バーチャル調理トレーニング
2017年11月28日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース
この画像だけでわかる人もいるかもしれませんが、なかなか難しいと思います。以下に、さらに4つの異なる高さの断面図を示します。黒い部分が何を表しているのか、白い部分は何を表しているのか、考えてみましょう。
普段料理をしている人なら、ピンと来るのではないかと思います。正解は魚の「アジ」です。「魚」ということがわかっただけで、正解だと言えます。中央付近に見える黒い空洞は、鰾(ひょう)、すなわち「浮袋」です。また、中央付近を通る白い円形の領域は、「骨」です。そう言われても、まだイメージが湧かないという人がいるかもしれません。それでは実際に、これら断層画像を三次元表示してみましょう。約1400枚の画像を積み重ねた結果がこちらです。
こうして見ると、明らかに「魚」であることがわかると思います。このようにX線CTを使えば、魚の表面だけでなく、骨や内臓まで正確に再現された3DCGを作ることが可能になります。さらに、内部まで詰まったデータが存在するということは、あらゆる角度からの切断面を作ることも可能になります。実際に、ある角度から切れ込みを入れて、さらに色をつけると、以下の画像のようになります。 色付けの方法や切れ込みの入れ方を工夫すれば、リアルさがどんどん増していきます。私は現在、このような食材のCTデータを沢山集めながら、さまざまな調理トレーニングをバーチャル上で行うシステムの開発に挑戦しています。そして、アジの三枚おろしが誰でもできるような、そんな世界を目指しています。メディア学部 加納
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