[フレーム]
新聞購読とバックナンバーの申込み

広島ドラ1・黒原を救援起用! 佐々岡監督が示唆「リリーフで面白いかな」 フリー打撃登板で適性感じた

[ 2022年2月11日 05:30 ]

ランチ特打に登板した黒原(撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

広島・佐々岡真司監督(54)が宮崎・日南キャンプ第3クール初日の10日、ドラフト1位・黒原拓未投手(22=関学大)について救援起用の方針を明かした。初登板したフリー打撃で打者を押し込む球威を目の当たりにして示唆。黒原も制球面に課題を残しつつ、力強い投球で救援適性をアピールした。

力強い直球、思い切り良く腕を振れる度胸。佐々岡監督が救援陣に求めてきた要素だ。この条件を満たす可能性を黒原が実際のマウンドで強く示したことで、救援適性を感じ取った。

「リリーフで面白いかなという感じがする。(救援陣の整備は)今年の課題。誰が競争に入ってくるか楽しみだし、(セットアッパーとして)黒原が入ってくれれば、層は厚くなる」

新人3投手が初めて登場したフリー打撃登板。黒原は会沢、菊池涼ら打者7人に計41球で安打性8本、ボール13球と制球が乱れた。ただし、現在は走者に癖を悟られないようにセットポジション時の投球フォームを改良している段階。「数を重ねていくしかないので、ここから良い方向に向かえばいい」と目先の結果に一喜一憂することはない。

手探りの状態ながら最速144キロを計測するなど直球は威力十分だった。全球直球の中で会沢や菊池涼らから凡飛やファウルを奪うなど押し込み、「まだバランスの悪い球、抜けたりする球もあるけど、地面をつかんで下半身を使って投げられたときは強い球を投げることができた」と手応えも確かにあった。

指揮官は起用法については今春の投球を見て判断する意向だった一方、当初から救援起用を思い描いてきた。自ら出向いた指名あいさつでは関学大の本荘雅章監督から「救援タイプではないでしょうか」と進言を受けていた。さらに昨季の同1位・栗林を抑えに抜てきした成功例もあり、床田、玉村ら先発左腕がそろっている現状もある。今後は救援起用を想定しつつ、実戦登板の結果も踏まえて最終判断する方針だ。

黒原は先発、救援ともにこだわりはない。「結果が全ての世界。自分の良さを出していけるように頑張りたい」。今春最大のテーマであるブルペン強化へ、ドラ1左腕が力になろうとしている。(河合 洋介)

続きを表示

野球の2022年2月11日のニュース

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /