップで来ていたこちらの大学の3年生に、図書館などを案内してもらいました。インターンシップなんかに来ているので4年生なのかと思っていたら、来たときには2年生だったのですね。彼女(ミニーさん?)は英語も日本語も話せるのです。大学全体の立派な図書館と、学部併設のマンガ図書室を見せてもらいました。その後は次の日の準備もあるのでお別れして、部屋に帰る前に時間外れでがらーんとなった学生食堂で一人でタピオカミルクティーを飲んで休んでおりました。といいながらすぐにPCを開いてメールをチェックしたりしてしまうあたりがだめですね。
さて、こちらの大学のブログ?に早速載ってしまいました。何が書いてあるかは分かりませんが、多分、東京工科大学から太田某というものがやってきて挨拶やら講義やらをしている、というような内容だと思われます...
明日は土曜日で本来休みのはずなのですが、学会の支部のシンポジウムで話をすることになってしまい、チュラロンコン大学に朝から(晩まで?)行く予定です...
太田
灼熱のタイ滞在記 (4日目)
2019年3月28日 (木) 投稿者: メディア技術コース
タイのキングモンクート大学のメディア学科から招待を受けて訪問しています。今日は到着から4日目です。
今日は Creative Thinking というテーマで講義をいたしました。対象は学部の二年生です。ちなみにこちらは Media Technologyという学科なのですが、Media Arts、 Medical and Science Media、 Interaction Media という3つの専攻に分かれています。タイでは大学生は制服を着ることになっているのですが、今日の講義は二年生なので3つの専攻の学生が混ざって受講しています。混ざっているといっても、眺めると Media Artsの学生だけ私服なので一目瞭然です。
ちなみに、受講する人数が多いので、同じ講義を午前と午後に二回繰り返さなければならないことが判明いたしました(ひー)。それぞれ二時間ちょっとの講義です。私はもちろんタイ語を話せないので英語で講義をするしかないのですが、こちらの学生も英語の講義がわかるのは一部だろうとの話で不安です。こちらの先生方はマイペンライという感じでした。講義のなかで一部、ワークショップ形式のものを行ったのですが、このときにはこちらの先生が翻訳して伝えてくれていました。しかしその様子を見ていると講義自体がどれくらい通じていたのかは謎です。午前の講義が終わって昼を食べた後に午後の講義が続けてあるのですが、同じ講義を繰り返すとなると疲れもありモチベーションがみるみると下がってきます。しかも英語をゆっくり話そうとすると文章の途中で何を話していたのかを忘れてしまいそうになります。ということで午後の授業のほうがなかなか大変でした。ただ、午後の講義の後で、受講していた学生の何名かが質問をしに来てくれて、日本語のクラスを受けているとのことで日本語で話しかけようとしてくれました。そうやって質問しに来てくれたことにはすごく感激いたしました。質問するのは内容を分かっているということの証拠でもあります。また、やはり相手の国の言葉を話すのは喜ばれるようで、講義の最初にサワディー(こんにちは)と言って最後にコップンクラップ(ありがとう)と言うと学生も嬉しそうにしてくれます。他にもいろいろ言いたいのですが、他に知っている言葉が昨日の食堂で日本語好きの女主人から習ったアロイ・マー(とてもおいしい)だけなので、もう少し勉強せねばと思いました。
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講義が終わった後にはクラスで記念撮影をしたのですが、こういうときにおちゃらけて映ってしまう学生がいるのは日本と同じですね。
午後の授業が終わると、こちらの先生が海辺を見物に連れて行ってくれました(次の講義の準備をしなければ...)。海には木製のとても長い橋が海岸と平行に長く続いていて、なかなかのインスタ映えです。橋は3年前くらいにできたようなことでしたがそこかしこで柵が壊れており、すごく強い海風が絶え間なく吹いていてなかなかスリリングな体験でしたが、こちらの先生3名とはしゃいで過ごして少しリフレッシュできたかもしれません。ジョン先生がやたらといろいろな日本語を使うので、「まじで?」と「やばい」を教えてあげたら気に入ったようでその後やたらと使います。なかなか使い所がちゃんと合っているようで、我ながらうまくニュアンスを教えられたものだと思いました。
その後、お腹がまだ空かないのですが、なかなかゴージャスなステーキハウス!に連れて行ってくれました(次の講義の準備をしなければ...)。牛肉のステーキを食べられるお腹の状態とは程遠かったので、おすすめのトリュフのスープ!と、魚ならと思ってサーモンステーキを注文することにしましたが、なんとその後、エビの丸々とした唐揚げ?のような大皿が更にでてくるではないですか(ジョン先生が「まじで?やばい...」と言っています)。どうにか平らげて、ホテル前まで送ってもらって今日は終了です。スープは非常に美味でした。また学生たちが夜まで周りで歓声を挙げています。さて、次の講義の準備をしなければ...
太田
卒業研究に着手する新4年次生の皆さんへ
2019年3月27日 (水) 投稿者: メディア技術コース
新4年次生の皆さん、皆さんはこの4月から1年間、卒業研究に従事することになります。研究とは、という話になると長くなるので、今日は心がけについて話をします。
まず、主体性が重要だということを何よりも念頭においてください。自ら問題を見つけ出し、企画計画を立て、実行する経験をすることが卒研の主たる目的です。
つぎに、上位の目的をつねに意識してください。何か問題解決法を考えるときを含め、あらゆる局面で、今取り組んでいることに集中すると視野が狭くなりがちです。今やっていることの目的は何なのか、その目的はさらに何を目的にしているのか、それを忘れてしまうことがあります。すると、その取り組みが完成したときに実は目的を達成していなかった、という事態になります。まさか、と思うかもしれませんが、結構起こります。上位の目的をたどっていくと、卒研の場合の最上位の目的はもちろん「卒研合格」です。それより下の目的は自分で柔軟に設定可能だと思ってください。
ある目的を達成するための解決策は1つだけではないケースがほとんどです。正解は2つ以上、例えば5つぐらいあるのは普通のことです。正解が0、つまりない場合すらあります。その際には元の目的、つまり問題設定そのものを変更する必要があります。部分的な問題に関してゴールポストを動かしたり拡げたりすることは研究ではよくあることです。
成果は人にわかるように説明しましょう。研究成果を説明することは絶対に必要です。卒論の中身の文章や発表でのプレゼンテーションです。自分が行った専門的なことをそのまま説明するのではだめです。少なくともメディア学部の同じ学年の人たちの誰が聴いても大きな流れは理解できるように、言葉の意味(一般的な専門用語)や定義(自分の研究で使う特殊な用語)を明確にして説明してください。
以上のことはいずれも、社会に出て仕事をする上でもほとんど同じです。主体的でない仕事というのもありますが、メディア学部の卒業生に就いてもらうことを想定している職業はそうではなく、主体性をもって仕事を遂行する職業です。
最後に、卒研では、ぜひ学会やイベントでの対外発表を目標にしてください。学内だけで発表して合格しても、自分は本当に世の中で通用するのだろうか、という不安はぬぐえません。でも、学会などで成果が発表でき、学外の人からの反応や評価をもらうと、自分は外でも通用するという自信がつきます。卒業後も思い切って堂々と仕事に取り組む姿勢が身に付き、実際にそれが社会での活躍につながります。
メディア学部 柿本正憲
4年生が「日本デジタルゲーム学会」でゲーム音楽に関する研究発表を行いました
2019年3月26日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部の伊藤謙一郎です。
3月3日(日)〜4日(月)に岡山理科大学で開かれた「日本デジタルゲーム学会」第9回年次大会で、私の研究室の4年生、佐藤初心さんが「「場所の音楽・状況の音楽」の二重機能性を考慮した分析楽曲選定手法に関する検討 -『テイルズオブジアビス』の分析を事例として-」と題して研究発表を行いました。
音楽やサウンドによってゲームの迫力や臨場感、楽しさは全く違ってきますよね。特にストーリー性を伴うRPGでは、キャラクターの心情やシーンの状況をプレイヤーに印象付ける重要な働きがあります。
この研究では『テイルズオブジアビス』を例に、ゲームに付与されている音楽を「場所」と「状況」の2つの観点で捉え、その両面を支える機能を持つ楽曲をゲーム内から抽出することを試みています。研究題目に「分析楽曲選定手法」とあるように、ここでは「楽曲の分析」をするのではなく「分析する楽曲を選ぶ方法」を検討しています。そして、得られた結果の妥当性を検証することで、ゲーム音楽の分析に必要なプロセスを見出そうとしています。
以下は、発表を終えての佐藤さんからのコメントです。
私がこれまでに参加した学会発表はポスター形式でしたが、今回のDiGRA JAPANでの発表は口頭によるもので、しかも1年半にわたる研究の全ての工程を網羅するものとなったので、大幅に内容が増えて準備が大変でした。
実は、口頭発表の資料は発表直前まで作成していました。私の発表が2日目の最後ということもあり、すごく緊張しました。また、私の前の発表者は、どの方もこの分野の専門の先生ばかりだったのも緊張した原因の1つでした。発表後の質疑では、自身の意図をあまりうまく伝えられず心残りもありましたが、発表を無事終えたことで安心した気持ちの方が強かったです。
諸事情で心の余裕があまりないまま、数日間で発表資料を急ピッチで作成することになったのですが、ここまで来られたのは正直、奇跡と思っています。この発表にたどり着くまで、たくさんの方々にいろいろと助けていただきました。私一人では途中で諦めてしまい、きっと発表まで辿り着けなかったでしょう。それも一つの選択肢でしたが、その道を選択しなかった自分がいることをかみしめるとともに、諦めないで良かったと今は心の底から思っています。
ゲームに関する学術的な発表はどれも強く興味をそそられるものでしたが、そのほかでは基調講演をされた方の刀の話がとても楽しかったです。私の推し刀の一振りが備中青江派の元大脇差なので、刀の話はとても勉強になりました。今度、岡山に行くときは、「青江の太刀」を鑑賞しに林原美術館に足を運びたいと思います。
ゲーム音楽は多種多様でその数も膨大ですから、それぞれの楽曲の性質をあらかじめ把握しておくことで、分析の効率化や精度の向上が期待できます。こうした地道な作業の積み重ねが、作曲者やゲームクリエイターの創意の一端を知る手がかりとなるかもしれません。
(伊藤謙一郎)
灼熱のタイ滞在記 (3日目)
2019年3月25日 (月) 投稿者: メディア技術コース
タイのキングモンクート大学のメディア学科から招待を受けて訪問しています。今日で到着から3日目です。
ホテルが大学内にあると書きましたが、ホテルの下の部分は普通の大学の研究室などらしく、夜遅くまで奇声が上がっていてなかなかの状況でした。なにやらスポーツフェスティバルのようなものがあるらしいとか...。朝は大学のバスを利用してメディア学部のあるキャンパスまで移動しました。隣の学生が肩にもたれかかってきたまま30分ほどで到着いたしました。距離としては20Km弱くらい離れているようです(Google地図調べ)。大学では滞在中に使用する部屋を一つ用意していただきました。朝着くと用務員の女性の方がコーヒーと水を持ってきてくれます。昨日もそうだったので、こちらの大学の先生はいいサービスを受けているなあと思って聞いてみたら、単に私が短期滞在のゲストだからだそうです。勘違いを広めてしまうところでした。
朝は、なんの授業だか分からないクラス(学生に何のクラス?と聞いたら「分からない」と答えてました。ちなみに英語が通じなかったわけではありません)に参加して、東京工科大の大学院の紹介をいたしました。こちらのメディア学科にはまだ大学院が無いようで、大学院のプログラムに進みたいときには外部に行くことになるため外国の大学も候補になるようでした。
その後、学科の責任者の先生(学科長のようでそうでないような...、こちらのシステムがよく分かりません)にお会いしたところ、日本から来た高校生が短期プログラムで滞在しているとの話を聞きました。話している最中に、誰かに呼びにいかせていたらしく小さい女子生徒が入ってきてびっくりしてしまいました。聞けば、高校一年生とのことで、学校の友人他2名と来ているらしいのですが、彼らは別キャンパスで、彼女は一人でこちらでプロジェクトにあたっていて見るからに非常に心細そうでした(自分でも心細いと言っていました)。英語もそんなに得意ではないと言っているのに、とりあえず来てしまっているその行動力に感嘆いたしました。そろそろ帰りたいなあなんて思い始めていたところだったので(まだ早いか)、非常に勇気とやる気?をいただけました。25日間の予定だそうでしたが、うまくこなせると相当の自信になりそうですね。
昼は大学の学生食堂で麺を食べましたが、また汗みどろになるのが嫌だったので辛くしないようにお願いいたしました。結局、暖かいものを暑いところで食べるのでいずれにせよ汗は溢れてきます。この後、今後の講義の一つのことについてこちらの先生と事前ミーティングです。話しているうちに他の講義用に用意していた内容がいいということになって、混ぜ合わせて作り直すことになりましたがまあなんとかします。
相談が終わってそうこうしている間に、ウェウカムパーティーということでまだお腹が空かないうちに山盛りの食事をふるまっていただきました。店の主人の女性の方が日本語でやたらと話しかけてきます。トムヤムクンを始めとして非常においしいタイ料理でしたがとても食べきれない量だと思っていると、やはり食べきれずにテイクアウト用につつんでもらっておりました。歓迎の意味もあるのだと思いますが、いつも一緒に食事をするとすごい量を注文するのに驚かされます。ところでこちらの先生方と会話をしていると、あ〜ちゃん、あ〜ちゃんとやたらと呼びかけられてパフュームになったかのような気にさせられます。あーちゃんはAjと書いて「先生」という呼びかけだということです。あ〜ちゃん◯◯と、◯◯に名前を入れて呼びかけられるのが丁寧な呼びかけの感じです。
ということで今日はここまでで帰ってくると、ホテルのあるビルの一階で、何やらタイの高校生と思しき制服を来た200人?余りの集団が床で座禅を組んでいるところに遭遇いたしました。ホテルのビルに出入りするエントランス部分を占めているのでなかなかの威圧感です。明日は午前と午後に講義をする予定になっています。朝8時半に迎えに来てくれるとのことでありがたいのですが、逃げられないという気にもさせられるかな...
あちゃん太田
Academy of Osseointegration Annual Meeting 2019 で発表・受賞
2019年3月24日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
Anime Japan 2019に出展中です!
2019年3月23日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
灼熱のタイ滞在記 (1,2日目)
2019年3月23日 (土) 投稿者: メディア技術コース
春休み期間中に、タイのキングモンクート大学(KMUTT: King Mongkut’s University of Technology Thonburi)のメディア学科から招待を受けて訪問いたしました。昨年、教育や学生のインターンシップなどについて学部間で提携することを結んだ関係(「タイ大学訪問報告 - キングモンクート大学」http://blog.media.teu.ac.jp/2018/02/--media-arts-an.html)でこのような機会をいただきました。滞在中には授業をいくつか行い、学生達のプロジェクトについてのディスカッションなどに参加する予定です。
ということなのですが、初日(3月18日)に朝のラッシュのなかを大きなカバンで苦労して空港に辿りついたところ、使用する飛行機を変更する必要があるため5時間の遅延とのメッセージに迎えられました!こんなに苦労して朝の時間に来たのはなんのためだったのか...。チェックインの2時間前に空港に来たので、7時間ほど待たなくてはいけなくなってしまいました。
待っている間の葛藤は割愛しますが、ようやく出発となってタイに着いたのは夜の9時すぎで、ホテルに着いたのは10時半頃となってしまいました。だいぶ疲れています。結局初日は移動だけで終わってしまいました。ちなみにホテルは大学の敷地内にあります。大学自体がバンコクの中心地からは若干離れた場所にあるので通うのには便利です。ただ、メディア学科は別のキャンパスにあるため、そこに行くには両方のキャンパスを行き来しているバスに乗ります。毎回乗る度に名前や身分やパスポート番号を記入する必要があるのはなかなか面倒です
次の日の朝、ホテルのあるほうのキャンパス内のカフェで朝食を食べていると、どうやら日本人の学生らしい人たちが沢山買いに来ているのに遭遇しました。そのうちの一人に話しかけてみると、二週間くらいの期間、英語で学習するプログラムとして来ているのだそうです。金沢の大学からということでしたが、先輩から聞いて参加したと言っていたので毎年そこから来ているようでした。今年は20名くらいが参加していると言ってました。英語とかはどう?と聞いてみましたが、大変だけどプログラムはとても楽しいとの返事でした。タイの学生と組んでプロジェクトを行うような内容だそうです。女子学生だったのですが、明日の午後はタイ式ボクシングを経験しに行くといっており、経験の幅が私とは桁違いです。観光もできている様子でしたがいい経験になりそうです。
その後、朝8時に待ち合わせをして別キャンパスのメディア学科まで連れてきてもらいました。初日のサービスですね。いろいろな先生方と顔合わせをした後で、映像作成やプロダクトデザイン関連のプロジェクト発表会に参加しました。これらについては全くの素人なので、とりあえず学科の様子を知るために参加させていただきましたが、指導の先生方と発表を見ながらいろいろ楽しく話をして、素人ながらもっともらしいコメントしたりいたしました。特に韓国出身のジョン先生とは話がはずみました。
その後も諸々ありましたが、とにかく暑くて汗がダラダラです。辛いものを昼に食べてさらにひどいことになりました。昨日の疲れもあり5時前には退散させていただきました。明日もいろいろある予定です...
太田
Society5.0バッジ
2019年3月23日 (土) 投稿者: メディア社会コース
「映像表現・芸術科学フォーラム」で、様々な音に関連して2件の研究発表
2019年3月22日 (金) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部の大淵です。
前回、前々回の記事に続き、「映像表現・芸術科学フォーラム」での研究紹介をします。今回は、音楽でも声でも無い、日常生活の中の音に関する研究です。
今回紹介する発表を行ったのは、「先端メディアゼミナール」を履修している二人の2年生です。このブログでもいくつか紹介記事がありましたが、低学年のうちから卒業研究に近い内容が学べる「先端メディアゼミナール」では、次々と学会発表をする人が現れています。
大石さん(写真左)は、「機械学習を用いた鉛筆の筆記音識別」というタイトルで発表しました。研究テーマを決めるための議論をしているときに、「靴のかかとのように、すり減るものの音を分析してみたい」というアイディアが出てきて、そこからもうひと捻りして、鉛筆の芯のすり減り具合を、筆記音から識別しようという課題に挑んだ研究です。最初は簡単だと思ったのですが、データを増やすにつれて難しさが明らかになってきて、そうした苦労も含めて丁寧に分析した結果を発表しました。
山本さん(写真右)は、「音響分析と機械学習を用いた揚げ物の調理進行度の推定」という発表を行いました。昨年10月に、「お料理音響学実験:おいしい天ぷらの作り方?」という記事を掲載しましたが、このときに収集したデータの分析が、はやくも学会発表として結実したというわけです。そして山本さんは、この発表で見事に優秀発表賞を受賞しました。天ぷらの音を分析するという切り口が、何と言ってもインパクトを感じてもらえたようですね。
大石さんも山本さんも、4月以降も様々な形で研究を続けていくでしょうから、この先どんな成果が得られるのか、今からとても楽しみです。
「映像表現・芸術科学フォーラム」で、人間の声に関連して2件の研究発表
2019年3月21日 (木) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部の大淵です。
前回の記事に引き続き、「映像表現・芸術科学フォーラム」での発表を紹介します。今回紹介するのは、人間の声に関する2件の研究です。もともと私自身が音声認識の研究を長くやっていた関係で、当研究室でも声に関する研究には力を入れているのですが、最近では「何と喋ったか」を認識する音声認識研究よりも、「どんなふうに喋ったか」を研究することの方が増えてきました。
卒研生の上島さん(写真左)は、「機械学習を用いた漫才音声の解析」というタイトルで発表しました。実は、当研究室では以前から漫才音声の研究をやっていて、ブログ記事で紹介したこともありました。ただ、以前の研究が「漫才音声を作る」側からの研究だったのに対し、上島さんの研究は「漫才音声を聞く」側からの研究だというのが違いです。特に観客の声の盛り上がりに着目して、漫才の面白さを数値化しようと試みています。
もう一人の卒研生の横田さん(写真右)は、「ディープニューラルネットによるラジオ番組音声の分析」という発表を行いました。横田さんは、2年生のときから学会発表をするなど、機械学習については既にベテランですが、今回はあらたにディープニューラルネットを使った分析に挑戦してみました。ディープニューラルネットは、扱うデータ量が多いほど性能を発揮しやすいのですが、丹念に集めたデータの量が結実した研究と言えると思います。
スマホやスマートスピーカーに向かって話しかけるのは当たり前の時代になりましたが、声の研究では、まだまだ未解決の問題がたくさんあり、これからも力を入れていこうと思っています。。
誰か見ている効果2
2019年3月20日 (水) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部卒業生の皆さん、
ご卒業おめでとうございます。
一年前この場で申し上げたことを学部ブログに公開したところ、何人かの異なる年代の方々から大きな反応をいただきました。今日はその話である「誰か見ている効果」に絞って、これから社会で仕事をする皆さんへの言葉とします。
結論を先にいうと、仕事を一生懸命やっているのに誰も認めてくれない、と感じても、必ず誰か見ているから、腐らないで一生懸命やり続けましょう、という話です。
仕事は必ず誰かと一緒にやるものです。一人で担当する部分もありますが、その成果は必ず誰か一緒に仕事をする人がチェックします。数か月で完結する一つのプロジェクトがあるとしましょう。その中で社内外の人との会議や個別の打合せ、相談、指示など、直接人と話をする時間だけでも累積すれば数時間、あるいは数十時間になるでしょう。
細部にわたる事項をこれだけの時間話し合えば、あなたが一生懸命やっているかどうか、周りの人が気づかないわけがありません。直接話す時間が少なくても、メールのやり取りからでもわかります。あなたが一人で何か担当した場合でも、その成果物をチェックする人々は、あなたが一生懸命やったかまずわかります。
たかだか数十分の採用面接でデキる人かどうか判定するのは大変困難です。でも、一つのプロジェクトで一緒に仕事をすれば、ほぼ正確な判定が可能なのです。
そのことがわかっていれば、「誰も自分を認めてくれない」と嘆くのがいかに無意味なことか、わかるでしょう。つまり、認めていても面と向かってあなたに言わないだけなのです。また、ここが大事ですが、もし認めていなくても面と向かって注意はしません。あなたの周囲の人の頭の中には、あなたはちゃんとやる人、あるいはやらない人、という小さな旗が静かに立つだけです。そしてその旗色はその人々の脳内に長く残り続けます。
ここでいう周囲の人々というのは上司や部下や同僚だけではありません。社内の他部署の人、協力企業の人、そしてもちろんお客様や顧客企業の人も含みます。あなたと直接会うことのない同業他社やライバル企業の人だって、あなたのチームの成果を通じてあなたを見ているかもしれません。
このような「誰か見ている効果」が、実際に効果を発揮することは実はほとんどありません。たぶん、就職してから数年から10年ぐらいは、あなたはこの効果に気づく機会すらありません。しかし、重要なのは、「誰か見ている効果」が発動されるのは、人生でせいぜい数回から十数回しか起こらない昇進や転職の機会だということです。
そのような機会には、あなたの旗の色、つまりあなたがちゃんとやる人なのか否かの情報交換や確認が行われます。業界内のつながりは当然ありますから、思わぬところからあなたの評判が入ってくることもあります。ほとんどの場合そのやりとりに本人は気づきません。
私が直接「誰か見ている効果」を実感したのは、10年ほど前、長年勤めた会社からリストラ宣告を受けたあとです。あなたのポジションはもうありません、退職日は2か月後です、これは決定事項です、と社長から言われました。これが世にいうリストラかぁ、と思いました。ひと月ほどして、噂を聞きつけた人たちから私に声がかかりました。さらに10年ほど前に私の上司と部下だった二人です。こっちの会社で一緒にやらないかと誘ってくれました。私の仕事ぶりを憶えておいてくれたのです。
いろいろ「怖い話」風なことを申し上げましたが、恐れる必要はありません。たとえ失敗しても、心を込めて一生懸命仕事をすればよいのです。プロセスも含めて必ず誰か見ています。もちろんいい仕事をするために新しい勉強もして実力をつける必要はあります。実力以上に見せようとしてもすぐにばれます。謙虚すぎるのもいけません。
「誰か見ている効果」は心の隅でいつも意識しながらも、思い切って、心を込めて仕事をしてください。
東京工科大のメディア学部を出た人はちゃんと仕事をするよね、という確固たる評判が社会に定着することが私の夢です。私たち教員の側も、卒業生の皆さんがずっと自慢できるようなメディア学部にしていくことをお約束します。
本日はご卒業おめでとうございました。
メディア学部 柿本 正憲
「映像表現・芸術科学フォーラム」で、音楽に関連して3件の研究発表
2019年3月19日 (火) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部の大淵です。
このブログにも既にいくつかの記事があるように、「映像表現・芸術科学フォーラム」は、例年メディア学部から多数の発表がある学会ですが、我々の研究室からも、今年は7件の発表を行いました。全部を一度に紹介するのは大変なので、いくつかに分けて紹介したいと思います。我々の研究室では、音に関する様々な研究を行っているのですが、今日紹介するのは、その中でも「音楽」に関連する3つの研究です。
大学院生の小野さん(写真左)は、「歪みに関する聴覚特性の分析」というタイトルで発表しました。最近の音楽配信やネット動画では、音圧を上げてコンテンツを目立たせることを重視するため、音が歪んでしまっているケースが存在します。そのような歪みを、音楽聴取者がどのように感じているのかということを、実際の聴覚実験により調べようという研究です。
卒研生のマイニッケさん(写真中央)は、「Word2vecを用いた自然言語で操作するシンセサイザー」という発表を行いました。シンセサイザーは多種多様な音を作ることができる便利な装置ですが、できることが多すぎるため、初心者にとってはちょっと扱いにくいところがあります。そこで、今はやりの人工知能を利用して、適当な言葉を入力するとそれに近い音を作ってくれる仕組みを作ってみたというものです。
もう一人の卒研生の松井さん(写真右)は、「機械学習による印象分類結果を可視化するインタラクティブ音楽プレイヤー」という発表を行いました。音楽を分析して、音量や音高などに応じて表示を変える音楽プレイヤーはこれまでにも存在しましたが、この研究では、「明るいか暗いか」とか「古典的か現代的か」など、抽象的な要素を取り出し、なおかつ聴取者の操作に応じてそれらの要素を変化させる音楽プレイヤーを作りました。
このように、理系的な切り口で音楽の芸術性を分析していくというのは、我々の研究室の得意分野の一つです。こういった分野に興味を持つ若い人たちが、どんどん入学してきてくれるのを期待しています。
インフルエンサーと情報の関係に関する研究(メディア学部 藤崎実)
2019年3月18日 (月) 投稿者: メディア社会コース
メディア学部社会コースの藤崎実です。
インターネットやSNSの発展により、消費者が気軽に情報発信できるようになりました。今や、消費者同士が商品やサービスの良し悪しについて、情報交換できる状況も一般的です。そうした環境変化を背景にインフルエンサーと呼ばれる情報発信者に注目が集まっています。
それは一言で言えば、個人の発信の影響力への着目です。今や企業は情報を発信するインフルエンサーと一緒にマーケティング活動を行う時代になっているのです。
そうしたインフルエンサーへの注目は近年、多くの研究者によって指摘されていますが、実際に活動を行なっているインフルエンサーの実態はあまり知られていないのが現状です。そこで実態調査を行い、そこで明らかになったことを学会で発表してきました。
デジタルメディアの普及による個の発信力への注目は、私の研究テーマです。今回の内容をさらに深めて、今後は学術論文にしていく予定です。
(学会発表データ)
■しかく日本産業経済学会/第76回研究例会
■しかく2019年3月16日(土)立教大学にて
■しかく「インフルエンサーと情報の関係に関する考察 -インフルエンサーへの調査結果をもとにして-」
(メディア学部 藤崎実)
映像表現・芸術科学フォーラムにて卒研生が優秀発表賞を受賞
2019年3月17日 (日) 投稿者: media_staff
自由な言葉でライブパフォーマンスをアレンジする
2019年3月16日 (土) 投稿者: メディア技術コース
春の学会シーズンということで、このブログにも学会発表の話題が盛りだくさんです。我々の研究室でも多数の発表があったのですが、その中から、インタラクション2019での発表の紹介をしたいと思います。
修士2年の大谷さんは、ギターを使ったライブパフォーマンスに、音声認識を中心としたインタフェース技術を取り入れる研究を行っています。昨年秋にはそれまでの研究を完成させ、論文執筆まで行ったのですが、その成果だけでは飽き足らず、そこに昨今流行りの人工知能技術を取り入れる研究を行いました。具体的には、Word2vecと呼ばれる言語解析技術を利用して、どんな言葉を発しても、それに近い意味のエフェクトを実行してくれるような仕組みを作ったのです。
大谷さんの研究成果は、これまでデジタルアート関連の学会で発表することが多かったのですが、今回は「新しい自然言語のインタフェースを作った」ということを重視して、インタラクション2019という学会で発表してみました。慣れない学会で発表するのは緊張することでもありますが、新しい発見が得られることも多く、よいチャレンジだったと思います。今回はポスターのみの発表でしたが、インタラクションという学会はデモ展示が充実していたので、我々の研究室でも、次回は面白いデモ持参での発表を目指して頑張ろうと決意を新たにしました。
(大淵 康成)
先端メディア学II(2年生)の学生が人工知能学会の研究会で発表
2019年3月15日 (金) 投稿者: メディア技術コース
先端メディア学II(2年生)の宮崎太我くんが人工知能学会の研究会で発表を行いました。
前回の初発表(2018年11月20日)に続く2度めの発表となります。前回も聴講者の皆さんから「初めてとは思えない!」「本当に2年生なの!?」と褒めていただきましたが、今回も「良かったで〜!」との声をかけてもらっていました。
2つの宮崎くんの研究の書誌情報は以下です。
宮崎太我・榎本美香. (2018)「二者間バイアスの間にどう割って入るか」人工知能学会研究会資料 SIG-SLUD-B802, 39-44頁
宮崎太我・榎本美香. (2018)「二者間バイアス中の相槌・頷き」人工知能学会研究会資料 SIG-SLUD-B803, 31-36頁
論文本体は以下からダウンロードできます。(人工知能学会の会員じゃないとフリーじゃないみたいです。すみません)
AI書庫
チュラロンコン大学からのインターン学生との再会
2019年3月14日 (木) 投稿者: メディア技術コース
トップレベルの論文を読み込む「CG技術特論」(大学院授業紹介)
2019年3月13日 (水) 投稿者: メディア技術コース
あにめたまご2019「文化庁若手アニメータ等人材育成事業」
2019年3月12日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部の三上です.
公募選ばれた4社の制作会社が,若手アニメータを育成しながらオリジナル作品を作るこの取り組み,少し紹介しようと思います.
タイの提携校、キンモンクット大学トンブリに短期訪問しませんか?
2019年3月11日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース
映像表現・芸術科学フォーラムでの発表
2019年3月10日 (日) 投稿者: media_staff
学会紹介:ADADA Japan学術大会と情報処理学会EC2019
2019年3月 9日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
大学院メディアサイエンス専攻 近藤邦雄
大学院授業:プロシージャルアニメーション特論の紹介
2019年3月 8日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース
本ブログをご覧の皆様,こんにちは.
メディア学部教授 菊池 です.
本日のブログでは,私が担当する大学院の授業「プロシージャルアニメーション特論」について紹介したいと思います.
プロシージャルアニメーションとは「手続き型のアニメーション」という意味で,アニメーションにおけるオブジェクトの動きをアルゴリズムやシミュレーションによって自動的に作り出す手法を指します.
大学院における本授業では,そもそも「シミュレーションとは何なのか?」や「シミュレーションの意義とは?」を問いかけます.
そして,シミュレーションにおける「アルゴリズム型アプローチ」と「データ型アプローチ」を比較しながら,その長所と短所,および応用の仕方を検討していきます.
次のフェーズでは,流体シミュレーションのアルゴリズムに関して学んでいきます.
流体シミュレーションで使用される偏微分,および 2 階偏微分に関して,偏微分によって何がわかるのかという「偏微分の意味」から学び,グリッドベースとパーティクルベースのアプローチ,およびそれらの長所をミックスした「 FLIP 」というハイブリッドなアルゴリズムも学びます.
01
図. FLIP シミュレーションの例
ゲームの学会?!
2019年3月 7日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース
(関西学院大学:三田キャンパス)
- ゲームCGの工学的な研究
- ゲームデザインの研究
- VRやホラーゲームの生体情報的研究
- ゲーム音楽の研究
ロボットアニメの戦闘シーンに関する研究紹介
2019年3月 6日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部コンテンツコースの兼松です。
今日は留学生の研究「A SUPPORT SYSTEM FOR DESIGNING CAMERA BLOCKING OF BATTLE SCENES IN ROBOT ANIME」を紹介します。
これは修士課程の徐弘毅くんが行った研究で、日本図学会の論文誌「図学研究 第52巻4号」に掲載されました。
この研究はロボットアニメに登場する戦闘シーンのカメラワークとカット割りの支援を目的としています。
ロボットアニメにおいて戦闘シーンは作品の顔とも呼べる見せ場の1つです。作品のストーリーはもちろんですが、様々なロボットがカッコよく戦う様子が魅力の1つですよね?
ロボットアニメファンの方々の中には、戦闘シーンを特に楽しみにしているという方も少なくないと思います。
しかし、一口にカッコよくといっても、様々な要因でロボットの「適した見せ方」は変わります。
そこで、戦闘のシチュエーションやロボットの行動など、様々な切り口から2500以上のカットを分析して、データライブラリにまとめたのがこの研究です。
徐君は卒業研究の頃からこういったテーマで研究を行い、2017年に国際会議で発表しました。その後、論文誌に推薦され、修正を重ねて先日掲載されることになりました。
ロボットアニメは日本人はもちろん、留学生にも人気が高く、特にここ数年は毎年研究テーマに取り上げる学生がいます。過去には、日本のロボットアニメが好きで私達の研究室で研究をおこない、現在ロボットアニメの業界で活躍している留学生もいます。
アニメが好きな学生は多いですが,こういった分野は研究としてはまだまだ未踏の部分が多いですから,是非一緒に研究してみませんか?
(兼松祥央)
大学院講義
2019年3月 5日 (火) 投稿者: メディア社会コース
香港理工大学デザイン学部の紹介
2019年3月 4日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース
香港理工大学デザイン学部を訪問し、学部長Lee先生にお会いしました!
2019年3月 3日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
ランニングマシンもインタラクティブな時代に
2019年3月 2日 (土) 投稿者: メディア社会コース
こんにちは、メディア学部新任の森川です。
着任してもうすぐ1年ですので、そろそろ新任とは言えないかな?
でもまだまだ気持ちはフレッシュなままです。
さて、皆さんは普段、運動をしていますか?
私は結構意識的に体を動かす方で、毎日のようにランニングをしているのですが、冬場は寒くて非常に辛い思いをしていました。
そんな中、今年に入って自宅近くに24時間のフィットネスジムができました。
オープン記念で安かったので、お試しで通ってみたところ、最近のランニングマシン(トレッドミル)の進化にびっくり。
何と「インタラクティブコース」という機能が付いており、マシンについているモニターで、世界各地の8つくらいの都市の中から、ランニングコースを選択できるようになっているではないですか。
東京に居ながらにして、アイルランドの森の中やら、アメリカの自然公園の中を走れるというわけです。
それだけではありません。
同じコースは世界中の、同じメーカーのランニングマシンで共有されており、まるでネットゲームのように世界中の人と一緒に走っている状況が楽しめるのです。
画面上にランナーのCG(アバター的な)が出てきて、近づくとその人の名前や所在都市・国がわかる仕組みとなっています。
イギリスやドイツ、オーストラリア、アメリカ、カナダ、中国やタイなど、出会うランナーの所在地はさまざま。
毎日同じ時間に走ったら、海外の人と、ランニングマシン上のラン仲間になれるかも知れません。
私のお気に入りはチベットコース。
まだ行ったことのないチベットの素朴な風景に癒されつつ走っています。
さらに、コースの起伏に合わせて自動で傾斜もつくので、坂が急になってくるとスピードを落とし、フラットになったらスピードを上げたりしているうちに、あっと言う間にロングランしている感じです。
そのうち、画面が3D立体視になって、本当に自分がその場所にいるような感覚でトレッドミル・ランニングできるようになるかも知れませんね。
(メディア学部 森川 美幸)
「2018年の日本の広告費」発表。インターネット広告費は5年連続で2ケタ成長!(メディア学部 藤崎実)
2019年3月 1日 (金) 投稿者: メディア社会コース
メディア学部社会コースの藤崎実です。
毎年2月末に「日本の広告費」の統計が電通から発表されます。今年も2月28日に集計結果が発表されました。
なぜ今の時期に発表されるのかと言うと...
昨年1年分の広告費が集計の関係で、今の時期の2月末に発表されるのです。ですので、今回発表された数字は昨年2018年の分というわけです。
今回の発表のトピックを書き出すと以下となります。
12018年の「日本の総広告費」は前年比102.2%の6兆5300億円。
これは、2012年以来、7年連続で前年実績を上回まわるプラス成長です!
2インターネット広告費(媒体費+広告制作費)は前年比116.5%の1兆7589億円!
これは地上波テレビ広告費の1兆7848億円に迫る規模に大成長!
3その結果、今やインターネット広告費(媒体費+広告制作費)は、総広告費の1/4を超える規模に大成長!
出典:ウェブ電通報「「2018年 日本の広告費」解説―日本の広告市場は前年比102.2%、7年連続のプラス成長」」
下記のリンク先の電通報にも書かれていますが、これらのデータからは単純に広告市場がマスメディアからネットメディアにシフトしていると考えるのではなく、生活者の暮らしに合わせて、広告の配置の仕方が変化していると捉えることが大切です。
マスメディアにはマスメディアの利点があります。またネットメディアも万能ではありません。いつの時代も、メディアありきではなく、生活者の暮らしに合わせて、広告を上手に柔軟に配置していく発想が求められていくことでしょう。
ただ、デジタルに強い人が活躍できるステージが広がっているのは事実です。
本学の学生の就職先としても広告業界は、ひとつの大きな選択肢になると私は思います。
他に目を引いた集計を挙げると今年からインターネット広告費に「マスコミ4媒体由来のデジタル広告費」が算出されたことです。この中で新聞デジタルが132億円を計上しています。
みなさんは、最近「フェイクニュース」という言葉を聞いたことはありませんか?これはインターネット上には真偽の怪しい情報が散在しているということですが、そうした世界的な状況を反映して、新聞というブランドが持つブランド力は依然として強いことがわかります。
発表の詳細は下記のリンク先をご覧ください。
◆だいやまーく電通ニュースリリース・調査レポート「2018年日本の広告費」
◆だいやまーく電通報 「「2018年日本の広告費」解説―日本の広告市場は前年比102.2%、7年連続のプラス成長」」
データからはさまざまな事が読み取れます。日本の広告費は私たちの暮らしを反映していると言えるのです。
(メディア学部 藤崎実)
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