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アルペス・ポエニナエ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルペス・ポエニナエ属州の位置

アルペス・ポエニナエ(ラテン語: Alpes Poeninae)またはアルペス・グライアエ(Alpes Graiae)は、古代ローマ属州の一つである。「アルペス」と名前の付く3つの属州の一つであり、現在のヴァッレ・ダオスタ州(イタリア)とヴァレー州(スイス)に位置していた。サラッシ族(Salassi)が住んでいたが、紀元前15年アウグストゥス帝の時代にローマ帝国の属州となり、州都はアウグスタ・プラエトリア・サラッソルム(Augusta Praetoria Salassorum、現:アオスタ)に置かれた。

ポエニナエ(Poeninae)の名前が、ポエヌス(Poenus、ラテン語で「カルタゴ人」)と類似していたため、何人かのローマ作の作家が、第二次ポエニ戦争ハンニバルアルプス越え(紀元前218年)で属州内のグラン・サン・ベルナール峠を通ったと推測した。

しかし、ティトゥス・リウィウスは、「Poeninus」のスペルが実際には「Penninus」と誤ったものであったとした。また、リウィウスは、ハンニバルがそのような北寄りの進路を取ったとは考えにくいとしている。

前期ローマ帝国の属州(3世紀以前)
本土
元老院属州
皇帝属州
皇帝私領
東方属州(115年 - 117年)
117年以前に存在した属州
上記は、ローマ帝国の領土が最大となった117年の属州。「東方属州」はトラヤヌス帝期にのみ存在した属州。
後期ローマ帝国の属州(4 - 7世紀)
歴史的背景

293年、ディオクレティアヌスによって属州の統治体制が再編され、新たに管区が制定された。は337年のコンスタンティヌス1世の死後、確立された。

ガリア道 (英語版)
ガリア管区 (英語版)
ウィエンヌ管区 (英語版)
ヒスパニア管区 (英語版)
ブリタンニア管区
イタリア道 (英語版)
イタリア郊外区
イタリア穀物区
アフリカ管区 (英語版)
パンノニア管区 (英語版)
イリュリクム道 (英語版)
ダキア管区 (英語版)
マケドニア管区 (英語版)
オリエンス道
トラキア管区 (英語版)
アシア管区 (英語版)
ポントゥス管区 (英語版)
オリエンス管区
アエギュプトゥス管区 (英語版)
その他

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