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安倍内閣、改造で右傾化がより深刻に

「週刊!深読み『ニッポン』」第69回

人民網日本語版 2014年09月05日17:00

「週刊!深読み『ニッポン』」

9月3日、中国が抗日戦争勝利および世界の反ファシズム戦争勝利69周年を厳粛に祝ったこの日、安倍晋三首相は第2次政権発足後初めての内閣改造を行った。今回の改造では、中心的な閣僚は留任したが、新たに入閣した閣僚には、右翼・保守的な考えを持つ政治家が大多数を占めた。まさに、「右翼内閣」と言える。(文:厖中鵬・中国社会科学院日本研究所学者)

▽右翼政治家が増加

今回の内閣改造の最大の特徴は、安倍氏の観点・政策を支持する人が集められた点だ。これによって、右翼・保守的な安倍氏の政策の継続が確保されることになる。

米ウォール・ストリート・ジャーナル日本版は「安倍首相を含む閣僚19人中、15人が右翼団体『日本会議』のメンバーで、改造前より2人増加した」と報じている。

中心的な役職のうち、更迭されたのは防衛大臣のみだった。この重要な職務を新たに担当することになったのは、右翼保守勢力に属する人物だ。江渡聡徳・新防衛大臣は、かつて小泉内閣で内閣府大臣政務官および衆議院安全保障委員会委員長などを担当している。インド紙エコノミック・タイムズの報道によると、江渡氏はこれまで知名度が低かったが、安倍氏と親密な関係にあり、「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」にも所属しているという。江渡氏は防衛大臣だけでなく、安全保障法制担当大臣も兼任し、日本の安全保障改革など一連の法案を国会で通過させる役目を担う。ちなみに江渡氏は、安倍首相が主張する憲法改正・集団的自衛権の行使容認に賛成している。

自民党政調会長から総務相に起用された高市早苗氏も右翼政治家だ。保守的な立場をとり、「九一八事変」(満州事変)以降の日本の対外侵略について「日本の自衛のための戦争」だったとの見方を示し、A級戦犯の分祀や国立追悼施設の建設に反対している。高市氏自身も頻繁に靖国神社を参拝しており、外国は日本の教科書問題に干渉すべきではないと主張している。さらに、戦後70年となる来年にも慰安婦問題をめぐり新たな官房長官談話を出すよう要請しており、「日本の名誉を損なう誤った情報を打ち消していく」と発言している。

拉致問題担当相となった山谷えり子氏は「日本の領土を守るため行動する議員連盟」会長だ。2012年8月には右翼勢力と共に中国の釣魚島(日本名・尖閣諸島)海域で行われた戦没者の慰霊祭に参加した。

留任した閣僚のうち、麻生太郎副総理・財務相と下村博文文部科学相は周知の通り右翼政治家の代表的人物だ。下村氏は日本の教科書検定基準と教科書採択の見直しを推進し、日本の中学校と高校の学習指導要領解説書を改定、韓国との領土問題となっている独島(日本名・竹島)と釣魚島を日本の「固有の領土」と明記した。さらには「村山談話、河野談話自体は閣議決定されていない」などと、誤った国会答弁をしている。

▽ライバル・石破氏の入閣

来年9月の自民党総裁選挙で再選するため、安倍氏は最大のライバルである石破茂氏を入閣させ、長期政権の実現を阻む障害を取り除いた。

今回の内閣改造をめぐり、最大の焦点となったのが、「石破氏の処遇」問題だった。石破氏は自民党幹事長であり、自民党のナンバー2だ。石破氏は安倍氏の最大のライバルであり、次の総裁の座を狙ってきた石破氏の処遇は、安倍氏にとって大きな悩みだった。

この問題を取り除くため、安倍は策を練り、石破氏と直談判を行った。1カ月以上をかけた話し合いの末、最後に勝利を得たのは安倍氏だった。石破氏は入閣要請に応じ、新設された地方創生担当相に就任した。当然、幹事長とは天と地の差がある閑職に就いたということは、来年の総裁選に勝つのは難しい。石破氏の「首相の夢」は夢に終わることになった。なぜなら石破氏は入閣後、日本の「内閣一致」の原則に基づき、首相の指揮に絶対的に服従しなければならず、首相の意思に反することを企ててはならないからだ。こうして、石破氏というライバルを倒した安倍首相は、来年の総裁選に全力で取り組むことができるようになった。小泉氏に続く長期政権を築くための準備は整った。


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