中国の大学統一入学試験の主要受験科目が、国語・数学・外国語の3科目であることは、誰もが知るところだ。だが、「外国語」科目については、英語に限らず、日本語やロシア語などの外国語も、大学入試の受験科目として選択可能であることを、皆さんはご存じだろうか。浙江省温州市教育試験院によると、8日午後に行われた大学入試外国語試験では、外国語科目に英語を選ばなかった受験生が41人に上り、その全てが日本語を選択した。一方、市内で英語を選択した受験生は4万8399人に上った。
〇外国語科目、英語ではなく日本語を選ぶ
今年の浙江省の外国語試験は、英語、ロシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、スペイン語の6言語から選択可能とされた。これまで、圧倒的多数の受験生は英語を選んできたが、実はこの数年、マイナーな言語を選ぶ学生が増えてきている。市教育試験院は8日、外国語科目で英語以外の外国語を選択する受験生が毎年少しずつ増加している傾向を明らかにした。
〇多言語を選ぶ理由:「興味がある」以外に、「高得点を取りやすい」
日本語の出題形式は、具体的にどのようなものなのだろうか?温州二十一中学に通う金夢茹さんは、「日本語の出題形式は、英語とほとんど変わらない。ヒアリング問題、選択問題、読解問題、文法問題、作文問題の全てがカバーされている。ただ、出題量は英語ほど多くなく、150点満点だ。手ごたえはまあまあだった。今日出題された作文問題は、天気と自分たちの日常生活について、300字から350字でまとめるというもので、かなりとっつきやすかった」と話した。金さんは、英語ではなく日本語を選んだのは、自分自身が日本語に対して興味を持っている以外に、高得点を取りやすいことも一因だと正直に話してくれた。