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佐々木朗希"事前取引"の噂は「全て虚偽」とウルフ代理人 早期渡米決意の理由も明かす

[ 2024年12月11日 08:10 ]

会見を開いた佐々木朗希の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏(撮影・杉浦大介通信員)
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ロッテからポスティングシステムを使ってメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手(23)の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏(54)が10日(日本時間11日)、ウインターミーティングが行われているテキサス州ダラスの会場で取材対応。日米合わせて約100人の報道陣を前に現状などについて説明した。

ウルフ氏と米メディアとの主な一問一答は以下の通り。

――今後のプロセスは。
「他の選手との契約の経験上、型にはめようとすべきではない。現在のプランは明日戻り、次の数日でミーティングし、できれば来週からチームに会うスケジュールを決めていきたい。チーム数はわからない。朗希はクリスマス前に日本に帰るつもりで、日本に1、2週間滞在する。アメリカに戻る前にプランを立て、その時点で彼がいくつかの都市を訪れ、直接会ってさらにミーティングを行うかを話し合う予定だ。それは最初のミーティングがどのように進むか、いくつのミーティングをするか次第なので、未定のままにしておきたい。チームは既にビデオ、パワーポイント、PDFなどでプレゼンを始めている。適切な時間をかけてほしいから、厳しいデッドラインは設けていない。いくつかのチームはすでに始めている」

――2025年のボーナスプールでの契約。
「メディア、リーグの間で朗希に関する事前に決められた取引などについて、いくつかの告発や申し立てがあったが、全て虚偽のものだ。MLBは当然のことながら、誰にとっても公平なものとなるよう望んでいた。そのため、彼らは事前に多数の関係者に話を聞き、それが正しいものであることを確認してきた。(2025年のボーナスプールでの契約は)彼自身と千葉ロッテにとって最良の契約を得る最良の機会となり、千葉にもその機会が与えられることになる。だから、チームがより多額の国際ボーナスを有している時期に入るように、この時点でポスティングするのは理にかなっている」

――西海岸が希望か。
「彼はそのことを重要視して取り上げたことは一度もない。私たちが日本の選手たちに情報を提供する際、彼らに提供している情報の一つは、日本からの直行便と、家族が訪れるのにかかる時間だ。5、10年前なら、彼らはそれをもう少し重視していたかもしれないが、今では日本から米国のほとんどの主要都市に直行便で行ける」

――ルーキー契約で渡米してくる理由。
「彼の人生で起きたいくつかの出来事、彼の人生で起きたいくつかの悲劇を見れば、彼は何事も当然のこととは思っていないことが分かる。野球界の一部の人々が想定しているように、2年後に彼が山本のような契約を結ぶことは絶対確実ではない。野球はそういうふうにはいかない。彼はトミー・ジョン手術を受けるかもしれない。彼は肩を2回負傷した。脇腹を負傷したこともある。思い通りになるとはかぎらない。もう一つは、高校時代からずっとメジャーリーグに来ることが彼の夢だったということ。ダルビッシュ有、田中、松坂のような選手に憧れて育った。彼がずっとやりたかったことだ」

――日本でのメディアとの問題とは。
「彼は若くしてMLBでプレーしたいと表明し、日本ではそれが非常に失礼で、慣習に逆らうよう行為とみなされ、(日本の)メディアは彼に対して多くの否定的な報道をしてきた。多くの人がそれに同調し、彼と彼の家族について誤った噂を流し、彼の精神状態に非常に悪影響を与えた」

――スモールマーケットチームとの契約はあり得るか。
「もちろんだ。彼がこれまでメディア絡みで楽しい経験をしていないことを考えると、小規模な中規模市場のチームの方が着地点としてより有益かもしれないという議論もある。小規模な市場にいることは彼にとって有益かもしれない」

――佐々木の人柄。
「朗希はどちらかというと物静かだが、ユーモアのセンスがあり、とても機知に富んでいる。口数は多くはない。彼は必ずしも口数が多い人が好きというわけではない。時々、彼と話をして、とても重要なことを話し、最後に何か質問があるか尋ねると、彼はこう言う。"ずいぶんしゃべりましたね"(笑い)」

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