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高校生捕手と思えないロッテ松川の初キャンプ!イメージ覆す器用さとどっしり感

[ 2022年2月11日 09:00 ]

3度目のブルペンに入った佐々木朗(右)と話す松川
Photo By スポニチ

高校通算43本塁打。「強打の捕手」としてドラフト1位で指名されたロッテ・松川虎生の評価が高い。

石垣島キャンプでは、高卒ながら1軍に相当するA組に起用されている。取材をしていると当初は、A組が13日に石垣島を打ち上げて沖縄本島に移動するところで、B組に移るのではないかという雰囲気だった。

しかし、野球は生き物だ。そんな状況もかなり変わっている。実戦形式ではマスクをかぶると、強肩で盗塁を阻止するなど、守備面でアピールすると、打撃でも右翼線二塁打をマークした。井口監督も「すべての平均値が高い」と言う。

1メートル78、98キロ。とても高校生とは思えないシルエットが印象的だ。背番号は「2」。今季から1番となった藤原が昨季まで背負っていた数字だが、それに比べると、「2」がとても小さく見える。いかに、松川の背中が大きいかという証拠だ。

どれほどのパワーがあるのかと、打撃練習を見ていると、予想を裏切られる。センターから右方向を中心に、打ち返すシーンが目立つからだ。

高校通算本塁打や体格を見ていると豪快な打撃が持ち味なのかと思いきや、意外なほど器用な打撃を見せる。そういえば、「ホームラン打者と思われるが、将来は首位打者を狙いたい」と話していたことがあった。実際のスイングを見て、そんな言葉も納得できた。

7日にキャンプ視察で訪れた侍ジャパン・栗山監督も「一番気になりました。落ち着いた感じの捕手らしい捕手」と"どっしり感"を評価した。ブルペンでは、先輩投手たちの変化球も、体を張って受け止めている。

捕手は時間のかかるポジションだといわれる。チームには田村、加藤、佐藤都、柿沼ら1軍で実績ある捕手も多いが、キャンプでの動きはこの18歳も負けていない。(記者コラム・横市 勇)

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