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新刊

神山啓史流あきらめない弁護術

伝承していく刑事弁護

神山啓史流あきらめない弁護術

刑事弁護の「技」(わざ)の集大成。

著者 神山 啓史 編著
神山啓史弁護士の弁護の「技」を伝承する会
ジャンル 法律
法律 > 刑事法
法律 > 刑事法 > 実務書
出版年月日 2025年03月25日
ISBN 9784877988791
判型・ページ数 A5・252ページ
定価 本体2,700円+税
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

弁護の「技」(わざ)を集大成。

依頼者のために、1力を尽くす、2先手を打って審理を主導する、3妥協しない、4手を抜かない、そして5本に書いてあることしかできないわけでない――。神山啓史弁護士は、弁護活動には限界がないことを教える。そうした弁護活動は、刑事弁護に携わるすべての弁護士に、多くの発見と勇気を与えてくれる。本書では、事実と証拠の獲得、そして得るべき結論を目指して、考え、悩み、工夫を凝らす刑事弁護人・神山啓史弁護士(元司法研修所教官)が、事情聴取、尋問、論告、弁論などについて、「私ならこうする」とすべてを見せる。

刊行によせて
理想の刑事弁護人くろまる田岡直博
刊行にあたってくろまる神山啓史弁護士の弁護の「技」を伝承する会、神山啓史

第1部 無罪獲得の弁護術 楽しくやって、あきらめない

第1章 東電女性社員殺害事件──その1(確定審)
[座談会]神山啓史・神田安積・鈴木郁子・宮村啓太
1.東電女性社員殺害事件―どんな事件だったか
2.無罪なのに勾留?
3.一審無罪判決を受けて
4. 再勾留をめぐる攻防
5. 「否認しているから」再勾留
6.逆転有罪判決

第2章 東電女性社員殺害事件──その2(再審)
[座談会]神山啓史・神田安積・鈴木郁子・宮村啓太
1.再審請求にあたって
2.再審の重い扉を開けた神山流弁護術
3. 再審請求後の弁護団の体制
4. 決してあきらめない活動の継続
5. みんなで議論をして常に成果と課題を確認
6. 迷ったらやってみる
7. 「証拠を創る」という発想
8. 常に手続の主導権を
9. 神山流弁護術からの学び

【掲載資料1】 東京高裁2000(平12)年4月20日の職権不発動判断
【掲載資料2】 検察官の勾留職権発動申出に対する弁護人意見書(2000年5月8日)
【掲載資料3】 東京高裁2000(平12)年5月19日の勾留決定に対する弁護人の異議申立てに対する棄却決定
【掲載資料4】 弁護人の特別抗告申立書(2000〔平12〕年5月23日)
【掲載資料5】 最高裁2000(平12)年6月27日の特別抗告棄却決定

Column 再審請求を考えている事件の証拠物の保管くろまる神山啓史

ゴビンダさんからのメッセージ 私を励まし勇気づけた「ことわざ」

第2部 捜査段階・証拠づくりの弁護術 思いついたら、まずやってみる

第3章 神山啓史弁護士に聞く 捜査段階における活動
[聞き手]髙野傑
1.強盗殺人事件
2.傷害致死事件
3.殺人未遂事件
4.まとめ

第4章 神山啓史弁護士に聞く 証拠づくりにおける活動
[聞き手]高津尚美
1.強盗事件
2.草加事件
3.名張事件
4.草加事件――血液型
5.名張事件――歯痕
6.足利事件
7.まとめ

Column[刑事弁護日誌] 3月31日 一勝一敗(名張事件と草加事件)くろまる神山啓史

第3部 死刑求刑事件の弁護術 あるべきことは、遠慮も妥協もしない

第5章 オウム事件10講くろまる神山啓史
1. はじめに
2. 第1講―黙秘:供述させて後悔しないか
3. 第2講―勾留理由開示公判:供述させなくて後悔しないか
4. 第3講―起訴状の朗読:刑事訴訟法を守らなければ
5. 第4講―公訴事実の認否:これで認められるか
6. 第5講―書証に対する認否:原則は不同意である
7. 第6講―伝聞例外に対する異議:結果はわかっていても
8. 第7講―鑑定:被告人の意思に反しても
9.第8講―被害者尋問:検察官の不誠実さを正す
10. 第9講―被告人質問:被告人の人間性を暴く
11. 第10講―弁論:この裁判に何を残すか

第6章 オウム事件第一審の弁論くろまる神山啓史
1.弁論
2.裁判員裁判の課題

第4部 裁判員時代の弁護術 被告人が分かる公判をやる

第7章 原則は不同意──調書裁判克服の実践イメージ(『季刊刑事弁護』からの厳選論考1)くろまる神山啓史
1.K弁護士、国選事件を受任する
2.K弁護士、第一回公判を行う
3.K弁護士、S修習生から質問を受ける

第8章 黙秘権の確立をめざす弁護活動(『季刊刑事弁護』からの厳選論考2)くろまる神山啓史+後藤 昭
1.問題の所在
2.弁護活動のポイント
3.理論上の課題

第9章 どんどん見せてもらおう──こんなことも証拠開示(『季刊刑事弁護』からの厳選論考3)くろまる神山啓史
1.記録を閲覧したとき
2.同意・不同意を考えるとき
3.証人尋問をするとき
4.客観的状況をもっと知りたいとき
5.捜査状況をもっと知りたいとき
6.検察官の証拠が採用されたとき
7.情状資料を得たいとき

第10章 刑事弁護は経験から学ぶ(『季刊刑事弁護』からの厳選論考4)くろまる神山啓史

第11章 裁判「官」裁判傍聴記
[語り手]神山啓史、[聞き手]久保有希子
1.きっかけ
2.印象
3.問題点
4. これから

司法研修所で神山クラスだったみなさんにインタビュー! 神山啓史教官の教えと実践
教え子へのメッセージ 神山啓史

本書のむすびにかえて シンプルさは究極の洗練であるくろまる虫本良和

編著者プロフィール
神山啓史弁護士の弁護の「技」を伝承する会

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