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MLBで"ソト超え"10億ドルの契約が実現するのはいつ?――AP通信が分析

[ 2024年12月11日 09:43 ]

ヤンキース在籍時のソト
Photo By スポニチ

AP通信は11日、MLBで将来的に10億ドル(約1518億円)の契約が実現する可能性についての分析記事を配信し、それまでには相当時間がかかるだろうとしている。

今オフはフアン・ソト外野手(26)がメッツと15年総額7億6500万ドルで契約。ドジャースが大谷翔平投手(30)と10年総額7億ドルの契約を結んだ1年後で、この調子でいけば10億ドルに迫る契約も現実味を帯びてくるように見えるが、現実的には難しい。理由は大谷とソトが特別だからだ。

大谷は野球史上最高の二刀流選手であり、打撃と投球両方でチームを強化できる。また、真の国際的な魅力を持つまれな選手で、母国日本には1億2500万人の潜在的なファンがいて、ドジャースの収益に貢献している。

ソトは4度のオールスター選出を果たし、出塁率が高く、19年にはナショナルズで世界一にもなった。そして何よりも大きいのは、26歳という絶頂期にFA資格を得たこと。19歳でメジャーデビューし、活躍できたことで、FAへのタイムラインを加速させた。

ほとんどの選手は22〜26歳の間にメジャーリーグにデビューし、そのためFA資格を得るのは30代前半になることが多い。例えば、ヤンキースのアーロン・ジャッジは30歳になるまでFA市場には登場できなかった。

ソト以降、20歳未満でメジャーデビューした選手はたった2人、ドミニカ出身のエルビス・ルシアーノ投手(ブルージェイズ)とドミニカ出身のジュニア・カミネロ内野手(レイズ)だけだ。ルシアーノは19年に短期間プレーして以降、メジャーに戻れていない。カミネロは現在21歳で、メジャーリーグでの出場は50試合にとどまっている。

20歳でデビューした選手の中では、フェルナンド・タティスが21年にパドレスと14年総額3億4000万ドルで、FA市場に出る前に長期契約を結んだ。ブルワーズのジャクソン・チョーリオも8年総額8200万ドルで合意した。他にもダイヤモンドバックスのコービン・キャロル、ロイヤルズのボビー・ウィット、マリナーズのフリオ・ロドリゲスは20代前半で巨額の契約を結び、早期のフリーエージェントを回避した。

多くの選手にとって、20代前半で人生を変えるような金額を見送るのは魅力的すぎて、そのお金を選んでしまう。ソトは22年にナショナルズから15年総額4億4000万ドルのオファーを受けながら、それを断りFAに賭けた。

ワイルドカードとなるのは、ブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ。彼は来オフに26歳でFAになる。ゲレロはソトほどキャリアが安定していないが、25年に素晴らしいシーズンを送れば、ひょっとしたらソトの契約に迫るのかもしれない。

2001年にアレックス・ロドリゲスがレンジャーズと記録的な10年総額2億5200万ドルの契約を結んでから、その金額を超える選手が現れるまでに10年以上かかった。今回も15年総額7億6500万ドルを抜くのは難しいし、10億ドルとなるとさらに時間がかかりそうだ。

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