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野木亜紀子氏 『田中さん』『海猿』は「クリエイター個人が、会社同士の原作ビジネスの犠牲になっている」

[ 2024年2月5日 11:42 ]

野木亜紀子氏
Photo By スポニチ

ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などで知られる脚本家の野木亜紀子氏(50)が5日、自身のX(旧ツイッター)を更新。昨年10月期放送の日本テレビドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死したことを受け、トラブルの本質を考察した。

一連の問題を巡り、「芦原さんへのいじめにも受け取れる」との声が上がると、野木氏は「いじめなんていう話ではなく、クリエイター個人が、会社同士の原作ビジネスの犠牲になっているという話ではないでしょうか」と投稿。「海猿の佐藤先生のお話も、そういうことだと感じます」と分析した。

日本テレビと小学館が発表したコメントについて「両者の発言に齟齬があり、なぜそうなったのか。どちらも大企業で、原作ビジネスで散々金儲けしておきながら、問題が起きたら個々のクリエイターに責任ぶん投げて終わりなんて、そんなことある?」と疑問も。「そんなことないと思いたいので、このままなかったことにはしないでもらいたいのです」と訴えた。

「セクシー田中さん」をめぐっては、作品の脚本家が自身のインスタグラムで、原作者による脚本執筆となったと明かしていた。その後、芦原さんは1月26日に更新した自身のXで、ドラマの制作側とのトラブルを公表。脚本をめぐり局側と折り合いがつかず、自らが9、10話の脚本を書くことになったとして視聴者に向けて謝罪。当初提示していた「漫画に忠実に描く」などの条件が反故になっていたとしていた。

日本テレビは29日にドラマの公式サイトで哀悼。「日本テレビは映像化の提案に際し、原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただいた脚本を決定原稿として、放送しております。本作品の制作にご尽力いただいた芦原さんには感謝しております」と説明した。

小学館は、スポニチ本紙の問い合わせに対し、「芦原妃名子先生の生前の多大なご功績に敬意と感謝を表し、謹んでご冥福をお祈り申し上げます」と広報を通じて追悼の意を表した。

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