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阪神・藤浪 159キロで"BIGBOSS"圧投「全体的にやりたいことができた。バランス良かった」

[ 2022年2月12日 05:30 ]

練習試合 阪神3ー3日本ハム ( 2022年2月11日 名護 )

<練習試合 日・神> 2回、好守の大山に声をかける藤浪(撮影・大森 寛明)
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阪神は宜野座キャンプ第3クール2日目の11日、日本ハムと練習試合を行い3―3で引き分けに終わった。先発した藤浪晋太郎投手(27)が3回1安打無失点の好投。初回から3者連続の"バント"攻撃の奇策にも動じず、最速159キロの直球を中心に"BIGBOSS"を制圧した。

日本が「平野歩夢のトリプルコーク1440」に魅了される中、沖縄・名護は「藤浪晋太郎の159キロ」に沸いた。新庄BIGBOSSの"奇策"にも動じず、相手打線を制圧した32球。登板後も確かな手応えを口にした。

「全体的にやりたいことができた。バランスも良かった」

浮足立つことはなかった。初回、先頭から3者連続のバント攻撃。上野を落ち着いて投ゴロに仕留めると、片岡はスプリットでバットに当てさせず空振り三振に封じた。「なんか(新庄野球)らしいなと。自分のやること自体は変わらない」。宮田に対しても直球を続け前に飛ばさせず、最後は外角低めへこの日最速の159キロで見逃し三振に仕留めると、スタンドからはどよめきも起こった。

立ち上がりを10球で終えてリズムをつかむと、2回も得点圏に走者を背負いながらも後続を断って無失点。3回は2死から対じした片岡に、5日の紅白戦でも披露したカーブを初球に投じてカウントを奪い、スプリットを3球続けて空振り三振と「剛」だけでなく「柔」も織りまぜた。

「(カーブは直球と)球速差40キロで、打者の頭にもない球種だと思うので。積極的に使えれば。自分は球種が多いタイプで、ふんだんに使っていければ幅も広がる」。カットボールより遅く、曲がり幅の大きいスライダーも試すなど、向上心も白球に込めた。

キャンプ中に自身のバーチャル映像付きの打撃マシンを使用するなど、何かと意識されてきた相手に"リアル"の凄みを見せつけた3イニング。矢野監督も「実戦の早い段階の時期としては順調に来ている」と目を細めた。

「まだちょっと体は開いたりするので修正できれば。良い状態でキャンプ過ごせているので継続したい」。ここが背番号19の最高到達点ではない。もっと先、もっと高くへ。逆襲のジャンプは始まったばかりだ。 (遠藤 礼)

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