音色は音波の形に関係??

2016年12月22日 (木) 投稿者: メディア技術コース

みなさん、こんにちは、

メディア学部の授業「音声音響メディア処理論」では、受講のみなさんにいろいろな音の体験をしてもらっています。その1つが音色を決めるのは何かという問題です。1種類の周波数だけの音はどの高さの音でもピーという感じの音です。まず、その音を聞いてみましょう。次の音はオーケストラの基準音としてよく用いられる440Hzの音です。

440Hzの音

2つの音を混ぜると、印象がどう変わるかを体験してみましょう。ここでは、440Hzの3倍の周波数の1320Hzの音を混ぜてみます。まず、1320Hzの音を聞いてください。

1320.Hzの音

さて、これを足し算した場合と引き算した場合を考えてみましょう。図1が足し算、図2が引き算です。

P440_1320

図1 2つの音の足し算

P440_1320_2

図2 2つの音の引き算

さて、音の波形が違うのがわかりますね?この2つの音は違った音がするのでしょうか?

まず図1の音を聞いてみましょう。

440Hzの音+1320Hzの音

440Hzでもない、1320Hzでもない音ですよね?これで音色が生まれたわけです。

では図2の音はどうでしょうか?

440Hzの音-1320Hzの音

いかがですか?波形が違うのに同じ音色ですね!

そうなんです。長く続く音では、中に含まれる音の時間関係やプラスマイナスが違っても音色に影響がなくて、含まれる音の周波数成分によって音色が決まるのです。

相川 清明

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