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介護徒然草

身寄りが無い人と身元引受人の関係、介護と申請について、よくある問題点とその対応について書いてます。

2019年08月

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こちらの記事についての感想です。

ロスジェネ世代。つまり今の30代後半〜40代くらいの年代の人がロスジェネ世代と言われているのですが、この世代は日本人の中でもかなり弱者グループに入るみたいです。

弱者面して、被害者意識たっぷりというのは、あまり建設的ではないのでやりたくないですが、しかし、他の世代にとってもロスジェネ世代が全部生活保護になったりすると、全員が沈没する結果になるので、がんばってくれという話になりやすい。

がんばってくれというのはどういうことかというと、結局のところ生活保護にならず、長く働くということに収斂されます。

要するに稼ぎ方の問題になる。

この点は、記事と同調できる部分はかなりあるように思います。



四つの稼ぎ方について

藤野:資産を増やすためにできることは4つあります。まずは若いうちに老後資金を全部稼いでしまうこと。これはアスリートや起業家のように、才覚と頑張りが必要不可欠です。
――それはもうちょっと無理な気が......。
藤野:2番目は細く長く、一度に多額を稼げなくても、身体が動くうちは働き続けること。3番目は倹約をすること。爪に火をともすような、つましい生活を心がけることです。これは難しいと思うのですが、なぜか好きな人が多いですね(笑)。
4番目は投資をすること。少しずつお金を貯めながら増やしていく。資産を増やすためには、この4つを組み合わせるしかありません。だからこの4つから目をそらさないで、向き合っていくしかないんです。


記事の結論はカンタンで、投資して資産増やそうぜと言ってるわけですね。
この点については、もっと細かく説明されていて

藤野:投資の話をすると「お金でお金を増やすのは汚い」という人もいるけれど、投資は金で金を増やすという単純なものではありません。投資はその会社を信頼して応援することであり、社会をよくすること。ですが、そう言ってもピンとこない人も多くいます。
なぜなら日本には、会社嫌いな人が多いから。会社が嫌いだから、会社にお金を託して育てることがイメージできない。そもそも、働くことも嫌いだから、働いて得られるお金をネガティブに捉えている。でもお金のことで頭がいっぱいで、お金しか信用していない。誰も信用していないから預けることもできない、残念な状態だと思います。

どうなんだろうな。
半分くらいは当りかもしれない。

ロスジェネ世代はその名前のとおり、ロストした世代なわけで、いわば周りの人間から何ひとつ信用されず、投資されてこなかった世代なんですよね。

他の世代が社員研修とか受けられていたのに、ロスジェネ世代は派遣・非正規で使い捨て。

会社(社会)を信用しきれていないという側面はあると思う。

一番リターンが高いというのが自己投資であるという点について

投資が社会を信用することであると定義するなら、自己投資はなんなのか。
自己投資という概念も広がりがあるとすれば、それも社会とのつながりなのかもしれませんね。

例えば消費行動について言えば、自分が応援したい商品を買うという消費行動をしている。これも投資。それで、自分のために買ってると考えれば、自己投資といえるのかもしれない。

そうすると、自己投資も社会を信用する行為のひとつといえるのかもしれません。

概念的に言えば、この記事は自暴自棄にならず、他者を信用するということをいってるわけで、この点は正しいかなという感想です。

で、現実的に投資しようぜという点については、まあそうじゃなくてもいいと記事ではいってるわけで、総論と各論はべつにつながってるようには感じませんでした。

ロスジェネ世代は後ろ向きになりやすいと思いますので、できるだけ自暴自棄にならず、他人に優しくあろうとする態度は必要だと思います。


タグ :
#ロスジェネ

[画像:bt190829]


こちらの記事です。

神奈川県知事が少女像の展示に対して『展示は表現の自由を逸脱』というような発言をしたそうです。

この発言に対して何の反応もしないのも気持ちの悪さがあって、そもそも表現の自由とは何かということから始めないといけないかもです。

表現の自由というのは、憲法上の権利です。21条に書いてあります。

第二十一条
集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。


言うまでもないことですが、集会とか結社とか書いてあるとおり、ここにあるのは政治的なニュアンスなんですね。つまり、政治権力に対して何かしらの表現行為を行う。これは時の為政者にとっては耳に痛い話であることは間違いありません。

なので、為政者はこれを弾圧しようとしがちである。

このことから、憲法によって国家権力を抑制しようということになりました。知事ももちろん為政者側ですから、抑制の対象になります。

表現の自由は萎縮的効果といって、弾圧されると内省的にその幅が狭まってしまうと言われており、また精神的な自由と経済的自由の対比において、精神的自由のほうが価値が高いのではないかということで、保護の度合いが強いと言われています。
わたしとしては、経済的な自由も精神的な自由につながることがあるから、上記のようないわゆる二重の基準論は、現実には則してないと思いますけどね。論文書くときにはわかりやすいんで書いてもいいと思いますけど。

で、ともかく表現の自由は大事というのは誰もがうなずくところだとおもうんです。

しかし、表現の自由というのも無制限じゃなくて、人権どうしがぶつかるときには内在的に制約しうるところだとは思います。いわゆる公共の福祉ってやつです。

公共の福祉とは何かといわれるとわたしも感覚的にしかわからんのですが、要は社会秩序とか、全体善とかそういうものかなと思っております。

今回の件でいえば、「少女像を展示する」という表現が、政治的ニュアンスを持つことは確かにわかるところではありますが、それが即座に社会秩序を乱したり、全体善に反するという、要するに公共の福祉に反するものなのかというのは、非常に重要かつセンシティブな問題になりえます。

知事の主張を「政治的ニュアンスのある表現は表現行為の前に差し止めることができる」というふうに捉えると、これは検閲にあたり、さらに強度の保護が必要になるところです。なぜなら、検閲行為をされると表現そのものが発信されるまえに途絶されるため、より自由が侵害されるといえるからです。

知事の発言がどのような意図かというのは一考の余地があるところですが、「検閲」を匂わせる行為であるならば、さらに表現の自由を重視したほうがよいというのが、今の日本におけるスタンダードな考え方です。

また、政治的ニュアンスが含まれるということになると、それは私的な話ではなく公的な話ということになって、表現の自由の本来的な意味からすれば、より保護の対象になるべきなんですね。

率直にいえば、表現の自由というものを理解してないのではないかと疑わせる発言ということになるわけです。







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タグ :
#表現の自由

[画像:bt190828]


こちらの記事です。

いろいろと書いてありますが、


国民年金だけだと、厚労省のケースでは一人当たり5.6万円。
賃金が成長しなければ、一人当たりの国民年金は3.8万円

この二つがわかりやすいですね。
要するに年金制度の破綻崩壊です。こちらについて言えば、年金がどうこうというよりは、日本の経済自体が不調であるがゆえに、ドミノ式に年金制度も崩壊するという表現が妥当かと思います。

しかも、賃金が成長しても5.6万円。これ以上賃金があがるケースというのは考えられないので、もっと落ち込む可能性があるといわれているのです。


以上から明らかなように、今の30代より若い世代は、年金は全くあてにならないのです。つまり、死ぬまで働き続けなければならず、老後というのは一部の金持ちの贅沢となってしまいます。若者に老後はないのです!!


この結論は妥当でしょうね。
もちろん、AIの発達など技術革新によって労働という様相自体が変わる可能性はあります。

最終的に労働は【ぜいたく】になると思いますが、おそらくそうなるにはまだまだ長い時間を要するでしょう。AIが補えるのはコンサルティング的な側面ですから、むしろ単純労働に勤しむ可能性が高いとなります。

ロスジェネ世代が零れ落ちて生活保護になるという予想も可能性としては高いでしょう。

ではどうすればよいのか。

ロスジェネを就労支援するだけでは救われないですし......、生活保護制度が崩れると暴動が起きるのかな。あるいは、餓死&孤独死が大量に発生するのか。

ロスジェネ世代が立ち上がるとすれば、かつての学生運動のように自由を求めてとか精神的なイデオロギーのためではなくて、一片のパンのためになるかもしれませんね。

衰退しているなぁと感じます。




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こちらの記事です。

一言でいえば、低価格化しているということですね。

葬儀も供養も昔は高かったようです。今も一部ではそうなのかもしれません。立派な葬儀をあげるのが孝行であり、供養についても同様とされてきました。

お寺からすれば、お金がやっぱり必要ですし、形式主義的なカウンセラーだとすれば、サービスの対価はもらいたいというのはまったく変なことじゃないと思うんです。そういうふうに言い切ってしまうと神秘的な部分があらわになって情緒が失われてしまいますけど。

だったらお金いらんの?っていったらそういうわけじゃないって言われるに決まってますよね。

「葬儀費用約300万円」といわれたのは約20〜30年前のことです。2017(平成29)年の日本消費者協会の調査によれば、葬儀費用の合計の平均額は195万7000円です。しかし、その分布を見ると、100万円以下が21%、100万〜150万円が21%、150万〜200万円が22%、200万〜300万円が24%、300万円超が12%と分かれています。

葬儀費用の平均値はだいたい200万円くらい。

生活保護受給者レベルになると、葬祭扶助として出るのはだいたい10万円くらいです。
直葬一択ということですね。

逆に言えば、お金を出せば出すほどいろいろとオプションをつけることが可能になってきます。
しかし、もはや家族が親のためにということでお金を出すということはほとんどない世の中ですね。
ありうるとすれば、生前からしっかりとこういう葬儀を出してくれと言っておき、かつそのためのお金をより分けておくことです。

葬儀は世間体を保つために行われる場合もありますけれども、本人の満足感も大きいので、個人主義的傾向が強まりつつある今の世の中では、親が死に際にそういう葬儀をあげたいと言っていたというのであれば、それを言い訳にして、小さなお葬式をあげるというのもそこまで変ではないでしょう。

ただ、小さなお葬式、特に家族葬を行う場合は、家にお線香をあげにくるということも考えられますので、その対応に追われるかもしれません。

家族の負担ということで考えたら、このあたりバーター。

布施も同じ。供養にかかる費用も昔に比べたら低価格化しています。
総中流社会から、階級社会化している現状では、無い袖は振れないので高額な布施を払う必要はないですし、そもそも無宗教や貧困であったとしても風当りはそこまでなくなっている。

なぜならほとんどみんな無宗教であり貧困であるから、赤信号をみんなで渡れば怖くないということなんだと思います。それが悪いとお寺側から言われれば、それも因果なんでしょうがないと答えるしかないんじゃないでしょうか。

ただ、形式的カウンセラーに対して、宗教だから金は払えるだけでいいという考え方もそれはそれで問題があると思います。本来的な相場感というのはやはり持っていて、最低限は払うべきかな。それすら要らんというのなら、要はそのカウンセリングサービスは不要とみなされる時代になったということなんでしょうけど、宗教はまがりなりにも数千年続いているわけですから、完全になくなることはないのかなとも思います。人生が辛いと何かを信じたくなるというのも人間心理だし。

誰にも適用しうる『正しい』葬儀や供養がなくなったのは、良いのか悪いのか......微妙なところですね。でも時代は止まらないので、そういった傾向も止まらないということだけははっきり言えます。






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タグ :
#葬儀

[画像:bt1908191]



こちらの記事です。

いま8050問題が大きく取り上げられています。
8050問題というのは、親が80歳で子どもが50歳。
介護離職ないしは子どもの引きこもりなどで閉鎖的な空間を形成してしまい、
ニッチもサッチもいかなくなる状況のことを指します。

今回の記事では、50歳の引きこもりに着目しています。

調査結果によれば引きこもりを始めてから7年以上になるという人が約半数もいるそうなので、かなりの長期化と言えますし、その間の生活は父母が支えている割合が34.1%だそうですから、親の負担は物心両面において相当な苦労だということが推定されます。

そこで問題視されている8050問題ですが、10年後には9060問題となってきますし、親世代が死亡すれば確実に生活保護受給者となることは想像されるわけですから、これを支える社会保障費は若い世代ということになれば、このしわ寄せは今後の社会問題となることは必須です。


つまり、現在引きこもりの中年世代を支えているのはほとんど親ですけど、その親が死んでしまうと経済的に支える人がいなくなり、生活保護を受給しなくてはならないということですね。
そういう人が増えると、社会的負担が増えるわけですから、社会全体が苦しくなる。

これはそうなるだろうと予測できます。


引きこもりの原因は?

エスパーじゃないなんとも言えませんが、アンケートの統計によれば、
『レール』をはずれたからという言葉が何度も出てきます。マジックワードですね。

レールというのは、日本社会独特のもので、新規採用礼賛主義のことだと思います。
要するに中途採用はダメな人間が入ってくるという先入観です。

あるいは、例えば10年間引きこもっている人間は人間的にダメだという決めつけですね。
10年間引きこもっているということは、確かにそういう側面もあるかもはしれません。

世間からの見方を考えるに、ある種の『病的な』見られ方。

それは異常であるという物言い。

あると思います。

だから、さらに外に出ていきづらくなる。


地方紙の活用は意味があるか?

記事では地方紙、地域メディアとコラボして、そういった引きこもりを解決しようと謡ってます。

地域内でのコミュニケーション能力を高めて働きかけるというのは必要だと思います。家族の問題ではなく社会の問題として捉えるということですね。

ただ、引きこもってる側からすると余計な干渉ということになるでしょうから、無理やり引きこもり状態から脱しようとすると、無敵の人を生み出しかねない。

10年かけて熟成された引きこもりは10年かけて解決するしかないのかもしれません。


タグ :
#ひきこもり

[画像:bt190808]


こちらの記事です。

今の40代前半に当たる団塊ジュニアは4割程度が非正規社員・従業員です。平均年収は200万〜400万円が中心帯ですが、この水準だと、定年後の年金受給額は月額8万〜10万円。生活保護を受給すべき最低ラインに掛かります。

ロスジェネですね。

つまり、ロスジェネ世代が高齢化すれば、生活保護を受給できるラインに到達してしまうということです。そうなると、高齢者の貧困率が9割近くになってしまう。


それだけじゃなくて、今の高齢者についても意識と現実とのズレで苦しんでいると......

社会構造が変わる中で、年金依存度は飛躍的に高まっています。そうであるのにも関わらず、私たちが手掛けた独自調査で定年後もずっと中流意識を持っている人は多いことが分かりました。意識と実態のギャップから貧困化に陥るケースが増えています。

つまり、いままでは地域社会とかコミュニティの力が強くて、年金だけで暮らしていくというわけではなかったわけですね。言ってみれば、有料老人ホームとかを使うことはなくて、在宅介護が多かったということを意味していると思います。

先進国の有料老人ホームの利用率は欧米基準でだいたい10%前後。日本も同等です。

しかし、今より昔は、介護保険制度も未整備状態であり、有料老人ホームに入居させるというのが、姥捨て山に捨てるというような、薄情な"家族"というイメージがありました。

このイメージが払しょくされたというのは、良いことでもあるわけですが、地域の力や家族・親族のつながりというのが弱くなってしまい、お金という交換価値がきわめて高いものでしか繋がれなくなってしまったということも意味します。

要するに、お金を払って介護をしてもらうという仕組みにシフトチェンジしてきたわけです。

この流れをいまさらながら引き戻そうと国はしているわけですけれども、欧米式の個人主義と自己責任論からすれば、矛盾した考えといわざるをえません。したがって、地域の力を取り戻そうとしても国主導ではうまくいかないわけです。

であれば、どうするべきなのか。

社会制度自体の更新が迫られていると記事では述べられています。

具体的には住宅に対して補助金を出すということ。


住宅への補助金は有用?

まず持家率というのは高齢になればなるほど高くなっていく。

で、持家というのは男子の憧れみたいなところがあったわけですけど、資産価値としてはローンを払い終われば、ほとんど0円になってしまうわけです。解体作業をしてしまうとマイナスということも考えられる。

これが高齢者の貧困につながるのだという論理ですが、確かにそうかもしれませんね。

そもそも高齢になってくると、ミニマムな家というのが求められるわけです。

そうでなくても古い家となるとバリアフリーもなくて、いろいろな更新が求められる。

家というのはお金がかかる。

この点を補助するというのは、非常に有用だと思います。

あるいは、逆の考えとして、持ち家ではなくて賃貸で次々と住家を変えていくという考え方があるのですが、今のところ、賃貸だと高齢になるにつれて貸してくれなくなるというのが非常に問題になっています。だいたい65を超えると、誰も貸してくれなくなる。

この点を制度的に保証しようとしたのが、住宅セーフティネット法ですが、いまだ社会制度を更新したというレベルでは、浸透してません。


ロスジェネ世代はどうすればいいの?

おそらくロスジェネ世代が高齢になるころには、年金はなくて、生活保護も厳しくなっていると思われます。つまり、孤独のうちにすりつぶされて餓死するというようなのが最悪なパターンです。

2000万円貯めるのも厳しそうですし、なんとか貯められるだけ貯めて、消費を抑えるということぐらいしかないでしょうね。とはいえ、消費を抑えると日本自体が不活性になって結局死ぬという。

地域コミュニティとのつながりを求めていくというのも、相当厳しいです。

いまの世代のコミュニティへのつながりはネットを通じたものやSNSなどの肉体的接触がないものです。最新なのはVR(バーチャルリアリティ)を用いたもので、アバターどうしを接触させるようなやつですが、そういうつながりが拡大していって、余計なものを棄却するというのが主流になると思います。

要するに嫌な奴はブラウザを切って、ブロックすればいいわけです。
ただ、そうすると、肉体的な接触が発生する生のコミュニケーションは負担が大きいとも言えます。

高齢になってくると介助をしてもらわなくてはいけないわけですけど、そういう助けをしてもらうのは心理的負担が大きい。

この点をどうするかというのが問題になりそうです。

コミュニケーションだけでいえば、実際に出かけていかなくてもなんとかなるかもしれないという予感はあるのですけれども......。



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#高齢者
#貧困

[画像:bt190808]


こちらの記事です。

ロスジェネにつながりはいらないというのは、他世代とか、企業とか、そういう他者とのつながりについてはもはやあきらめたという論調ですね。

隙あらば自語りなのはルサンチマンの特権ですけど、わたしもロスジェネ世代だからこそわかるような気がします。

そもそも、ロスジェネ世代は人的価値について低く見積もられています。その多くの理由は、正社員でなかったという一点のみですが、基本的に今の日本の凋落と同じく、自尊心もくそもない状況に追い込まれているわけです。

経済大国であったときの日本は、世界2位の経済で、日本SUGEEEという感じで、それなりに日本はいい国だと思っていたんですけど、あっという間に中国に追い抜かれ、気づけば2.5倍以上の開きがある状態。途上国にも迫られて、いつ追い抜かれてもおかしくない状況なわけです。

そんな状況で、ロスジェネ世代は、シンクロするように自らの人生の凋落も味わってきた世代だと言えます。なんというか、日本という国がいい国であると感じにくくなってきた。

日本という国から疎外されている感覚はあると思います。

それで、だったらつながりはもういいよと言ってしまうと、
正直なところ、すねてるようにしか見えないですけどね。


金を渡せばいい理論

いやー、他の世代が許すはずがないですよね。
例えば、ロスジェネ世代は辛いので、1万円補助金を出すことにしますという話がでたとして、なんでロスジェネだけといわれるに決まってます。

確かにお金を渡せば、解決する問題ではあります。
金と死は似ていて、あらゆる問題を中和します。

しかし、それは全部を真っ黒く塗りつぶして、だからみんなイコールになったから問題ないよねといってるに等しくて、問題の解決方法としてはおおざっぱです。

特効薬ではない。

ロスジェネが取りこぼされた世代であるとするならば、やはりそこを回収されなければならないわけで、冒頭の30万円の仕事の話ですけど、国がそういうポジションを多く用意するというのはありだと思いますけどね。



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#ロスジェネ

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こちらの記事ですが、タイトルがいいですね。

「俺らが生きづらい社会」は「あいつらが生きやすい社会」というタイトルなんですが、

俺らというのはべつに特定の誰かというわけではなくて、誰かでもいいんですけれども、主観的空間として誰かが生きづらさを感じているだろうというのは容易に想像できる社会です。SNSの発達もひとつの要因かもしれません。

創作物が多くいろいろと出てきたのも要因かもしれません。

この記事でいう"俺ら"は無数にいて、この"俺ら"というのは、世の中の多数派に属しない人たち。普通という標準規格からはずれた人たちのことです。

例えば、視覚障害者は、今は白い杖持ってるなーとかぐらいはわかりますけど、本当の生きづらさというのは見える人にはわからないのかもしれません。想像することはできるけれども。

もっと難しいのは、精神的あるいは知能的な障害を持ってる人で、例えば、普通の人ならば1の努力で済むところを10も100も努力しないといけなかったり、するかもしれない。

これもかもしれないの話なんですけどね。もちろん障害というレベルに限らずですが、知能や知識あるいは身体能力など人それぞれであり、そのレベルというのはグラデーションをなしてるとは思うのですが、標準規格とされるところに集中化している傾向があるようです。

カンタンに言えば、七割くらいの人は普通という言葉の範疇に収まり、周辺領域に要る人はごくわずか。障害という言葉でカテゴリ分けされる人はさらに少ない。

それが人間の精神の不思議なところ。なにかしらの型のようなものがあるようですね。

ただ、人間はずっと不定の存在ではないので、高齢になるにしたがって、中心点からわずかにズレていくものです。要するに認知能力が衰えてくるとハイテク機器は使えなくなっていくという傾向があって、その意味でも生きづらさというのはでてきます。

例えばSUICAとか、使える人にとっては便利ですが、使えない人にとっては恐ろしい。
祖母は最後にはエレベータに乗るのも怖がってました。上にいくか下にいくかわからないから。

そんな感じ。

で、生きづらさを誰かが感じるときに、ある程度のバッファを持たせるというのは必要でしょうね。
これは視覚障碍者用の、あの地面にあるブツブツみたいなやつで、健常な人にとっては邪魔にならないけども、視覚障碍者にとっては必要とかそういうのが必要。

そうすることで、生きづらさを緩和できるかも。

ただ、知能障害とか精神障害についてはわからないな......。この生きづらさはわりと内的なもので、外部的にどうこうできるようなものじゃないと思うし、ありえるとすれば、なんらかのオクスリだろうけど、いまの技術力ではアルジャーノンは作れない。

せいぜいがおとなしくさせる程度なんですよね。

境界例については、生きづらさを緩和できるかを思考するのは大事かもしれません。




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#生きづらさ

[画像:bt190806]


こちらの記事です。

8050問題に限らず、ひきこもりの場合、その人の数だけ異なる事情や背景がある。共通しているのは「ひきこもった」という事実だが、ひきこもり方もさまざま。ひきこもり全員が、部屋から一歩も出ず、昼夜逆転でゲームをやり続けているわけではない。

で、ひきこもりも精神的な症状かもしれず・・・あるいはキャラクターなのか。
このあたりが微妙な線引きなんですよね。


生活保護受給の資格?

生活保護は最低限度の生活が送れないということで受給の資格が得られるものです。

この件に限って言えば、実家がある。そして実家は医者。おそらく裕福。

このような場合も【親元から離れたい】という理由で生活保護を受給してもよいものなのでしょうか?

生活保護を受給せず、ひとりで生きていくことが最善であり、親元を離れたいがために血税を使うとはなんたることかという考えもあるかもしれません。

しかし、親元に暮らしていたという事実は、生活保護の受給ができなくなる要件ではないのです。親元から離れた瞬間、経済的には分離され、その瞬間に本人はひとりで生きていくほかなくなります。実際に、親からの支援がなければ、その人は飢えて死ぬしかないわけです。

それでいい。ひきこもりは死ねという考え方は、あまりにも人道的ではないし、実際リスク拡大につながる恐れもありそう。あまり潜在的な無敵の人として引きこもりを扱うのもどうかと思うのですが、実際ご飯も食べられずに飢えて死ねと言われればひとり一揆をおこしてもしょうがないのかなと思います。今はその矛先がどこに向くのかわからない時代になっていますけどね。うまくコントロールされて、実際にその意思決定をしたであろう機関や黒幕には矛先が向かないようになっているというか。

飼いなされてると言われればそれまでですけど、それでも引きこもりにもそうでない人も、すべて人権があるとして、せめて飢えない世界であってほしい。それが善意によるものなのか、それとも世の中をコントロールしたい人の悪意のたまものなのかは、とりあえずのところ飢えをしのぐうえでは関係がないでしょうし。飢えている状態で、支配だなんだと考えることはできないでしょうし......。

というわけで、引きこもりが脱引きこもりになって、でも一人では生きていけなくて、生活保護に頼るというのは、飢えるという切実さがある以上は、やむを得ないのではないかと思います。

障害手帳を水戸黄門の印籠にしてもあまり意味がないというか、実際、障害のあるなしとは異なるレベルで飢える飢えてないというのは判別できるわけですし......。実家が金持ちでも世帯としては無関係なのが今の世の中ですし。

あまり、家に縛られすぎても、生活保護の目的は果たせないように思います。


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タグ :
#引きこもり
#生活保護

[画像:bt190805]


こちらの記事です。

およそ8万人の介護職員らでつくる労働組合「UAゼンセン日本介護クラフトユニオン(NCCU)」は1日、今年度の「就業意識実態調査」の結果を公表した。

月給で勤める介護職員に「働くうえでの不安はあるか」と聞いたところ、72.2%が「ある」と回答。その理由を複数回答で尋ねると、「自分の将来のことが不安」が51.6%で最多だった。以下、「利用者に適切なサービスができているか不安(35.3%)」「仕事中の事故が怖い(19.5%)」などが続いた。

この調査は今年の3月から4月にかけて行われたもの。全国6363人の組合員が対象で、2556人(月給)の調査票を集計したという。


2500人くらいのデータソースをどう考えるかですね。
それとユニオンに所属しているという人たちはある種の権利意識が高いからこそユニオンに属しているとみることもできるわけで、その人たちが不満の声を一般的な人に比べて上げやすいと見るのもそこまで変じゃないような気がします。

とはいえ、アンケートから完全な認知症バイアスを取り去るなんてことも不可能ですけどね。

他にどんなアンケートがあるかなぁと思って、いろいろと探してみましたけど、ツイッターから10万件以上の呟きを拾って、機械的に精査していくという手法もあるみたいです。

SNS投稿分析のスナップレイス(本社:東京都品川区)は、SNSの口コミ情報などを分析するソーシャルリスニングサービス「スナップレイス・モニター」をリリースし、17業種別の満足度ランキングを発表しました!



ツイッターは言うまでもないですけど、短文での呟きがメインで、他のSNSに比べてコミュニケーションというよりは独白に近い。つまり、無意識に近い。

それゆえに、ツイッター分析のほうがより真実に近いかなぁというもやっとした妄想。

上のスナップレイスによれば、介護業界は17業種中下から6番目。
きわめつけに低いとも言えず、しかし高いとも言えない微妙な領域ですね。

介護職員は賃金は安いし、シフト制なのでまとまった休みもとりにくいし、このあたりの不満はあるのはまちがいないでしょうが、人件費はコストであり、コストは売上とつりあっていなければならない以上、介護職員の待遇をあげるには介護報酬をあげざるをえないわけです。

介護報酬をあげるには、そのための予算が必要で、予算をつくるには今のところ消費税を上げるしかない。消費税を介護報酬の引き当てにするって言ってるから。

問題は介護報酬をあげて、職員の給与をあげられる体制になったとしても・・・
介護事業者は給与をあげるとは限らないってこと!

いわゆる内部留保する可能性はあるしね。介護事業というのは設備投資にまわしにくい分野だと思うし、例えばイニシャルコストという最初にかかるコストは、建築費用くらいしかない。もしも事業を拡大しようとすれば、もう一棟建てるとかそういう話になるわけで、そのためには莫大な費用がかかる。

どんなにがんばっても、20名くらいの有料老人ホーム+訪問介護事業所での売上は月に100万円くらいが限度だろうし、職員のボーナスで全部吐き出すことになりそう。
内部留保で、次の1棟というのが極めて難しいジャンルなんですよね。リハビリ機器とか導入しても、売上につながるわけじゃないしね。売上は入居者を増やさないといけない。

要するに介護事業は地に足をつけてトントン状態でしのいでいくしかなく、介護報酬が改正ごとにリスクがあるわけだし、人材もどんどん不足するリスクがあるし、そういうリスクのために雀の涙ほどの内部留保をとりあえずためておくというのはそんなに外道なことでもないと思う。

で、それでもスタッフが不満を持つというのであれば、およそすべての介護事業は滅びに向かって行くほかないかもしれない。





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#介護職

[画像:bt190803]

こちらの記事に相模原事件を書いておりました。

相模原事件とは、障害者には生産性がないといって殺害したという凄惨な事件ですが、

この生産性という言葉については、他人の価値を考量するときに、迷惑をかけるか否かというところで推し量っている面があります。

例えば、障害者はなにはともあれ、他人の介護を受けなければ生きていけないということになれば、それはある意味迷惑ではあるのかなと思います。

あるいは歯に物を着せぬ言い方をすれば、障害者を介護することは「嫌なこと」「不快なこと」「キタナイこと」なのかなと思います。障害者はある種の相貌が、死を彷彿とさせる。死に近い病巣を連想させる、すなわち相対比的な価値がないという意味をこめて生産性がないという言葉が使われたのではないかということです。

人を殺すということの意味を、命には絶対的な価値はなく相対的な価値しかないという線上で捉えるならば、障害者は相対的に価値がないと多数の人に思われやすいかなあといった感じです。もちろん、そういう相対的価値観は【人それぞれ】でありますから、例えば障害者の方の親から見れば、子どもはかわいくて価値があるだろうし、もっと突き詰めれば、どこを向いているかわからない視線も、何を言っているかわからないもごもごとした口調も、唾液がだらだとこぼれる口元も【愛らしく】思えるかもしれない。価値があるものとして感じられるかもしれない。

しかし、多くの人にとってそうではなくて、そういう人が傍らにいると、死が近づいてきているようで、何をされるかわからなくて、怖いというのが素朴な感情ではないでしょうか。わたしの考えは差別主義的ではありますけれども、しかし、だったらなぜ障害者は世の中にでていけないのか。ほとんど閉じこめられて、隅に追いやられて、つまはじきにされているのか。

正直なところ、迷惑だからというのが本当のところだからなのではないかと思うのです。
特に精神障害の場合は、そう。
高次機能障害はキレやすいというのが性質上発露するとされていて、そんな切れやすい人が病気を理由にオレはキレるけど病気だからしかたねーよなといったところで、カエレ、家にこもってろと言いたいじゃないですか。迷惑はかけられたくないじゃないですか。

この意見は感情的反論に見えるかもしれません。しかし、感情の論理も世の中の世論には含まれていますし、実際に言ってはいけないレベルで、そういう感情論があるのは事実です。

しかし、だからといって、いくらそうだからといって殺してしまえばいいというのは極論が過ぎる。死んでもいい人なんていないというのも理想論すぎて、現実的に押し込んでしまっている今の世の中には適合しない面もあるのでしょうけど、だからといって殺してしまえというのも極端だというのが実情ではないでしょうか。

要するに、障害者が障害者施設に押し込められているのは、"政治"の結果であり、多数派の意思なのではないかと思うのです。

この意思について、もっと寛容になるべきであるという記事は、確かにそのとおりであり、そうしたほうがいいよねとも思うのですが、本能に根差した他者への恐怖。他者への快・不快の切り分けまではどうしようもないのではないかとも思います。

それは差別というよりも肌感覚に近い。

女子高生がおじさんに向かって、キモイというのと変わらないくらいのレベルでどうしようもない。
だってキモイんだもん。

ただ、障害者に対してキモイというのは差別主義的で言えないというのが、今の世の中の圧力ですが、キモくて金がないおっさんに対してキモイというのはべつに差別でもなんでもないから良いみたいです。

そんなおっさんが無敵化して、みんなを殺して回るというのが、凄惨な事件の正体だったりするわけでして......。

世の中が開けて、障害者がもっと出ていくようにしようというのは綺麗な言葉ですが、その言葉が現実のものとなるためには、

障害者はキタナイ。
ゆえに障害者を隅に追いやろう。(極論殺そう)


という言葉を封殺しなければなりません。

キタナイ。キモイというのをどうしようもできないというところが結構ネックな感じ。

障害者は生産性がないという偏見ではなくて、本当の根本は障害者はキタナイという体性感覚にあるように思う。



[画像:bt190802]


こちらの記事です。

いや、それだけじゃないですよね。今、かんぽのニュースを検索すれば、不正と思わしきニュースが山のように出てきます。

そのすべての温床となっているのは、かんぽのキツイノルマのようです。

女性は軽度の認知症を患い、小学校時代から引きこもりがちだった長男(42)と2人暮らし。親族男性が女性宅を探すと、保険証書が次々と見つかった。2017年5月に一度に5件、その後も契約を繰り返し、1年間で11件の保険に加入させられていた。うち5件は、ほとんど同じ内容の終身保険だった。

あきらかに詐欺ですよね。これ。
その職員とその上司、いきつくところは経営陣もまるごと含めて不正のカタマリじゃないですか。

認知症の方は軽度であれば、判断能力が残っているとされていますから、契約を締結することも可能ですが、保険のような複雑なシステムを判断しきれるとも思えない。
その、いわば人の弱みにつけこんだ邪悪さは是正されなければなりません。

特にかんぽ生命というのは、郵便局の商品であり、郵便局というのはきわめて公益性の強い仕事なわけですから、そういった不正とは縁遠いところになければならないわけです。

ノルマ営業というと、どんな状況が思い出されますでしょうか。ひとつに、奴隷的な働き方です。営業によるインセンティブ報酬ではなく、ノルマを達成できないことがマイナスとして働く。

これが担当者を精神的に追い詰める結果となってしまっている。

では、ノルマを無くせばいい。

この考え方は正しいでしょうが、しかし、他方で構造的な問題にもメスを入れなければ無意味でしょう。要するに、かんぽ生命自体のビジネスとしての問題です。ノルマを課すというのは、それだけ営業するための商品力が足りないことを意味します。つまり、下駄をはかせているわけです。

この下駄をなくせばどうなるかというと、売れない商品が横たわっている。魂と体力を大量に消費することで、なんとか売れていた商品が、いまからは売れなくなる。

要するに待っているのはかんぽ生命自体の破綻でしょう。

このように至ったそもそもの原因というのを考えれば、やはり経営陣の思考が硬直化しているせいだといえます。

経営陣は全員首でもいいと思うけどな。





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タグ :
#かんぽ生命

[画像:bt190731]


こちらの記事です。

相模原で障害を抱える方が殺されたという事件。それが起こったのが3年前だそうです。
犯人はいわゆる確信犯というべきなのか、障害者は死んだほうがいいという思想の持ち主だったといことを覚えています。

現在、それから三年という時間が経過したわけですが、それで5人に1人は覚えていないということらしいです。

事件を風化させてはいけない等といったところで、現実的には自分が生きるのに忙しく、どこかの凄惨な殺人事件よりも牛丼が50円値上がりするほうが大事なのが人間です。

つまるところ、この世界にはメモリが足りない。記憶能力が無い。すぐに蒸発してしまう。
ネットは巨大な記憶タンクになるかと思われていたのが20年前くらいですが、実際はそんなことは全然なくて、ほとんどのコンテンツはあっさりと消えてしまうことが既に実証されています。ジオシティーズとかどれだけの情報が消えたんだろう......。

そんなわけで、事件は必ず風化してしまう。こればかりはどうしようもない。そもそも四六時中痛ましかった事件を覚えておくというのもトラウマになるし、健全な人間のありようからは遠い。戦争の記憶もほどよく美化されて、綺麗なものにカタチを変えていく。

なので......。

無敵の人を生み出す社会をメモリによって生み出さないようにするというのは不可能だというのが結論となります。要するに、「あの」痛ましい事件を思い出して、そうはならないように社会を変えて行こうというふうにはならない。

ありうるとしたら、「いま」痛ましい事件が起きて、「いま」に接着した時間の中で物理的に社会構造を変えていくということしかないように思えます。

たとえ犯人の意識が戻って事件の動機が語られるとしても、正直なところ感情的な満足は得られるとは思いますが、事件の再発防止という観点からは弱い。われわれの想像力は弱いから。

なので、人工的なデザインに任したい。

それはキセル防止の駅の改札と同じで、ほんのわずかな無意識の後押しでよいはずです。


タグ :
#京アニ放火
#無敵の人

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