2005年01月30日
LSの問題点?
覆面仮面さんの御意見:「文系でも入れる」をうたい文句にした佐賀の国立大医学部と初学者でも入れるといって客を集めたロースクールは似ている。
これは説得力がある。
さしあたり、やるべきことは導入教育の充実、初学者のフォローというところであろう。
全国の法科大学院で事前学習や補習に力を入れているのもむべなるかなである。
もっとも、特に補習は、設置基準で授業時間を絞ったこととの矛盾を露呈するし、教員の隠れ負担かまたは予備校との隠れ提携をはびこらせる結果となる。
まずやるべきことは、アドバイザーやチューターの充実活用ということになろうか。
もちろんその前に、教える内容と教え方についても、「上土権」とかに多大の時間を割いて教えているセンセイがいるようでは、胸をはれる状況とはとても言い難い。
法科大学院は職業教育をするところで、学問としての法律学をするところではないのだが・・。
2005年01月30日 学問・資格 | 固定リンク
Tweet
「学問・資格」カテゴリの記事
- フランス人も大学ランキングは気になる(2025年06月25日)
- イタリア・トリノでロンブローゾ博物館を見る(2025年04月12日)
- Book:アオキくんはいつもナス味噌(2025年01月21日)
- 生成AIもどんどん賢くなっている(2025年01月16日)
- Book:ファスト・カレッジ 大学全入時代の需要と供給(2024年05月30日)
コメント
>法科大学院は職業教育をするところで、学問としての法律学をするところではないのだが・・。
ハーバードやイェールなどのロースクールの先生方は、自分たちは学問としての法を教えていると堂々と語られます。実際、ロースクールの学生にも、アカデミックなシンポやカンファレンスに参加させたり、ペーパーを書かせたりしています。
日本でも東大などはそのような指導方針だとパンフかなんかでいっていたような記憶があります。
ただし、アカデミックにやるからといってなにをやってはいいわけでもなく、現在あるいは将来の実務の状況を見据えて、最低限修得すべきこと、深く追求すべきこと等を区分し、カリキュラムあるいはシラバスを編成することが必要に思います。
純粋未習者の人たちをどうするのかというのも、カリキュラム編成とシラバス作成の段階できちんと考えていなかったところも多いのではないでしょうか。
これは学部の専門教育にもいえるのではないでしょうか。
あと、以前からいわれていることかもしれませんが、研究能力が一定水準以上ないと専門教育はできないのかもしれません。この点でいえば、研究教育能力を脇においてコネだけで教員集めをしたところは、近々つけを払わされることになるのかもしれません。
以上は外から見た雑感です。
投稿: tedie | 2005年01月30日 23:34