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MLBコミッショナーが会見 選手会要望受け入れの意向示す 米メディアは「まだ大きな隔たり」

[ 2022年2月11日 06:58 ]

会見した大リーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナー(AP)
Photo By AP

米大リーグのオーナー会議が10日(日本時間11日)、フロリダ州オーランドで終了したことを受け、ロブ・マンフレッドコミッショナーが会見を行った。

新労使協定を巡りオーナー側と選手会で交渉が難航。春季キャンプ開始が16日(同17日)と目前に迫った中、同コミッショナーは「一刻も早くフィールドに戻ることがファンにとっていかに重要であるか、オーナーたちは十分に理解している」と発言。選手会が要望していた「抽選によるドラフト制、ユニバーサル(両リーグ)DH制、最低年俸の引き上げ、FA移籍によるドラフト補償の撤廃」などを受け入れることを明かした。今回のオーナー会議でまとまった修正案は12日(同13日)に選手会側へ伝えられ折衝が行われる。

マンフレッド氏は「誠意ある前向きな提案をするつもり。現時点で春季キャンプの状況は変わっていない」と開始延期への明言を避けるとともに「新労使協定に合意すれば1週間以内でキャンプは始められる」とも話した。

だが、楽観視はできない。米国の全国紙USA TODAYは「両者の核となる経済的な提案にまだ大きな隔たりがあれば、スプリングトレーニングの延期に関する公式発表が来週にもあるだろう」と指摘。選手会側がどうでるか。その反応が注目される。キャンプ開始の遅れは公式戦が減少することにつながることについて「試合が失われることはこの業界にとって悲惨な結果。それを避けるために我々は協定を結ぶことを約束する」とはマンフレッド・コミッショナー。失いかけているリーダーシップの名誉挽回にも期待したい。

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