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「光る君へ」周明役の松下洸平 主演で引っ張る吉高の姿に「いつか自分も...」まひろに「恋心はあると思う」

[ 2024年12月8日 20:45 ]

大河ドラマ「光る君へ」第47話。周明(松下洸平)(C)NHK

俳優の吉高由里子(36)主演のNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8:00)は8日、第47話「哀しくとも」が放送され、松下洸平(37)演じる周明が非業の死を遂げた。松下は謎めいた男を魅惑的に好演。登場シーンはわずかながらも、多くの視聴者を虜にした。松下はスポニチのインタビューに応え、周明の生き様やまひろへの思いを語った。

<(注記)以下、ネタバレ有>

「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛〜僕を忘れる君と」などを生んだ"ラブストーリーの名手"大石氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高由里子は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

周明はまひろを矢から守って命を落とした。松下は「想像していた以上に悲しい最期だった。ただ、大切な人を守って、大切な人に触れながら死んだ。天国で良しと思っているんじゃないかな」と思いを馳せた。

「越前編」のキーパーソンだった周明は、第45話「はばたき」(11月24日放送)で約5カ月ぶりに登場した。久しぶりの中国語に「苦労しました。忘れかけていた大変な気持ちを思い返しました」と苦笑いした。松下は「越前編」の周明との違いを意識して演じたという。

「当時はコンプレックスの塊のような青年。生きる場所がないことの葛藤が渦巻いていた。"信じられるものがない"をキーワードに役作りしました。(再登場後は)中島(由貴)監督に"あの頃の周明と違って憑きものがとれた優しいおじさんでいてほしい"と言われた。柔らかい話し方や表情を意識しました」。

まひろとの出会いは周明の人生に変化をもたらした。「周明は自分の命さえ軽視していた。あの日まひろに"死という言葉をみだりに使わないで"と言われたことが彼の気持ちを大きく動かした。ともすれば、あの一件の後に自死を選ぶこともできたはず。それを救ってくれたまひろの強さがあったから、20数年間心の中に消えずにいたのだと思います」

かつて命を軽く見ていた周明は、今度は使命を失ったまひろを「まだ命はあるんだ。これから違う生き方だってできる」と励ます。松下は2人の関係について、「励まし返すのが素敵だと思う。まひろと周明は会った回数は数えられる程度だけど、大切なタイミングで救われたり救ったりした不思議な関係だと思います」と語った。

周明の心残りは、まひろに思いを伝えられなかったことだろう。松下は「恋心はある思う。当時と変わらない好奇心旺盛なまひろを見て、20数年前に気づけなかった自分の気持ちに気づいた」と明かした。周明はまひろに「話したいことがある」と言ったきり帰らぬ人となった。「あの日裏切ってしまった懺悔と共に、まひろのことを大切に思っていることと離れて気づいた好きだという思いを伝えたかったのだと思う」とかみ締めた。

松下は今作が大河ドラマ初出演。オリジナルキャラクターの役柄で作品に彩りを与えた。「史実の中にファンタジックな存在がいることで、この作品が色づく誰にも担えない色の一つになればいいなと思います」と語った。

また、長丁場の現場を座長として盛り上げる吉高の姿に刺激を受けたという。「吉高さんの頑張る姿を見て、1年半かけて一つの役をやり切ることは俳優にとって凄く大きなことだと思った。もう少し力を蓄えて、いつか自分も1年半かけてやれる役に巡り合えたらいいな。大きな目標をいただきました」と決意を新たにした。

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