授業紹介〜「音声音響メディア処理」〜音の干渉 その2
2014年11月22日 (土) 投稿者: メディア技術コース
みなさん、こんにちは、
前回、音の干渉の話をしました。2つのスピーカから届く音波が、場所によって強め合ったり、打ち消しあったりする現象でした。今日は、みなさんに干渉を体験してもらおうと思います。
前回は2つのスピーカから同じタイミングで音が出ている状況について考えてみました。今日は、部屋の中にスピーカが1つあって、そこから音が出ている場面を想像してみてください。部屋には壁があります。壁に音が当たると光のように反射するのです。鏡があると、鏡の向こうに自分が映ってみえますね?これは鏡像と呼ばれる仮想的なものです。音の場合も壁の向こうに鏡像ができます。壁からの反射音は、その鏡像のような仮想的な音源から流れてくるとみることができるのです。音源であるスピーカと壁の関係は、みなさんと鏡の関係に似ています。
図1を見てください。
図1 部屋の中の1つの音源から広がる音の壁での反射
図1を見ると、あたかも壁の向こうに音源があり、そこから音が広がってくるのと同じような状況になっていることがわかります。これは、前回お話しした、2つのスピーカから同じタイミングで音が広がっていくのと同じですね。
それならば、部屋の中で1つのスピーカから音を流しても干渉が起こるのではないでしょうか?図1で、音源から広がる音波の赤で描いた空気の濃い部分、青で描いた薄い部分がいろいろな交わり方をしているのがわかります。赤い円と赤い円が交差しているところでは音が強め合っています。赤い円と青い円が交わっているところでは打ち消しあっていることになります。
さて、そうすると何が起こるでしょう?
それでは、以下をクリックしてコンピュータから音を流してみてください。音はしばらくの間流れています。その間に、部屋の中を歩き回ってください。
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