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王会長が拍手!! ソフトB・井上マルチ&4打点 昨秋キャンプでマンツーマン指導、助言実践で成果

[ 2022年2月12日 05:30 ]

紅白戦 紅組9ー1白組(特別ルール) ( 2022年2月11日 アイビー )

ソフトバンク春季キャンプ<白組・紅組>初回2死一、二塁、右中間2点適時三塁打を放つ井上(左は藤本監督)(撮影・岡田 丈靖)
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期待の高卒2年目が猛アピール!ソフトバンクは11日、今キャンプ初めての紅白戦を行い、紅組の「5番・三塁」で出場した井上朋也内野手(19)が先制の2点三塁打を含む2安打4打点と活躍した。三塁のレギュラーを争う松田宣浩内野手(38)、リチャード内野手(22)が紅白戦に参戦する前に自慢の強打で存在感を示した。

バックネット裏から称賛の熱い拍手が送られた。5―1の6回2死一、二塁、井上が高橋純の外寄り低めの直球を捉えた。打球は中堅手の頭上を越え、ワンバウンドでフェンスまで到達。見守っていた王会長は期待通りの2点二塁打に手を9度叩いた。

「初の試合でいい結果は出たが、いい打席と悪い打席があったので復習していきます」

初回2死一、二塁でもカウント2―2から大竹耕のカーブを引きつけて右中間へ先制2点三塁打を放った。今キャンプ初の紅白戦で4打数2安打4打点と活躍したが、いずれも三振に倒れた残り2打席の内容に不満をあらわにした。「一発で仕留められたのは良かったけど、球の見え方が良くない」とさらなる向上を誓った。

昨秋のキャンプで王会長からマンツーマン指導を受け、その助言を実践してきた成果が出てきている。「右手のひらで握らず、指で握れよ」と言われ、バットの持ち方のイメージを変えた。「指で持つと手首が柔らかくなる。感覚が違う」と井上。軽く振っても打球が強く、伸びるようになってきた。藤本監督は「いいところで打てば目立つ。しっかりとアピールできているよね」と称えた。

だが、サバイバルはこれからが本番。三塁の定位置を懸けたライバルたちとの争いのゴングが鳴る。紅白戦は残り4試合で、きょう12日にはベテラン松田が出場予定。同じく新型コロナウイルスに感染して出遅れていたリチャードも宮崎に合流する。「結果を出さないと落とされるので結果だけを考える。1軍で開幕を迎えるのが一番いい形」。持ち前の長打力をアピールした19歳は最後まで食らいつくと勇ましかった。(井上 満夫)

◇井上 朋也(いのうえ・ともや)2003年(平15)1月28日生まれ、大阪府出身の19歳。小2で野球を始め、四條畷中時代は生駒ボーイズで3年時に世界大会で優勝。埼玉・花咲徳栄では1、2年夏に外野手で甲子園出場。3年時に三塁手に転向し、主将も務め、夏は甲子園交流試合に出場した。20年ドラフト1位でソフトバンク入団。高校通算50本塁打。1メートル81、86キロ。右投げ右打ち。

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