学生らがゲームのミニキャラを描こうイベントに参加
2017年6月 8日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部 メディアコンテンツコースの岸本 好弘です。
5月26日、株式会社コーエーテクモゲームスにご協力をいただいた授業内イベント『ネオロマンスのミニキャラを描いてみよう!!』の結果発表を行いました。このイベントには本学から10名、東京造形大学からも10名の学生が参加し、本学からは2名が奨励賞を受賞しました。
Chirasi_s ▲さんかくイベントの参加者募集のチラシ
ご協力いただいたコーエーテクモゲームスは、1994年に発売した『アンジェリーク』シリーズによって「女性向け恋愛ゲーム」(ネオロマンスシリーズ)という新規ジャンルを開拓しました。
今回のイベントは、人気シリーズ『遙かなる時空の中で』に登場するキャラクターを小さくデフォルメして、広報媒体や関連グッズに使われる「ミニキャラ」を描いてみようというものです。
■しかくネオロマンスオフィシャルサイト
http://www.gamecity.ne.jp/neoromance/index.html
まず4月中の授業で告知して参加者を募り、3週間の応募期間の後、参加者20名による28作品を取りまとめて、コーエーテクモゲームスのキャラグッズ制作責任者に送り、審査をお願いしました。
2週間後、審査結果と、全ての応募作品に対するコメントをいただきました。
「奨励賞」を受賞した本学の2名の作品とコメントを紹介します。
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●くろまる奨励賞 石川志帆(4年生)コメント
「受賞できるとは思っていなかったので、とても嬉しかったです。企業の方からフィードバックをいただけて、とても勉強になりました。これまで2頭身のキャラはあまり描いたことがなかったので今回勉強したのですが、やはりバランスが難しく、フィードバックでもその点を指摘されたので、今後の課題だと感じました。「商業化」としての視点でフィードバックをいただき、「企業で何を求められているのか」という点を学べたので、参加できてよかったと思います。」
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●くろまる奨励賞 大内雄仁(2年生)コメント
「プロの方から賞をもらえて嬉しいです。しかし、時間がない中で描いたので、雑になってしまった部分もありました。提出した後も修正したい箇所が多く見つかって、かなり悔いが残っていました。自分の中で納得していないのに賞をもらってしまって、嬉しい反面モヤモヤした気持ちです。プロの方のコメントは的確で理にもかなっていたので、次からはそれを意識しつつ、自分の絵柄に落とし込んでいきたいと思います。」
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▲さんかく参加者の皆さん(他にも7名います)
参加者の感想を抜粋して紹介します。
・元のデザインがある人間キャラを描くことがこれまで殆ど無かったので、いい経験になったと思います。デザインを崩さずにデフォルメ化するのは想像していたよりも難しかったです。(3年生)
・同じキャラクターを描くという事で、色んな人のデフォルメの仕方が見られて良かったです。(4年生)
・女性にグッズとして人気があるものは「赤ちゃんや幼児のような可愛らしさ」を感じるもの。(2年生)
・プロの方から意見をいただくことにより、あらためて自分の絵の欠点を知ることができました。ミニキャラをデジタルで描いたのはこれが初めてだったため、新鮮な気持ちで挑むことができ、楽しかったです。(3年生)
・ミニキャラを描く上で大切なことは、元の作品を尊重しつつ個性を出す工夫をすることや、そのキャラクターの性格に合った表情やポーズをとらせるべきだということを学びました。そのためにキャラクターの性格や時代背景などの下調べをすることも重要なのだと理解しました。(3年生)
・今回描いたキャラは3等身となっていて、実際に販売となると困難ではないかと気づきました。販売という目線から考えていなかったのが自分の課題だと思いました。(3年生)
今回の試みは、「自分の作品をプロに見てもらい、商業化を前提とした評価・コメントをもらえる」というなかなか得難い機会でした。自主的に参加した学生らにとって貴重な学びの場になったと思います。これからも企業やプロのクリエイターと交流する機会を多く設け、実際の「仕事」を意識しながら取り組める授業を展開していきたいと考えています。
結果の詳細は、下記のHPにて紹介しています。
■しかくコーエーテクモゲームス「ネオロマンスのミニキャラを描いてみよう」結果発表
http://kishimotolab.org/minicharacontest2017/
執筆記事一覧
http://kishimotolab.org/mediabloglink.html
教員紹介 岸本好弘
http://www.teu.ac.jp/info/lab/teacher/?id=1566
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