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【写真:(C)ZST事務局】
10月12日「ZST in YOKOSUKA」では、恒例「プロ・アマGT-F賞金争奪オープントーナメント」にてライト級王者に輝いた太田裕之。最近とくに若手選手が多いZSTのリングで、今年38歳を迎えるという太田が、現役に、そしてZSTルールにこだわり続ける理由とは? また、11月23日「ZST.38」河西和希戦についても聞いた。
【開催】2013年11月23日(祝・土)
【大会】ZST.38
【時間】
開場14:00 SWAT!バウト15:00開始〜/本戦17:00開始
【会場】ディファ有明
──10月12日の横須賀大会では、GT-Fライト級での優勝おめでとうございます! 賞金はいったい何に?
太田 ええっと、会場に向かうレンタカー代と高速代、あと試合を観に来てもらった妹夫婦にごはんをごちそうして終わりました(笑)。
──さっそく使っちゃいましたか! そんな太田選手に、今日は少し深い話を聞こうかなあと思っているんですが、じつは今年38歳を迎えられるそうですね。
太田 はい。12月で38歳ですね。
──そんな中、太田選手が現役を続ける一番の理由って、どんなところにあるんでしょうか?
太田 あー、自分の場合、始めたのが遅かったというのもあると思うんですよね。実際に格闘技を始めたのは23〜24歳のときで、社会人なってからだったんですよ。
──じゃあ、キャリアとしては14年〜15年弱。
太田 でも、まだ納得できないというのが自分の中にあるんです。だから、続ける一番の理由は、できないことのほうが多いから、ということだと思いますね。それに、まだまだ伸びるかなというのも自分の中ではあるので。
──総合格闘技って修得すべきことが多いので、他のスポーツより成熟するのに時間がかかるという話はよく耳にしますよね。
太田 ああ、そんな感じです。自分の場合は成長を感じるというか、試合の度にできないことが増えていくなあという感じなんです。それこそ、一緒に練習している所(英男)さんとかも、歳を重ねるごとにどんどん強くなっている印象なので、自分も確かにそう感じることはありますね。
──その中でも特にZSTルールにこだわる理由というのは?
太田 ボクはもうずーっとZSTルールでやってきていて、なかなかほかのルールにはシフトしづらいということもあるんですけど、ZSTルールってボクは凄くいいルールだと思っていて、グラウンドでの打撃がないから甘いルールではないと思うんですよね。そのへんはZSTルールで闘ってた人たちがほかのリングで闘って活躍しているのを観るとわかると思うんですけど、どういう試合にも対応できるルールというか、活躍できる選手を育ててくれるルールだと思っているので。一本かKOでないと決着が着かないというのは、凄く鍛えられると思います。
──選手としても、やはり一本かKOで勝ちたいですよね。
太田 それに、判定があると思うと、判定を狙いにいった試合をする選手もいると思うんですよ。「このままいけば判定で勝てる」と思って一本狙わなかったりするパターンもあると思うんです。でも、そこで一本を獲りにいかないと勝てないZSTというのは、お客さんもそのほうが観てておもしろいでしょうし、選手にとっても「何のために闘っているんだ」ということにもつながってきますよね。
──やはり、判定決着があると甘えちゃう部分ってあるんですか?
太田 まあ、自分も今回のGT-Fは準決勝、決勝と判定決着だったんでなんとも言えないんですけど(笑)。でも、甘えたわけではないんですけど、判定もやっぱり意識しはじめちゃいますね。ただ、このルールはそこで取りにいかないとダメなんだというのが頭をよぎりますし、あのときに一本狙いにいったので、判定も自分のほうに付けてもらえたのかなというのはあったと思うんですよ。まあでも、そこでやっぱりビシッと極められる選手にならないといけないんですけどねえ。
──あ、そうやって、どんどん課題が増えていくわけですね(笑)。
太田 あ、そうなんですよ(笑)。それも課題ですよね。
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【写真:(C)ZST事務局】
──一方、太田選手が現役を続けている中で、特にZSTは10代の選手がどんどん出てきています。
太田 いいことですよね。若い選手はどんどん出てきてほしいし、一緒に練習もしている柏崎剛くんとか、まだ17歳なんですけど、本当に強くて。そういう子たちに対しては、「負けたくないな」という気持ちもあるし、やっぱり「頼もしいなあ」とか、「この子たちがどうなっていくんだろうな」という思いもありますね。まあ、試合が組まれたら当然ライバル以外の何者でもないですけど。
──11月23日「ZST.38」で闘う河西和希選手も若手の選手の一人ですよね。
太田 彼も強いですよねえ。前回、SWAT!の決勝戦を観てましたけど。だからもう、どういうふうに闘おうかなというのは、考えながらやってます。
──若い選手と闘うのは、何か特別な気持ちはありますか?
太田 自分の場合、チャレンジしないといけないという気持ちのほうが大きいですし、若いからイヤだなとかはないですよ。そこはフラットな気持ちで、自分も挑戦しないといけないので、いまの自分をぶつけていきたいなと思います。
──わかりました。では、最後に試合に向けての意気込みと、あと、「ZST.38」が今年最後の大会ということで、来年に向けての豊富もおうかがいできればな、と。
太田 そうですね。今回の試合に向けては、自分にとって総合の試合では復帰戦みたいなかたちになるので、自分をもう一回つくり直して、その姿をみんなに観ていただけたらと思います。で、それができて初めて来年のことが言えるのかな、と。
──なるほど。では、今大会で勝利した暁に、来年のお話などもおうかがいできればと思います。
太田 そういう話ができるように頑張ります!
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