ポリゴン・ピクチュアズ山森氏の出張講義
2017年1月25日 (水) 投稿者: メディア技術コース
こんにちは,メディア学部 藤堂です.
話は少しさかのぼりますが,先端映像創作論 第10回の授業では,株式会社ポリゴン・ピクチュアズの山森 徹氏をお招きして「セルルック3DCGにおける背景美術」の出張講義を行っていただきました.
セルルック3DCGにおける背景美術では,デザインの自由度や制作コストの観点から手描きで背景を作成するケースが結構あります.そこに「カメラマッピング」という技術を組み合わせることにより,手描きの背景をあたかも3D背景のように動かしてしまおう!というのが技術的なポイントです.
図に示されているように,「カメラマッピング」ではまず3Dシーン上でカメラのアニメーションを組み,背景部分が映る領域を特定します.必要最低限の部分を切り出して手描きで背景をデザインし,3Dシーンに上手く映り込むように背景画像を貼り込むことで手描きの背景を3D背景のように動かすことができるようになります.ペイントする背景画像は実際に目にするものからは歪んだ状態になっていますが,貼り込むと自然な背景映像に見えます.この「カメラマッピング」の技術は,アニメ「亜人」で実際に利用されています.
©桜井画門・講談社/亜人管理委員会
また,事前アンケートや授業内の質問でも1つ1つ丁寧にご回答いただきました.映像制作の実情に迫る質問が多く寄せられていて学生個人個人の制作に向けての意識の高さを感じる回でした.
ポリゴン・ピクチュアズは他にも様々な作品や技術に取り組んでいます.
みなさんもぜひ,その背景に潜む映像技術にも注目をしながら作品を見てみて下さい!
メディア学部 藤堂
[画像:Blm_kv01_20160712_trim_logo]
©弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局
人類が「違法居住者」として駆除・抹殺される暗黒の未来。
無限に増殖を続ける超巨大な「階層都市」における探索者・霧亥(キリイ)の孤独で危険な旅路を描いたSF漫画の金字塔『BLAME!(ブラム)』(講談社「アフタヌーン」所載)。その独特の世界観や圧倒的なスケール感、そしてソリッドでハードなアクション描写で、世界中のクリエイターやアーティストから圧倒的な支持を得た本作が、20年を経て遂に劇場アニメ化される。監督には「シドニアの騎士」「亜人」の瀬下寛之。原作者・弐瓶勉が総監修としてプロジェクトへフルコミットしている。
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