学生が日本デジタルゲーム学会で発表!
2015年3月15日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部 教員の岸本です。
3月7、8日(土、日)の2日間、公立宮城大学(宮城県黒川郡大和町)で開催された日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN)年次大会にて、私の卒研室の4年生2名が発表しました。彼女たちの1年間の卒業研究の成果である、小学生向け「紅白まんじゅうを分類しようゲーム!」ワークショップとアプリについて紹介します。
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▲さんかく仙台と云えば伊達政宗150308digraj7
▲さんかく私と学生たちの集合写真 学会1日目には、鈴木成美(4年生)が「小学生向けの数学的分類力を学ぶワークショップの開発と実証」というタイトルで口頭発表を行いました。落ち着いた口調でのしっかりしたプレゼンテーションでした。
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▲さんかく口頭発表の様子 2日目には、宍戸絢(4年生)が「小学生向けの数学的分類力を学ぶアプリの開発」というタイトルでインタラクティブ発表を行いました。実機展示が好評でした。
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▲さんかくインタラクティブ発表の様子150309digraj13
▲さんかく仙台と云えば牛たん まずは鈴木の研究から紹介してもらいます。
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鈴木 成美(4年生)さん 研究タイトルは「小学生向けの数学的分類力を見つけるワークショップの開発及び実施とマニュアル化の提案」です。
概要としては、小学生が大人になった際に社会が求める数学的思考力に対して小学生は苦手意識を持っています。その苦手意識を払拭するために数学的思考力のひとつである分類力にスポットをあてたワークショップ「紅白まんじゅうを分類しようゲーム!」を開発し、実際に夏に足立区立ギャラクシティや八王子こどもいちょう塾で実施しました。加えて誰が指導者でも滞りなく指導できるようにマニュアル化を行いました。
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▲さんかくワークショップの様子●くろまる卒業研究で学んだことは?
卒研で一番印象に残っているのは、ワークショップを何回も行ったことです。ベネッセの方と何度も会議を重ねて作り上げたワークショップを小学生相手に行ったことが、大変であり、またとても充実していました。また、学外のイベントにも多く参加させて頂き多くの方とお話する機会や研究について説明する機会がありました。その際にどのようにしたら自分の説明が相手によく伝わるかを考えることもとても大変でした。
●くろまる学会発表で学んだことは?
学会発表で印象に残っているのは、自分が発表した際に他の大学の先生から意見や質問を頂けたことです。また、「落ち着いて発表出来ていた」などお褒めの言葉も頂くことも出来ました。加えて、自分の頭の中で完結していた事柄が他の目線からの意見を頂くことでより新しいものへと繋がったりするので、自分だけで完結するのではなくて多くの方から意見や質問を頂くことの大切さを学びました。
続いて宍戸の研究を紹介してもらいます。
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宍戸 絢(4年生)さん 研究タイトルは「小学生向けの数学的分類力を学ぶアプリの開発」です。
概要は、現在基本問題は解けるけれど文章問題は解けない児童が多くいます。その改善のために必要な数学的思考力を身につけるワークショップを同研究室の鈴木成美と合同で企画、実施しました。しかし日時、ワークショップ開催場所までの距離などの理由で参加することのできない小学生もいます。そのため私はワークショップに参加できない小学生でも自宅で数学的思考力を身につけることができるようにワークショップの学習カリキュラムをアプリ化すれば、ワークショップと同じ効果が得られるのではないかと考えました。そのアプリを制作し、小学生たちに試してもらって検証しました。
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▲さんかくアプリの画面●くろまる卒業研究で学んだことは?
卒業研究を進めていくなかで、予定通りに行かないことも多いということを学びました。実験予定が事前の連絡不足のためにできなくなったり、実験に使用するアプリの修正が必要になったりするからです。予定は余裕を持ってたてることや、一つができなくても他の場所でできるように事前に複数箇所で同時進行で行うことなど、先生から指導されていたことを知識ではなく経験として得ることができました。
●くろまる学会発表で学んだことは?
私は年次大会に参加し、普段聞くことのできない第三者の方々の意見を聞くことができました。ポスターやアプリを実際に見ていただき、「ルールの追加を行えば大学生や社会人の方でも遊ぶことができる」「分類を学ぶゲームとして有効だと思う」といった意見をいただきました。研究室の同輩や先生だけではなく多くの方の意見を聞くことのできる貴重な機会となりました。
二人の研究成果「紅白まんじゅうを分類しようゲーム!」は、世の中に広く役立てるようにウェブページで公開していますので、是非ご覧ください。
紅白まんじゅうを分類しようゲーム!
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