[フレーム]

介護徒然草

身寄りが無い人と身元引受人の関係、介護と申請について、よくある問題点とその対応について書いてます。

[画像:A4サイズぴったり_02]


こちらの記事です。

新型コロナウイルス感染症の再拡大が懸念されるなか、昨年まで進められてきた「病床削減」方針を見直そうという動きが出てきました。すでに削減されてきた保健所や感染症病床のあり方も問われています。もっとも一連の削減にも理はあったのです。増大する一方の医療費をどうするかという問いに新型ウイルスが示した「伝染病の脅威は去っていない」という警告を加えて我々はどうすべきでしょうか

つまりは本邦においては病床を減らそうという方針だったわけです。
これは逆に言えば、『在宅へ』という方針だとも言えます。
できる限り、病院に滞在させず、さっさと退院させる。
例えば、入院が長引けば、医療報酬を下げるというのもその一環だったりします。

なぜか?

端的に言えば、高齢化が原因です。
高齢化すれば、医療費がひっ迫します。
高齢者は病院に滞在する時間が長くなり、時間的にも経済的にもリソースを割く必要があるからです。

なので、医療費を圧縮するために病床を削減してきたという流れがあります。

記事でいわれているような「社会的入院」要するに住む場所がないから病院に住まわせてしまおうというのも実際、結構あります。

身寄りがいない方が、病院で働きながら暮らしていたが、高齢になるにつれいよいよ働けなくなり、そのまま病院に入院し続けてしまう。

なのでそもそも病床を削る。

ただ、病床を削るというのは、いい面も悪い面もあります。
いい面は、在宅へというのは、理想ではあるといえる点です。どこも悪くなく治療の必要もないのに、入院しつづけるのは医療リソースの無駄です。確かに高齢になってくればだいたいはどこかが悪くなっていくものですけれども、そうではない人も惰性で受け入れる体制ができてしまっていました。

日本では病院で亡くなる人が相当に多いというのも問題です。
なので、在宅へ促す病床削減はいい面もあります。

悪い面は、今回のように新型コロナのような感染症や、あるいはそれ以外の病気、つまるところ医療リソースそのものを削っていたということでしょうか。

いざという時に必要となるものを、普段は不要だからといって切り捨てていた。

それが悪い面です。

ただこればかりは日本全体の医療リソースの問題なので......一概にどうこう言えない部分もあるんですよね。

新型コロナ対策だけの問題ではなく、高齢化という大きな流れのなかで考えなければならない問題だといえます。






この記事をおもしろかったという方は、
LINE@やtwitterのフォロー、facebookのいいねボタンの応援クリックお願いいたします。

にほんブログ村 介護ブログへ

LINE@でお得な情報を配信。登録は下記ボタンをクリック。
↓↓↓↓↓↓↓

twitterで最新の情報を発信。登録は下記ボタンをクリック。
↓↓↓↓↓↓↓
Follow @miyori_support

(注記) (注記) (注記) (注記) (注記) (注記) (注記) (注記) (注記) (注記)

【本ブログについてのお問い合わせ】

一般社団法人ロングライフサポート協会

TEL:050-3786-4790

E-mail:info@ll-support.jp

【一般社団法人ロングライフサポート協会について】

当協会は身元引受と法人コンサルの両面から高齢者の生活を支援する企業です。

身元引受は身寄りの無い方がご入居する際のサポート、葬儀サポート、金銭管理から、独居の方の電話による見守り業務まで幅広くおこなっております。

コンサルとしては、長年にわたる経験から、時代を先取りした"未来"をお届けするものです。介護報酬の改定やいろいろなリスクを勘案し、行政申請から内部監査、予算の見直しまで含めた総合的なものスポット的なものを取り揃えております。
高齢者支援サービスでお困りの際はロングライフサポート協会までお問い合わせください。

サポート協会URL:http://lls.sakura.ne.jp/
身寄りドットコム:http://miyori-support.com/

タグ :
#新型コロナ
#病床

[画像:A4サイズぴったり_01]


こちらの記事です。

全国的な感染の急拡大に伴い、濃厚接触者となって14日間の自宅待機を余儀なくされる医療職・介護職が増えている。人材確保に苦労する現場の関係者からは、国に運用の見直しを求める声が噴出。厚労省は今月13日、新型コロナの感染者の診療にあたる医療職らに限って、例えば以下の要件を満たせば仕事を続けられるとする通知を出した経緯がある。


◯ 新型コロナ対策に従事する医療職であること。


◯ ワクチンを2回接種済みで、2回目の接種から14日間経過していること。


◯ 毎日、業務前に検査で陰性が確認されており無症状であること。


厚労省は今回、こうした取り扱いを新型コロナに対応していない一般の医療職にも広げる通知を発出した。介護職については依然として自宅待機が必要。今後、医療職を踏襲する形でルールが緩和される可能性もある。

感染拡大に伴い、医療・介護リソースが大幅に減少しているということでしょう。

いままでは濃厚接触者は14日間の自宅待機ルールがあったはずです。それが、毎日業務前にPCR検査を行って陰性だったらOKというふうにルール変更がなされています。

濃厚接触者についていえば、隣の席に座っていて業務をしていたとか、そういう距離感ですから感染の可能性はやはり高い。デルタ株などの感染力が強いウイルスであればなおのことそうでしょう。

現状、日本のウイルスはデルタ株に九割方置き換わっているというデータもあるそうです。

他方でPCR検査というのは精度も検査時間も高まりを見せていますが、完全に100%感染しているのを見抜けるかというとそうでもないわけで......。

このような状況の中で、濃厚接触者の待機時間を減らすのは、リスクのある行為だと思われます。

しかし一方で、そうでもしないと職員の確保ができないという現実もあります。介護や医療の現場ではクラスターが発生した場合の濃厚接触者はほぼ職員の全員になってしまうでしょうから、要するにそこでの医療や介護を維持できないということなのでしょう。

でも、濃厚接触者が陰性であっても現場に出ざるをえないということになると、院外感染リスクが高まりますし......。なんというか手詰まり感が非常に強い状況です。

介護や医療は必要な人にとっては生き死にに関わる場所なわけですが、その場所の感染リスクとリソースの調整というのは極めて厳しいものになっていくかと思います。






この記事をおもしろかったという方は、
LINE@やtwitterのフォロー、facebookのいいねボタンの応援クリックお願いいたします。

にほんブログ村 介護ブログへ

LINE@でお得な情報を配信。登録は下記ボタンをクリック。
↓↓↓↓↓↓↓

twitterで最新の情報を発信。登録は下記ボタンをクリック。
↓↓↓↓↓↓↓
Follow @miyori_support

(注記) (注記) (注記) (注記) (注記) (注記) (注記) (注記) (注記) (注記)

【本ブログについてのお問い合わせ】

一般社団法人ロングライフサポート協会

TEL:050-3786-4790

E-mail:info@ll-support.jp

【一般社団法人ロングライフサポート協会について】

当協会は身元引受と法人コンサルの両面から高齢者の生活を支援する企業です。

身元引受は身寄りの無い方がご入居する際のサポート、葬儀サポート、金銭管理から、独居の方の電話による見守り業務まで幅広くおこなっております。

コンサルとしては、長年にわたる経験から、時代を先取りした"未来"をお届けするものです。介護報酬の改定やいろいろなリスクを勘案し、行政申請から内部監査、予算の見直しまで含めた総合的なものスポット的なものを取り揃えております。
高齢者支援サービスでお困りの際はロングライフサポート協会までお問い合わせください。

サポート協会URL:http://lls.sakura.ne.jp/
身寄りドットコム:http://miyori-support.com/

タグ :
#ワクチン
#新型コロナ

[画像:A4サイズぴったり_02]


こちらの記事です。

なんというか、いままで言葉にしきれていないモヤモヤが言語化されていたような気持ちです。
特に印象深かったのがタイトルにもした現在の日本は生活保護や低所得者への援助を積極的に行っている国ではないというところ。

積極的というのはどういう意味でしょうか。

福祉というのは、税の再分配とパレート最適にあるでしょう。
パレート最適とは、「資源配分する際、誰かの効用(満足)を犠牲にしなければ、他の誰かの効用を高めることができない状態」のことを言います。要するに誰も損をしないで全体の利益が最大化されることをいうわけですが、もちろん理想です。

例えば生活保護受給者に対して生活保護費を受給させるということは、多数の者から集めた税金を投入しているわけですから、税金を徴収される一人一人は損をしていることになります。

つまり、パレート最適はあくまで理想状態であって、現実的には福祉を追及する限りパレート最適はなされないわけですが......、生活保護受給者についてみれば「健康で文化的な最低限度の生活」を送るために必要な金銭は給付される。そのためにちょっぴりずつ負担してもらうというのは、いわば、パレート最適の変形と言えます。誰も「最小限の損」しかなくて全体の利益が最大化されるという方向性こそが福祉だからです。

要するに資源を最大限有効活用しようとするのが福祉ということになります。

日本が生活保護や低所得者への支援に積極的ではないというのは、このパレート最適を目指していないということを指すのではないかと思います。つまり資源の最大有効活用がなされていない。

どういうことかというと、生活保護受給者は基本的には『働かない』ほうが得であるし、低所得者は『働く』ことでより損をするという構造になっているということです。

生活保護受給者は働いて得たお金が受給額を越えれば生活保護を打ち切られますし、もし受給額を越えてなくても働いた分のお金は差し引かれてしまいます。

また、低所得者は働くことで生活保護圏内を越えてしまう。つまり生活保護を受けられなくなってしまう。これは単純に生活保護のほうが働かなくていいから楽という話ではなく、医療や介護の面において負担のない生活保護対象者のほうが有利ということを意味しています。

要するに制度的に生活保護という仕組みはよろしくない点があるということです。

ではどうするかという話ですが、仕組みの問題とリソースの割り振りの問題は切り離せないと思います。生活保護の対象や仕組みを変えると、その分必要なリソースが増えるのか減るのか、そこも変わってくるはずです。

仕組みという点では、上記のような生活保護が働けば働くほど不利になるという点をどうにかしなければならないわけですが......、例えば生活保護対象者が働いたらその分はオンされるという仕組みはどうでしょうか? この場合、低所得者よりも収入が増えるということがありえるかもしれません。不公平だという話になるでしょう。

働けば働くほど不利になるというのはよろしくないが、働けば生保が有利になるというのもバランスを考えなければ結局同じ結末になりそうです。

他には生保を現物支給にして金銭的支給は最小限にとどめるというようなやり方も考えられていますが、金銭と違って配り方を工夫しなければならず余計に手間とコストがかかるのではないかといわれています。また、金銭でしか賄えない『文化的』な部分について、生保受給者は劣悪な環境に置かれる恐れもあるでしょう。低所得でも生保よりマシだというふうに思わせるようなやり方はあまりよろしくはないと思います。

であれば、やるべきなのは低所得者層の引き上げでしょう。働ければ働くほど貧困に陥ることなく、最低でも働いたら働いただけ暮らし向きが楽になっていくというような仕組みを作る必要があります。

その仕組みの多くはリソースの割り振りの問題でもあるでしょう。記事内でも書かれていましたように、税金をより多く収める人たちとの課税の問題になりそうです。それと裏側である低所得者層への課税の問題にも。もちろんそれだけではないのでしょうが。

ひらたく言えば、消費税みたいな低所得者層にも高所得者層にも等しくもたらされる負担は低所得者層にとってより負担が大きくなります。なので、ふんわりとした言い方であればこういった累進で課税されない税金の徴収の仕方はよろしくないというふうになりますし、その負担がしょうがないにしろ負担の割合はできるだけ小さくするほうが望ましくはある。

生活保護の方にとっての5000円と月に100万円かせぐひとにとっての5000円では大きく意味あいが違ってきますし、政府が数年かけて5000円ほど生活保護費を引き下げたのは、やはり間違いだったと感じます。

日本という国の「税金の使い方」はこれで良いのか?というのは非常に難しいところではあるんですよね。
貧困者がさらに苦しくなるような、いまの日本の「徴税と再分配」は間違っていると僕は思いますし、社会保障 、もし自分が難病や貧困に苦しむことになっても、国がサポートしてくれる、と信じさせてほしい。
でも、そうなると、税金って、どこにそんなに使われているんでしょうね......


というのは、そのとおりだと思います。








この記事をおもしろかったという方は、
LINE@やtwitterのフォロー、facebookのいいねボタンの応援クリックお願いいたします。

にほんブログ村 介護ブログへ

LINE@でお得な情報を配信。登録は下記ボタンをクリック。
↓↓↓↓↓↓↓

twitterで最新の情報を発信。登録は下記ボタンをクリック。
↓↓↓↓↓↓↓
Follow @miyori_support

(注記) (注記) (注記) (注記) (注記) (注記) (注記) (注記) (注記) (注記)

【本ブログについてのお問い合わせ】

一般社団法人ロングライフサポート協会

TEL:050-3786-4790

E-mail:info@ll-support.jp

【一般社団法人ロングライフサポート協会について】

当協会は身元引受と法人コンサルの両面から高齢者の生活を支援する企業です。

身元引受は身寄りの無い方がご入居する際のサポート、葬儀サポート、金銭管理から、独居の方の電話による見守り業務まで幅広くおこなっております。

コンサルとしては、長年にわたる経験から、時代を先取りした"未来"をお届けするものです。介護報酬の改定やいろいろなリスクを勘案し、行政申請から内部監査、予算の見直しまで含めた総合的なものスポット的なものを取り揃えております。
高齢者支援サービスでお困りの際はロングライフサポート協会までお問い合わせください。

サポート協会URL:http://lls.sakura.ne.jp/
身寄りドットコム:http://miyori-support.com/

タグ :
#生活保護

↑このページのトップヘ

traq

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /