地震だ!
どういうわけか、僕がPCの電源を入れた時に限って(もちろん必ずじゃない)地震がくる。
動いている時のハードディスクは振動に弱いという固定観念を持っている僕にとってはビクビクものだ。
そんなわけだから、i-Podなんか買うやつの神経が理解できない。だって、ハードディスクだよ。そんなの怖くて持ち歩けないよ。
話はそれたが、地震といえば(まただよ・・・)鴨長明の『方丈記』である。この随筆の根底にあるのが無常観だが、そんな無常観を長明に抱かせるに至った原因の一つが地震なのである。
『平家物語』ほどではないが、この『方丈記』も異本が多い。長さの長短によって、広本系と略本系にわけられるが、広本系もさらに、古本系と流布本系に分けられる。
この流布本系には元暦の大地震の記事のところに、古本系にない一節がある。
遊んでいた子どもが土塀に押しつぶされてしまう描写がなんとも生々しくてやりきれないが、地震の恐ろしさをうまく描いていると思う。
この部分、長明が最初に書いたのを後に書き直したとき(古本系本文)削除したとか、別人が書き入れたなどの説があるが、僕はちょっと大きな地震がくるたびにこの一節を思い出してしまうのである。
動いている時のハードディスクは振動に弱いという固定観念を持っている僕にとってはビクビクものだ。
そんなわけだから、i-Podなんか買うやつの神経が理解できない。だって、ハードディスクだよ。そんなの怖くて持ち歩けないよ。
話はそれたが、地震といえば(まただよ・・・)鴨長明の『方丈記』である。この随筆の根底にあるのが無常観だが、そんな無常観を長明に抱かせるに至った原因の一つが地震なのである。
『平家物語』ほどではないが、この『方丈記』も異本が多い。長さの長短によって、広本系と略本系にわけられるが、広本系もさらに、古本系と流布本系に分けられる。
この流布本系には元暦の大地震の記事のところに、古本系にない一節がある。
その中にある武士のひとり子の、六つ七つばかりに侍りしが、築地のおほひの下に小家を作り、はかなげなる跡なしごとをして遊び侍りしが、俄に崩れ埋められて、あとかたなく平ひらにうちひさがれて、二つの目など、一寸ばかりうち出されたるを、父母かゝへて、聲も惜しまず悲しみ合ひて侍りしこそ、あはれにかなしく見はべりしか。子のかなしみには、猛き武士も恥を忘れけりと覺えて、いとほしく理かな、とぞ見侍りし。
遊んでいた子どもが土塀に押しつぶされてしまう描写がなんとも生々しくてやりきれないが、地震の恐ろしさをうまく描いていると思う。
この部分、長明が最初に書いたのを後に書き直したとき(古本系本文)削除したとか、別人が書き入れたなどの説があるが、僕はちょっと大きな地震がくるたびにこの一節を思い出してしまうのである。