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日本ハム・姫野 真っすぐで支配下目指す 藤川球児氏も評価「自信に」

[ 2022年2月11日 05:30 ]

藤川球児氏(右)からアドバイスされる姫野(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

昨年5月に外野手から投手へ異色の転向をした日本ハムの育成選手、姫野優也投手(24)が「火の玉ストレート」で支配下契約を勝ち取る。10日、2軍国頭キャンプを元阪神の藤川球児氏(41=野球評論家)が訪問。姫野はブルペン投球で通算243セーブなどの実績を誇った虎の守護神から極意を学び、今季開幕1軍を通過点に必勝リレーの一角を狙う。

心臓が胸を打つ。投げる姫野の視線の先に新庄監督、そして背後には藤川氏だ。元阪神の2大スターに挟まれ、55球を投じた大阪生まれの右腕は「心臓ばくばくでしたね。本当は25〜30球で終わる予定だったんですけど、こんな機会は一生に一度だと思ったので投げ過ぎました」と興奮気味に振り返った。

評論活動で訪れた藤川氏にアドバイスされたのが右膝の使い方だった。体重移動の際に右膝が折れることでパワーが分散。より右内転筋を意識することで膝の折れが軽減され、ためた力が最大限にボールへ伝わるという。まさに火の玉の極意で、球威もみるみる上がり「真っすぐがいいよ、と言ってもらえて自信になりました」と感謝した。

幼少期には父に連れられ、甲子園の阪神戦を観戦した。強く記憶に残るのは06年オールスターでの藤川氏の直球予告だ。西武・カブレラ、日本ハム・小笠原を150キロ超のオール直球で連続空振り三振に仕留めた伝説のシーンは「小さい頃にまねしたりもしていた」。昨年5月に野手から転向し、9月のイースタン・リーグで155キロを投げた。未開の才能の持ち主は、貴重な指導を受けて目指す場所を再確認した。

「自分が一番大切にしているのは真っすぐの球速、質。ご指導を生かし、キャンプでは真っすぐで勝負したい」

猛アピールで支配下登録を勝ち取ることは通過点。開幕1軍、シーズン30試合登板を見据えている。「今は3桁(背番号161)だが、1軍の舞台で投手として花を咲かせたい」と誓い、藤川氏直伝の剛球で生き残る。(清藤 駿太)

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