広東省教育庁はこのほど、大学において単位制を実施する際の管理に関する意見を発表。大学生が授業を選択する際の自主性が大幅に向上し、関連の改革が既に同省の一部の大学で実施されている。羊城晩報が報じた。
受ける授業を自分で決める
これまでも、中国の大学では、「単位制」が導入されていたものの、実際には「学年制」に近い状態で、同じ学部の学生が受ける専門授業はほとんど同じだったため、平均的な卒業生ばかりが輩出される状態となっていた。しかし、同意見が発表されたことで、学生は自分で学ぶ内容を決め、自分にあった能力や才能を伸ばすことができるようになると期待されている。
同意見は、自分の学習基礎や学習能力、身体能力、経済状況などに合わせ、学校が発表している授業計画や授業選択の規定に基づいて、学期や専攻、クラスなどを選ぶよう、学生に勧めている。受ける授業を決める際、必修科目を履修できることが前提で、その量も学生の学習能力に適したものでなければならない。一方、学校側も、学生が学期、または学年ごとに、取得すべき最低単位数と最高単位数を規定しなければならない。