ロスジェネ世代が老後を生き抜く「4つの稼ぎ方」についての感想
こちらの記事についての感想です。
ロスジェネ世代。つまり今の30代後半〜40代くらいの年代の人がロスジェネ世代と言われているのですが、この世代は日本人の中でもかなり弱者グループに入るみたいです。
弱者面して、被害者意識たっぷりというのは、あまり建設的ではないのでやりたくないですが、しかし、他の世代にとってもロスジェネ世代が全部生活保護になったりすると、全員が沈没する結果になるので、がんばってくれという話になりやすい。
がんばってくれというのはどういうことかというと、結局のところ生活保護にならず、長く働くということに収斂されます。
要するに稼ぎ方の問題になる。
この点は、記事と同調できる部分はかなりあるように思います。
四つの稼ぎ方について
藤野:資産を増やすためにできることは4つあります。まずは若いうちに老後資金を全部稼いでしまうこと。これはアスリートや起業家のように、才覚と頑張りが必要不可欠です。
――それはもうちょっと無理な気が......。
藤野:2番目は細く長く、一度に多額を稼げなくても、身体が動くうちは働き続けること。3番目は倹約をすること。爪に火をともすような、つましい生活を心がけることです。これは難しいと思うのですが、なぜか好きな人が多いですね(笑)。
4番目は投資をすること。少しずつお金を貯めながら増やしていく。資産を増やすためには、この4つを組み合わせるしかありません。だからこの4つから目をそらさないで、向き合っていくしかないんです。
記事の結論はカンタンで、投資して資産増やそうぜと言ってるわけですね。
この点については、もっと細かく説明されていて
藤野:投資の話をすると「お金でお金を増やすのは汚い」という人もいるけれど、投資は金で金を増やすという単純なものではありません。投資はその会社を信頼して応援することであり、社会をよくすること。ですが、そう言ってもピンとこない人も多くいます。
なぜなら日本には、会社嫌いな人が多いから。会社が嫌いだから、会社にお金を託して育てることがイメージできない。そもそも、働くことも嫌いだから、働いて得られるお金をネガティブに捉えている。でもお金のことで頭がいっぱいで、お金しか信用していない。誰も信用していないから預けることもできない、残念な状態だと思います。
どうなんだろうな。
半分くらいは当りかもしれない。
ロスジェネ世代はその名前のとおり、ロストした世代なわけで、いわば周りの人間から何ひとつ信用されず、投資されてこなかった世代なんですよね。
他の世代が社員研修とか受けられていたのに、ロスジェネ世代は派遣・非正規で使い捨て。
会社(社会)を信用しきれていないという側面はあると思う。
一番リターンが高いというのが自己投資であるという点について
投資が社会を信用することであると定義するなら、自己投資はなんなのか。
自己投資という概念も広がりがあるとすれば、それも社会とのつながりなのかもしれませんね。
例えば消費行動について言えば、自分が応援したい商品を買うという消費行動をしている。これも投資。それで、自分のために買ってると考えれば、自己投資といえるのかもしれない。
そうすると、自己投資も社会を信用する行為のひとつといえるのかもしれません。
概念的に言えば、この記事は自暴自棄にならず、他者を信用するということをいってるわけで、この点は正しいかなという感想です。
で、現実的に投資しようぜという点については、まあそうじゃなくてもいいと記事ではいってるわけで、総論と各論はべつにつながってるようには感じませんでした。
ロスジェネ世代は後ろ向きになりやすいと思いますので、できるだけ自暴自棄にならず、他人に優しくあろうとする態度は必要だと思います。
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